ユキ

日々是好日/記録

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四半世紀モノローグ

その重さに耐えられなくなり、いつしか恐れを抱くようになっていた「言葉」。救われたと感じる時、いつも隣にいたのは、会ったことのない、もうこの世に存在しない人の「言葉」。生身の人間に救いを求めたかったはずの私が、声をあげることを幾度も拒んできたのは、それを伝えることで目の前の人が消えてしまうという強迫観念にも似た思いにあった。 "自分の感情を伝えること" 人生のハードルを著しく困難にさせていたのは、 その行為の難しさにあった。 「もっと気軽に、気楽に。ただ伝えるだけ」 そ

    • 世間一般とのズレをおかしいと思わずただただありのまま。他人の目を気にして自分を表出しないという選択は取らずに歩いていく。そうして道になった。足元は暗いが、先には微かに光があった。星屑を手に、足元を照らす。ずっと作っていた帰る道。朧げなあの光がほんとうはあなただったこと。

      • yonawo

        2020-2021 暗闇。どうすることもできず硬直していた頃、Spotifyがきっかけで出会ったyonawo。心地良すぎるイントロ、今に重なる詩に考える暇もなく魅了され、あっという間に生活となった。緊張の糸を解して、なんでもないよと言ってくれているみたい。思考の迷路が憂鬱としていた日々と重なり合う中で、ただ吸って吐いて息をするように、吸って吐いてyonawoだった。それくらいyonawoは私の中でなくてはならないものになっていた。じんわりとあたたかくなっていく。無理をしない、

        • 世界はどうしてこんなに美しいんだ

          #1 今、私が存在する理由。見えなくなった人、近くにいてくれる人。会ったことはないけれど繋がりを感じる人。そうしてずっとなにかに守られながら生きてきたんだろうな。目に見えない存在は確かにあると理解してから加速されていったようにも思う。通り過ぎた人や事情も全ては必要であった。世界は広い #2 世界は如何様にも解釈できる。どこへ行こうとなにを望んでもいい。そうしてこの世に生まれ落ちたはずだった。いつしか自由を忘れたあの日。桎梏から解き放たれる方法を探し彷徨い、歩き続けた。

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        四半世紀モノローグ

        • 世間一般とのズレをおかしいと思わずただただありのまま。他人の目を気にして自分を表出しないという選択は取らずに歩いていく。そうして道になった。足元は暗いが、先には微かに光があった。星屑を手に、足元を照らす。ずっと作っていた帰る道。朧げなあの光がほんとうはあなただったこと。

        • 世界はどうしてこんなに美しいんだ

          殉教者たちの僥倖

          忘れられないあの人に望んでいたもの。それはふたりの間に存在する乗り越えたい事情をいっしょに乗り越えようとする姿勢。それは時間が教えてくれた。 相手の許容はどこまですればよかった。心の限界値を探るための時間だったか。受け入れることが愛だと突き進んだ、自己犠牲の果て。自分/相手、心が死なない領域で保てばよかったか。小さな池で遊んでいれば満足したのか。許容できること/できないこと。すべては相手の幸せのため。無理を侵しても許容したいと望んだ幼子。日に日になにかがなくなった。でもそん

          殉教者たちの僥倖

          あなたのできること/わたしにできること この境界を見極めながら歩いていくことは、心に温かさをを残す所以となる。冷えきったすべてが氷解する。探りながら進む過程で、人は大切ななにかを拾い集め、やがて個へと終着する。振り返る時、あの頃が既に灰色ではないこと。これからが自分色になること。

          あなたのできること/わたしにできること この境界を見極めながら歩いていくことは、心に温かさをを残す所以となる。冷えきったすべてが氷解する。探りながら進む過程で、人は大切ななにかを拾い集め、やがて個へと終着する。振り返る時、あの頃が既に灰色ではないこと。これからが自分色になること。

          人間としての生を楽しむために生きていこう 来世になんて持ち越さないし、 今世はお腹いっぱいになるまで生きるんだ

          人間としての生を楽しむために生きていこう 来世になんて持ち越さないし、 今世はお腹いっぱいになるまで生きるんだ

          生まれ変わっても、またみんなに会えるかな。しゃがみ込んで、後一歩が踏み出せないでいた。ただ幸せになってほしい、あなたの闇を取り除けたら。そんなはずが、いつの間にか救われていたのは私の方だった。いつも残る言葉に冷たさなんて感じなかった。次はあなたの番。そうしてみんな幸せになるの。

          生まれ変わっても、またみんなに会えるかな。しゃがみ込んで、後一歩が踏み出せないでいた。ただ幸せになってほしい、あなたの闇を取り除けたら。そんなはずが、いつの間にか救われていたのは私の方だった。いつも残る言葉に冷たさなんて感じなかった。次はあなたの番。そうしてみんな幸せになるの。

