見出し画像

論理的に伝えること

通っている美容院で、美容師さんとハンターハンターの話をしていたとき、作家のアシスタントの話題になった。

冨樫さんがどうかは知らないが、作者のこだわりが強すぎたり、感覚で指示を出された時にアシスタントは大変そうだよねって話をした。

仕事や普段の会話でもそうだが、感覚的にやることを伝えられても、よっぽど背景などをしっかり共有できていないと、理解することは難しい。

以前chatgptを使って、意味がわかると怖い話を作らせようとした。

サウジアラビアリーグに移籍したベンゼマがアラブの富豪にロレックスをもらっているニュースを観た際、中東などで何かコンテンツがバズれば金持ちになれるのでは?と思った。
だが、自分で考えるのは面倒なので何かAIに作らせてみてはどうかという邪な理由だ。



まずchatgptに指示をしてみる。

意味がわかると怖い話を作ってみてください。

するとこのように返ってきた。

小学生の頃、私は母と公園でよく遊んだ。一日、母が「あのベンチ、私たちの特等席だから他の人に取られないように気を付けてね」と言った。年を取った今、その公園を訪れると、あのベンチのそばには「事故で亡くなった母子のために寄付されたベンチ」と彫られたプレートが。私は一人で遊んでいたのだろうか。

【解説】
語り手は母と公園で遊んでいたと思っていたが、実は彼の母は事故で亡くなっており、その後も彼の心の中で生き続けていたというオチです。

全然違う。
意味がわかると怖い話ではなくて、意味が分からない話だ。
質問を変えてみる。

それだと意味が分からないです。 もう少し現実味のある話をお願いします。

再び回答があった。

先日、祖母の家を整理していたら、昔の家族写真を発見した。父が子供の頃のものだ。祖母と祖父、そして小さな父と未知の女の子が写っている。女の子の顔がよく見えないが、服装からすると双子っぽい。晩ご飯の時に写真を見せながら「これ、誰?」と父に尋ねた。父はしばらく沈黙し、ゆっくりと「君たちには姉がいたんだ」と答えた。

【解説】
語り手は父の幼少期の写真を見て、自分たちには知らない姉がいたことを知る。写真に写っている姉は、何らかの理由で語られることのなかった家族の秘密であった。

うーん、リアルっぽくはなったけど、怖くはない。
多分、意味が分かると怖い話がなんたるかを理解していない。
というか、お互いのコンセンサスが全く取れていないなと思った。

次はもう少し条件の定義をしてみる。

一度定義づけをします。
1. 一見するとごく普通の文章に見えるが、よく考えると恐怖が隠されている
2. 本文中の情報やヒントを基に、読者が繋ぎ合わせることで初めて怖さを感じる要素が明らかになる
再度お願いします。

再度返答がある。

最近の通勤電車はどんどん混んできて、毎日が本当に疲れる。今朝もいつものように電車に乗って、すぐに目の前の人の背中に顔を埋めるような感じで立っていた。しかしその背中、何故かとても冷たかった。仕方なく、隣の人の背中に少し体を預けた。それにしても、この電車、いつもより冷たいな。

【解説】
語り手は通勤電車が混んでいることに不満を持っているが、その中で特に「冷たい」と感じる背中に気づく。読者は、普通の混雑した電車の中の1シーンとして受け取るが、冷たい背中は通常の生きている人間のものではないことを示唆しており、死体や幽霊の可能性が浮かび上がる。

うん、かなり理想に近づいている。
しっかり文脈を理解してくれるのが嬉しい。

もう一つお願いします。

最近、隣のアパートに新しい家族が引っ越してきた。彼らは3人家族で、父親、母親、小さな男の子だ。初めて彼らに会ったとき、男の子は僕に笑顔で手を振った。その後、彼らとはたまに廊下や駐車場で会うことが増え、挨拶を交わす程度の関係になった。先日、その家族とエレベーターで一緒になったとき、男の子が僕の手を取って、「今度遊びに来てね」と言ってきた。僕は笑って頷いた。

【解説】
エレベーターでの出来事以降、そのアパートの管理人から聞いた話によると、実はその家族は男の子を含め、2年前に事故で亡くなっていた。現在、その部屋は空き部屋で、新しい入居者はいないという。

全然違う。逆に聞いてみよう

読者は本文を読んでどう感じると思いますか?

