世界を変えたかった十九、氾濫の二〇二〇
なにかを変えていきたいなら、実情を上手くするようなコツやノウハウ、小手先。そうして今目に見えているものをひとつずつ変えていくことで物事は解決すると思っていた。さまざまな情報が日々私たちのまわりを駆け巡る。テレビはA、ネットはB。ある人はC、この人はD。そうしていくうちに新たな情報は常に更新され、直に頭はパンクする。そうして思考でいっぱいになって、体や心に余裕がなくなる。何のために情報を得たのか。自身を混乱の渦に巻き込みたくて、こうなってしまったのか。そう次第になにがしたかった