奥野賢太郎 / Crescware Inc.

クレスウェア株式会社代表取締役、Webアプリケーション・デベロッパー。作曲業界、Web…

奥野賢太郎 / Crescware Inc.

クレスウェア株式会社代表取締役、Webアプリケーション・デベロッパー。作曲業界、Web業界を経て『Webと音楽の融合』を使命に創業。ミュージシャン時代の経験を生かして、音楽との触れ合い方を変えるサービスを開発中。 https://okunokentaro.com

最近の記事

Motifaryサービス運営の終了とデータの破棄につきまして

クレスウェア株式会社 代表取締役社長 奥野賢太郎です。 平素より弊社Motifaryをご利用頂き、誠にありがとうございます。Motifaryは技術的な諸般の事情により、2023年2月8日をもちましてサービスを終了することになりました。これまでご利用いただいたユーザーの皆様には、サービス終了の判断に至りましたことを深くお詫び申し上げます。 なお、お客様が投稿いただいたデータにつきましても、2月8日をもってすべて破棄することになりますのでご注意ください。皆様の貴重な情報を破棄

    • iPad ProとStage Managerによって始まる新たな世界観

      こんにちは、クレスウェア株式会社の奥野賢太郎です。 今回は、発売されたばかりのiPad Pro M2を使いながらその使い勝手をまとめたり、iPadOS 16リリースにおけるソフトウェアエンジニア目線での今後の開発の潮流の変化について考察してみたりしたいと思います。特長のひとつでもあるLiquid Retina XDRディスプレイの美しさやApple Pencilの使い心地などもレポートしたいところですが、文量的に今回は割愛しています。 執筆環境はiPadOS 16.1、i

      • 昨今のアウトプットについて思うこと

        クレスウェア株式会社の奥野賢太郎です。1年以上投稿が空いてしまい、久々となると内容に気合を入れないといけないという義務感が生まれてしまいますが、今回は雑文です。 Web上での存在感が減った最近、アウトプットが明らかに減っているためかWeb上での存在感が減ったと言われてしまうようになりましたが、そういった趣旨のコメントが寄せられるようになったことについて考察し、筆者とアウトプットという行為について改めて考察してみました。ここでいうアウトプットとは、Twitterにおけるツイー

        • クレスウェア株式会社を設立しました

          こんにちは、クレスウェア株式会社の奥野賢太郎です。2021年もどうぞよろしくお願いいたします。 さて表題にもあります通り、個人事業主・奥野賢太郎(屋号:クレスウェア)は、2021年1月8日にクレスウェア株式会社(Crescware Inc. 本社:東京都中央区)を設立いたしまして、代表取締役として就任いたしました。 2018年8月にフリーランスとして独立して以来、法人化を見据えながら活動を進めていましたが、この度、株式会社としての法人化と相成りました。これまでお世話になり

        Motifaryサービス運営の終了とデータの破棄につきまして

          魔法科高校の劣等生 来訪者編の音楽はいかにして「さすが」なのか

          こんにちは、クレスウェアの奥野賢太郎です。今回は久々の評論文となります。これまでに『大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL』、『ゼルダの伝説 夢をみる島』、『十三機兵防衛圏』(前・後)と評論記事を書いてきましたが、いずれも好評で読者の皆さまには感謝しています。 今回の題材は、2020年12月27日に最終回を迎えたばかりのテレビアニメ『魔法科高校の劣等生 来訪者編』についてです。このブログがあまりアニメを題材にしないのは、性質上、手っ取り早く音楽の実物を紹介できず、文字に

          魔法科高校の劣等生 来訪者編の音楽はいかにして「さすが」なのか

          YouTubeチャンネル『Webアプリ開発 奥野塾』を開設しました

          こんにちは、クレスウェアの奥野賢太郎です。2018年8月1日付けでクレスウェアとして独立しましたが、さらにそこから丸2年が経過し、あっという間に3年目となりました。 個人事業主として3年目を迎えるというのは、税金や健康保険の面で壁があるといわれ、2年間のフリーランス・エンジニアを経て会社員に戻るという方も少なくありません。私は、それでも独立し続ける道を選択しました。 さて、2020年8月より、タイトルにもある通りYouTubeの動画チャンネル『Webアプリ開発 奥野塾』を

          YouTubeチャンネル『Webアプリ開発 奥野塾』を開設しました

          stand.fmを始めてみた!

          こんにちは、クレスウェアの奥野賢太郎です。昨日からstand.fmというプラットフォームでボイスブログを始めてみました。 約2分、特定のトークテーマで話していきます。毎日を予定してるわけではないですが、さきほど2回目を配信しました。 このブログにまとめるほどの情報量ではない…、でもTwitterにつぶやくよりはまとめて話したい…というネタがけっこうあるので、アウトプットの頻度を高める目的で開設しました。 このブログも、もっと言語化が必要な話題や、画像や映像を伴った内容な

          stand.fmを始めてみた!