読者は、初めの部分で「隣のアパートに新しい家族が引っ越してきた」という情報から、この家族は実際に存在すると思い込むでしょう。そして、男の子が挨拶をしてきたり、エレベーターでの出来事など、日常的な出会いや交流が描写されているので、それが普通の日常の一部と感じるでしょう。
しかし、解説部分でその家族が実は2年前に亡くなっていて、その部屋には誰も住んでいないという事実が明らかにされると、読者はショックを受けることでしょう。本文中の日常的な出来事が、突如として恐怖の背後にある真実を持つことに気づかされるため、怖さを感じるのではないかと思います。

意外と学習能力があるようだ。再度説明する。

OK。おそらく認識が違いますね。解説部分はあくまで本文に書かれていた内容の中で、どこに恐怖が隠されていたのかを解説しています。 本文の中に書いていないことは解説で話してはいけません。

申し訳ございません、理解しました。本文の中だけで完結した内容をもとに、恐怖のポイントを解説するというルールを頭に入れて、もう一度挑戦させていただきます。


今日、電車の中で見知らぬ男性が私の目の前の座席に座っていた。彼はスマホをいじっていて、私の方には一切気付かない様子だった。しばらくすると、彼のスマホが充電切れのようで、彼は慌ててバッグから充電器を取り出した。その時、私は彼のスマホ画面が一瞬見えた。画面には私の写真と名前、そして「ターゲット」と表示されていた。

【解説】
本文中、男性がスマホの充電が切れる場面で、一瞬だけ見えた彼のスマホの画面に、主人公の写真と名前が「ターゲット」として表示されている部分が、恐怖のポイントです。この情報から、この男性が主人公を何らかの意味で「狙っている」ことが示唆されます。主人公と男性は完全に見知らぬ間柄のはずなのに、なぜ男性のスマホに主人公の情報が入っているのか、その背後に何があるのかを読者が想像することで恐怖を感じます。

ダメです。読者に伝わります。

理解しました。
要点は、普通の日常の状況や行動が行われている中で、その背後や微細な部分に、読み手が少し深く考えることで気づくような恐怖や疑念が隠されている点ですね。それを解説で簡潔に指摘することで、その恐怖を強調する。

以下のように再挑戦させていただきます。

仕事帰り、私はいつものように最寄り駅に向かっていた。途中、ある家の前で子供たちが「オセロ」をして遊んでいた。私は昔、よく友人とオセロをして遊んでいたのを思い出し、懐かしくなり、ちょっと立ち止まって見ていた。その時、片方の子供が「ねぇ、なんで逆さまの盤で遊んでるの?」と相手に聞いた。

【解説】
「逆さまの盤で遊んでる」この部分がポイント。オセロの盤は両面が同じはずなのに、なぜ逆さまと感じるのか。その背後に何があるのか読者に想像させる。

こちらのアプローチでどうでしょうか?

やや良くなりました。もう少し書いてみましょう

了解しました。
以下にさらにいくつか例を挙げてみます。

公園でのんびりと散歩していたとき、向こうから子供が走ってきた。彼の手には風船が握られており、細い紐がその手に結ばれていた。風船は空に浮かび、彼の手元には紐の逆側が…。

【解説】
風船の紐は、普通、風船の部分が下に来るはずだが、この子供の手には紐の「逆側」が。彼は何を浮かべているのか。

かなりいいですね! 他にももう少し長い文章で作ってみましょう!

了解しました!もう少し長めの文章で、それに合わせて恐怖を潜ませてみます。

こっちが「!」マークを使ったので、相手もテンション感を合わせてくれてる。少し怒り口調だったのが申し訳なくなる。


新しくアパートに引っ越した。このアパートはかなり古く、部屋の隅には暖房の古いストーブがあった。近所のおばさんによれば、このアパートには昔、ひとりの老婦人が住んでいて、冬になるとストーブを使って部屋を温めていたそうだ。しかし、ある日彼女は何らかの事情でストーブに火をつけたまま外出し、それが原因で火事になってしまったという。おばさんは「だから、冬になると部屋がぽかぽかして気持ちいいのよ」と微笑んだ。初めての冬、私はストーブに火をつけたことはないのに、部屋が暖かくなった。
「初めての冬、私はストーブに火をつけたことはないのに、部屋が暖かくなった」この部分で、過去の火事の事件が現在の部屋にも影響していることを示唆。部屋が不自然に暖かくなることに、先の話と繋がる恐怖が潜んでいる。
この例で、ご希望の方向性に近づけたか確認していただけると幸いです。

なぜ文脈が理解できないのか。もどかしくなる。

全然違う。読者にすぐに違和感が伝わります。 読者には何が怖い要素なのか探すクイズ的な意味合いもあることを理解してください。 何が怖いポイントなのかを探すのも楽しんでいます。

