IPO投資 3月銘柄 その2

こんにちは
大倉金司郎です。

今回はIPO銘柄その2になります。3月での上場予定数は15社となります。興味深い企業ばかりで、どれも取り上げたいのですが個人的に気になる

147A ソラコム
について分析していきます。

ソラコムHPより

会社名:株式会社ソラコム
証券コード:147A
市場:東証G
事業内容:IoTプラットフォーム「SORACOM」の展開
所在地:世田谷区玉川四丁目5番6号 尾嶋ビル3階
設立:2014年11月

上場予定日:3月26日(火)
主幹事:みずほ証券・大和証券
公募売出:10,805,300株(公募4,733,800株)(売出6,071,500株)
想定価格:845円
公募価格:870円(3月14日決定)
吸収額:104億円
時価総額:365億円


大倉金司郎の家庭投資 評価

まず先に、個人的な見解を記載していきます。
理由や詳細は、この後ツラツラと記載します。

IPO初値:7
IPOセカンダリー:5
売り圧リスク:低い
(初値、セカンダリー:10評価 売り圧リスク:高中低評価)

1,740円(公開価格2.0倍)、PER153.8倍
1,653円(公開価格1.9倍)、PER146.1倍
1,566円(公開価格1.8倍)、PER138.4倍
1,479円(公開価格1.7倍)、PER130.7倍
1,392円(公開価格1.6倍)、PER123倍
1,305円(公開価格1.5倍)、PER115.3倍
1,218円(公開価格1.4倍)、PER107.6倍
1,131円(公開価格1.3倍)、PER100倍
1,044円(公開価格1.2倍)、PER92.3倍
957円(公開価格1.1倍)、PER84.6倍
870円(公開価格)、PER76.9倍(換算EPS11.31)←下値支持線

初値評価の理由として
テクノロジー分野はIPOで好まれ、初値が高くなる傾向があります。
あらゆるデバイスがインターネットに接続されるIoTの導入は加速されています。その意味でも注目度が高い業種です。そして5G/6G、衛生通信、生成AIなどの拡大で期待が高い市場です。

そんな市場において4期連続で営業黒字化の業績は注目度が高くなります。
他にも親会社や業務提携の内容などが理由です。
それでは詳細を記載します。

事業

IoTプラットフォーム SORACOMは、IoTを実現するために必要となるIoTデバイスや通信、アプリケーションなどを、ワンストップで提供。これにて迅速・効率的にIoTサービスを立ち上げることができるようになる。

HPより
目論見書より

具体的には、IoTデバイスやIoT、SIM、IoTに必要な通信回線、IoTサービスに求められるデータ保存や可視化アプリケーション、ネットワークサービス等をプラットフォームサービスとして提供とのことで大手の企業へも導入されています。

なるほど、わかるようなわからないような。
なんとなくIoTと言われてもピンとこないこともあります、、、。
スマホや家電もその一例ではないでしょうか?
本文にて導入事例を一部記載しますが、日本瓦斯株式会社のスマートメーター「スペース蛍」、ソースネクスト株式会社の「ポケトーク」、ヤマト運輸株式会社の「クロネコ見守りサービス」などのサービスへ活用されていいます。
またKDDI株式会社の子会社となっていてそれぞれの強みに棲み分けされた事業区分となっているようです。

業績

  • 2023年3月期の売上高63億円

  • 過去4年間営業黒字

  • 2024年3月期のQ3における営業利益率11.8%

  • 契約回線600万回線

  • リカーリング収益の2022年3月期から2023年3月期への成長率29.2%

目論見書より

また目論見書より
顧客ストック性が高い、IoT領域における特性として一度導入されたサービスが継続利用される傾向が強く、サービス開始以降、順調に顧客数は拡大。また、事業においては、導入時におけるIoTデバイスの販売、各種セットアップ料等の初期費用にかかるインクリメンタル収益に加えて、データ通信量等のサービス利用に応じた継続課金にかかるリカーリング収益を獲得する構造であることから、比較的安定したビジネスモデルが構築されているとのこと。

目論見書より

財務

第10期(2023年3月期)の経常利益がマイナスになっているのは
販管費による利益の押し下げとのことです。

具体的には、営業人員を中心とした積極的な人員採用を行い、販管費率は40.8%から50.3%へ増加しました。この結果、当連結会計年度における売上高は6,299,403千円と前年同期と比べ848,785千円(15.6%)の増収となっておりますが、営業利益は101,376千円と前年同期と比べ399,701千円(△79.8%)の減益、経常利益は112,799千円と前年同期と比べ352,946千円(△75.8%)の減益、親会社株主に帰属する当期純利益は70,874千円と前年同期と比べ266,278千円(△79.0%)の減益とのことです。
積極的な人材確保や育成が第11期につながり売上・利益を出している状況です。

そして現在も国内外における顧客の新規開拓、チーム体制強化を図っているので売上は右肩上がりになると個人的に予想しています。

導入事例

導入事例

日本瓦斯株式会社

セコム株式会社

ソースネクスト株式会社

トヨタ自動車株式会社

プレスリリース

スズキ株式会社との業務提携を検討
プレスリリース

注目ポイント

個人的に注目しているのは2024年3月、本決算後の伸び率です。
ソラコムのビジネスは季節的な要因によって、特定の期に売上が偏るということはないと考えられます。なので、2024年3月期の本決算が5月に発表されますので業績は右肩上がりと想定すると本決算は好材料として発表されると予想できます。もちろん決算の持ち越しはリスクを伴いますが発表が近くなるにつれ、期待値を込めた株高は想定してもOKかもです。
つまりセカンダリーにおいても利益は期待出来ると個人的な注目ポイントです。

株主との5年間保有継続

VC(ベンチャーキャピタル)によるロックアップは180日間に設定されているので IPO後の売り圧リスクは低いです。さらに注目なのが戦略的アライアンスパートナーとの継続保有

目論見書にも書かれていますが、
ロックアップ以外に株主との5年間の保有継続を定めているようです。
こういう面も地味にプラス材料の判断になります。

2021年5月31日セコム株式会社
2021年5月31日ソニーグループ株式会社
2021年5月31日日本瓦斯株式会社
2021年6月7日株式会社日立製作所
2021年6月18日ソースネクスト株式会社
2021年6月18日WiL Ventures Ⅲ,L.P

目論見書より
目論見書より

配当政策

配当よりは内部留保を図る戦略
現時点において、経営基盤の長期安定に向けた財務体質の強化を図るために内部留保の充実を優先しています。そのため配当実施の可能性及びその実施時期等については未定とのことです。配当は要らない。利益は事業への再投資!を期待する投資家にとっては株価上昇によるキャピタルゲインを期待できる方針です。
個人的には、配当あると長期保有のきっかけにはなりますが、、、
考え方や戦略は様々ですね。


ということで、株式会社ソラコムの分析になります。
市場の拡大性や戦略的アライアンス、有名企業との導入事例をみても面白いビジネスになっていくのが分かると思います。3月IPOとして利益につながるチャンスもあることから個人的に楽しみな上場です。
ではまた!

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