          ネタバレ有り・十三機兵防衛圏サウンドトラックからわかるゲーム音楽の意味論

          こんにちは、クレスウェアの奥野賢太郎です。技術に寄ったり音楽に寄ったりと振れ幅の大きいこのブログですが、今回は、前にも紹介したゲームタイトル『十三機兵防衛圏』のオリジナル・サウンドトラックが発売されたため、そちらを紹介します。 今回はエンディング楽曲についても扱い、ストーリーの核心を記事中で触れます。ゲームクリアを前提としたサントラレビュー記事となることをご了承ください。 2015年から制作され続けた音楽たち この動画は、2015年に掲載された十三機兵防衛圏のプロモーショ

          ネタバレ有り・十三機兵防衛圏サウンドトラックからわかるゲーム音楽の意味論

          個の最大化とチームの最大化を目指すために考えるべきこと

          こんにちは、クレスウェアの奥野賢太郎です。今回は私の職業でもあるSaaS開発者という視点から、コードレビューに対する日頃の考えをまとめます。技術系の内容はQiitaに書くことが多いですが、今回はどちらかというと思想・哲学や日々の振る舞いに近いテーマとなるので、非技術系の方にも広く読んでいただきたく、noteでの掲載としました。 この記事でお伝えしたいこと・コードレビューの本質はコードのレビューではない ・チームの健康維持を目的に個のパフォーマンス、チームのパフォーマンス両方

          個の最大化とチームの最大化を目指すために考えるべきこと

          ネタバレ無し・十三機兵防衛圏を進めて気が付いた音の演出

          こんにちは、クレスウェアの奥野賢太郎です。今回は、前回の記事の続きを温存し、タイムリーな話題として2019年11月に発売されたゲームタイトル『十三機兵防衛圏』についてです。 ネタバレ無しの定義について、ゲーム公式サイトのプロモーションにて触れている要素ならセーフという扱いにしますが、その情報自体を避けたいという方はここまでにしてください。 どんなゲーム?13人の高校生がロボットに乗って怪獣と戦う、SFを描いた作品です。ゲームジャンルはRTS(リアルタイム・ストラテジー)で

          ネタバレ無し・十三機兵防衛圏を進めて気が付いた音の演出

          音楽の原子化

          こんにちは、クレスウェアの奥野賢太郎です。2020年もどうぞよろしくお願いします。 今年は、いままで雑多にTwitterに呟きがちだった内容を、もう少し推敲してnoteにまとめていこうかと思います。もし読者の共感を得られたり、何か本稿中に不足している情報をご存知でしたら、お気軽にコメントをお寄せくださいね。 音楽はどこまで分解できるか さて、今回考察するのは、音楽はどこまで分解し、分子や原子のように細かくできるのかという話。 そもそも音楽は分解しきったとき、それは発音の

          奥野賢太郎の2010年代を振り返る

          こんにちは、クレスウェアの奥野賢太郎です。2019年もあっという間に終わり。今回は2010年代が終わるということで、自身の10年間を一挙に振り返ってみます。 何者か私は、2018年の8月にフリーランスのWebデベロッパーとして独立しました。現在は『クレスウェア』の屋号をもって日々業務に就いています。ところが、10年前はIT業界からほど遠い音楽業界におり、そこから数多くの変遷を経て転職し、今に至ります。 要約・ 2010年から2014年までは音楽業界に身を置いていた ・ 2

          奥野賢太郎の2010年代を振り返る

          2019年に買ってよかったもの

          こんにちは、クレスウェアの奥野賢太郎です。スマブラやゼルダの伝説でそれなりに好評頂きフォロワーも増えたこのアカウントですが、一応ゲーム音楽評論ブログを目的とはしておらず、個人ブログのつもりで用意していました。とはいえ、今年はあまりたくさんの記事を載せることはできませんでしたが、せっかくなので2019年に買ってみてよかったものを5つ紹介します。 Yogibo MiniYogibo Miniは、いわゆる人をダメにする系のクッションです。ビーズが大量に入っていて、いい感じに沈みま

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          ゼルダの伝説 夢をみる島 音楽徹底評論 リメイク版ではどう変わったのか?

          こんにちは、クレスウェアの奥野賢太郎です。今回は、2019年9月20日に発売されたNintendo Switch用ゲーム作品『ゼルダの伝説 夢をみる島』をプレイし、ひと通りエンドロールを見終わったため、感想をしたためます。特にゲーム音楽の観点から考察していきます。 本記事は当該タイトル『ゼルダの伝説 夢をみる島』(以下『夢をみる島』)をクリアした前提で、一部のシナリオや、エンディングの音楽演出についても触れるため、そういったネタバレを嫌う方はご遠慮ください。 『ゼルダの伝

          ゼルダの伝説 夢をみる島 音楽徹底評論 リメイク版ではどう変わったのか?

          iZotope Trash 2を使って6年前の曲に旨味を加えてみた

          こんにちは、クレスウェアの奥野賢太郎です。今回は、音楽制作にまつわる話をします。先日、アメリカのオーディオ技術開発メーカーiZotope社がセールを行ったのですが、そこでIris 2, Trash 2という2つのプラグインが値引きされていました。せっかくなので両方まとめて買いまして、今回はTrash 2についての使用感と、その周辺の技術について紹介していきます。 今回の対象読者は、この冒頭に関心を持たれた方となります。DAW、ミックス、プラグイン、エフェクターなどに関する用

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          曲が分身する? スマブラSPのメニュー曲が飽きないその理由とは

          こんにちは、クレスウェアの奥野賢太郎です。先日『大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL』が発売されましたね。今回はそのゲームタイトルから、BGMとして特に印象に残った1曲を紹介します。夏に書いた前回の記事からずいぶん間が空いてしまいましたが、これは紹介せねばならないという機運に恵まれました。 『大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL』というのは任天堂が発売するアクションゲームタイトルで、『スマブラ』の略称で知られる大人気シリーズの最新作です。マリオやポケモンといった

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