          迷いも憂いも溶けてなくなった夏だった

          迷いも憂いも溶けてなくなった夏だった

          人を助ける動機が自己犠牲だと、自分も救われたいと願いが込められてしまう。そういう方向性ではなく、他者は助けられたと感じている/なぜか自分には力が湧いている。行き止まりではない、壁と感じられていたものを超えることで、最後に残るものに温かさを感じられる。そんな関係を増やしていきたい。

          人を助ける動機が自己犠牲だと、自分も救われたいと願いが込められてしまう。そういう方向性ではなく、他者は助けられたと感じている/なぜか自分には力が湧いている。行き止まりではない、壁と感じられていたものを超えることで、最後に残るものに温かさを感じられる。そんな関係を増やしていきたい。

          古傷が痛んで器から零れた憎しみ。それがまさか私の正体に化けるなんてね。もういいやってどうでもよくなって、真ん中にたったひとりの私が残った。でもそうしたら不思議と静かにわかったの。何者にも代え難い、躊躇なくあなたに心を預けているあの時間が本当はいちばんの喜びとなっていたことに。

          古傷が痛んで器から零れた憎しみ。それがまさか私の正体に化けるなんてね。もういいやってどうでもよくなって、真ん中にたったひとりの私が残った。でもそうしたら不思議と静かにわかったの。何者にも代え難い、躊躇なくあなたに心を預けているあの時間が本当はいちばんの喜びとなっていたことに。

          わたしが書く理由

          書くことって 鳥籠に閉じ込めておいたなにかを開け放つような、 放たれた瞬間「私」から離れてゆく。 言葉にした瞬間、共有され、舞い落ちる。 差出人「私」の宛先不明。 言葉にしない間、 固有の「私」に留まっていたものなのに。 言葉にすると、匿名性を帯びる。 私だけと思っていた観念が打ち砕かれ、私以外を結ぶ。 でも言葉にする手前のあの感覚はいつまでも忘れたくない。 ただ書きたい、私を残しておきたい。 だれにも聴かれることのなかった声を此処に。 いつの日かこの気持ちを超

          わたしが書く理由

          どうしよう。暗い。矜羯羅がって、何も見えない。見たくない。なにもしない。まどろみの中。世界は相変わらず。そんなのしらない。時は掠める。いつか忘れていたはずの。孤独の心臓。眠る鼓動。脈打つあなた。明日へのエール。時は満ちた。そろそろお別れ。すべて知っている。知っていた、あなたの声。

          どうしよう。暗い。矜羯羅がって、何も見えない。見たくない。なにもしない。まどろみの中。世界は相変わらず。そんなのしらない。時は掠める。いつか忘れていたはずの。孤独の心臓。眠る鼓動。脈打つあなた。明日へのエール。時は満ちた。そろそろお別れ。すべて知っている。知っていた、あなたの声。

          美しき絶望よ。失敗だと引き剥がさないでいたあの頃が、実は壮大な道半ばであったのだと知ったらどうする。到達するまで歩いている今を過程だと考えてはいけない。そんな声に殺されたはずだったが違ったようだ。それは過去に生きながら縛られる自身に折り合いをつけ、今を歩むための処方箋であった。

          美しき絶望よ。失敗だと引き剥がさないでいたあの頃が、実は壮大な道半ばであったのだと知ったらどうする。到達するまで歩いている今を過程だと考えてはいけない。そんな声に殺されたはずだったが違ったようだ。それは過去に生きながら縛られる自身に折り合いをつけ、今を歩むための処方箋であった。

          底無し沼に足をつけず、ひたすらに孤独の中、自分のペースを守りながら歩んでいる人と話した。いつかこうして話せたらと思っていた日が今日だった。すべてを聴いたわけではない。ただなにを大切にしたいのかだけはわかった。強い人だなと思った。強靭な精神力で乗り越えた足跡が私には色濃く映った。

          底無し沼に足をつけず、ひたすらに孤独の中、自分のペースを守りながら歩んでいる人と話した。いつかこうして話せたらと思っていた日が今日だった。すべてを聴いたわけではない。ただなにを大切にしたいのかだけはわかった。強い人だなと思った。強靭な精神力で乗り越えた足跡が私には色濃く映った。

          ちょうど交差点があって、今にも信号を渡ろうとしていた時のこと。海が見える満点の星空の下ひとりで歩いてて、カメラをかざすと白い光の玉が映る夢をみた。夢の中じゃないみたいに、星が綺麗だった。起きてからもその美しさにうっとりしてぼーっとしちゃったな。

          ちょうど交差点があって、今にも信号を渡ろうとしていた時のこと。海が見える満点の星空の下ひとりで歩いてて、カメラをかざすと白い光の玉が映る夢をみた。夢の中じゃないみたいに、星が綺麗だった。起きてからもその美しさにうっとりしてぼーっとしちゃったな。