見出し画像

「本を読む」ということは、

子どもの時、大人が言っていることなんて全部間違いだと思っていた。その時、楽しいことだけが正義だと思っていた。無知とは恐ろしく、自分の考えに反する意見は耳に入ってこない。右から左へと受け流されていく。

とまあ、そんな人並みの子ども時代を経て、私はようやく大人になった。年齢も考え方も。大人の意見を聞くようになり、それを理解できるようになった。

その最たるものが、「読書は大切」ということだ。

小学生の頃からずっと言われていたけど、テレビやネット、スマホ、SNSと楽しいことがどんどん増えていって、読書のことは忘れていった。そして、この歳になってそのツケが回ってきた。

大人が言っていた通り、「読書は大切」だったみたいだ。「読書が習慣になっている人間・なっていない人間」、なんかもう見た目で分かる。本を読めば目が大きくなるとか、脚が長くなるとか、そういう話ではない。その人から、聡明さが滲み出ている。

先日、友達の家に遊びに行かせてもらった。色んな面で尊敬している友達、親友。その子の家に遊びに行き、本棚を見せてもらった。見たことの無い本ばっかり。写真集・小説・漫画・図鑑・パンフレット・雑誌。私だったら、買っただけで満足しちゃうような文字数の本がいっぱい並んでいた。その子は、それらもちゃんと読んでるらしい。

そりゃ尊敬できるよと思った。あれだけ色んな本を読んで、色んな考えに触れている人だから、自分でも色んな考え方ができるんだなと。

「あーーーーー本読む習慣つけときゃ良かったーーーーーーー」と心底思いました。ちょっと悔しくなるくらい。大人の言ってたことって正しかったんだ。十何年経って回収される伏線、そこまで綿密じゃなくて良いですよ。

大人が言う全てのことが正しいわけではないけど、時々はちゃんと話を聞いてあげても良いなと思った。自分の感性とか思考はきちんと大切にしながら、「本を読みなさい」とか「勉強をしなさい」とか、将来できなくなりそうなことは、小さい時から習慣にしていくべきだ。

私は、今からプロのフィギアスケート選手になったり、オリンピックに出場することは無理だろうけど、読書を習慣化することくらいはできそうだ。そして、これから出会うちびっ子達や自分の子どもに、「読書は大切」と伝えていく。「読まないとこんな風になるぞ」と反面教師になるのではなく、「本を読んだらこんな風になれるんだぞ」と良いお手本になれますように。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?