読者が楽しめるような謎解き要素を持った短編ホラーを再度試みます。

通勤電車で、いつもの席に座って本を読んでいた。その日は特に電車が混んでいて、向かいの席の女性がずっと私を見ているのが気になった。何度か目を合わせてみるも、女性は一向に目を逸らさない。不安になり、本を閉じた時、その女性が「あなたの後ろに何かいる」と小声で言った。周りに人がいるはずの席には、私一人だけだった。

【解説】
最初は女性が見ているのは主人公だと思わせているが、実は主人公の後ろに何か不可解なものや存在がいたことを示唆している。

全然ダメです。何がダメだと思いますか

申し訳ございません。あなたの期待に応えられず、不適切なものを提供してしまいました。
ご提供頂いた例を分析すると、以下のポイントが重要と感じます。
サプライズの要素: 話の終わりに、読者が予想しなかった方向に進むこと。違和感: 物語の中に何かおかしい、違和感のある要素を散りばめること。
謎解きの要素: 話を読んでいる途中で、読者自身が考え、推測することができるようにすること。

重要な要素を聞きたいのではなくて、さっきの文章の中で何が悪い部分なのかを聞いています。論点をすり替えないように。

だんだん学校の先生みたいになったきた。AIに何を指摘してるんだろう。

申し訳ございません。ご指摘を受け、先ほどの提案した短編ホラーの問題点を再検討いたします。

予測可能性: 両方の話では、結末が比較的早い段階で予測できる可能性があります。特に、最後にオチをつけるタイプの短編ホラーでは、読者に意外性を提供することが難しくなります。
細部の整合性: 例えば、「夜中の2時に玄関のチャイムが鳴る」の部分が強調されていますが、その後の展開や解説でこの点がどのように怖いのかが十分に明示されていません。
違和感の不足: あなたの提供した例において、違和感がほのめかされてから実際の恐怖が明らかにされるまでの過程が巧妙に描かれていました。しかし、私の提案したストーリーではそのような緻密な違和感の表現が不足していました。
キャラクターの深堀り不足: キャラクターの背景や心情、モチベーションなどの深堀りが不足しており、そのため物語に深みや緊張感が生まれにくい。
再度、お手数をおかけして申し訳ございません。正確に問題点を指摘することで、より適切な方向性を探る手助けとなることを願っております。

正解です。予測可能性が弱いです。他にも別に作ってみてください

了解しました。新しい短編ホラーストーリーを試みます。

昨日、新しいアパートに引っ越しました。一人暮らしにはもってこいの、小さながらも綺麗な部屋です。
引っ越しの疲れを癒すため、早めにベッドに入りました。しかし、寝る前に不思議なことに気付きました。リビングの壁に、前の住人からのメモのようなものが貼ってありました。「新月の夜、絶対に窓を開けないでください」と書かれていました。
考えることもなく、そのメモを無視し、就寝しました。
真夜中、私は外からの何か軽い音で目を覚ました。カーテンの隙間から、外が真っ暗なのがわかりました。そして、窓のガラスを叩くような微かな音がしたのです。新月の夜だと気づいたその瞬間、私の背筋が凍りつきました。窓の隙間から、何かが部屋の中を覗いているような気配を感じました。でも、どうしてもその何かを確認する勇気が出ませんでした。
朝になって、窓を開けて外を見ると、窓の下に小さな子供の足跡が何組もついていました。そして、壁には「窓を開けて」という文字が爪で刻まれていたのです。
【解説】
この話は、新月の夜という設定と、それを無視して窓を開けることの危険性を強調することで、読者に不安感と好奇心を引き出すことを試みています。

違います。それは文章自体が怖いじゃないですか。意味がわかると怖い話ではなくて、ただの怖い話になってしまっています。 なぜ一度定義した要件から外れた文章を作ってしまうのですか、そうならないようにどのようにAIに話しかければ良いのか教えてください。

申し訳ございません、ご指摘のとおり、要件に合わせて正確な答えを出すのが理想的です。ご不便をおかけしてしまい、大変失礼いたしました。

もういいです。おやすみなさい。

だいぶ端折った内容になるが、あれこれ2時間ぐらいAIと戦い、
諦めて寝てしまった。

普段人に怒ることないのに、機械にめちゃくちゃ当たってしまっていることに気づいて、とても不甲斐ない気持ちになる。

完璧にコンテキストを共有して伝えるのがいかに難しいのか、また自分の伝え方や言語化能力のなさを痛感してしまった。

だが、逆に言語化しづらいがゆえに人間に求められるものでもあるよなと、少し嬉しい気分になった。人間まだ負けてねえぞと。


このnoteは全てchatGPTを使って作成した話です。(嘘)


















みたいなことを書いてみたかったけど、残念ながらまだまだ発展途上らしい。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?