時折ベートーベーンのことを考える

時折にベートーベンのことを考える
別に研究をしているわけでもなければ音楽が好きで毎日聴いているわけでもない

西洋音楽を少しでもかじったことのある人間ならば避けては通れない亡霊が時々出没するといったところだろう

執拗なまでに自分の音楽にこだわり、どんな小さなフレーズであろうと書き留めて大切にしたため変人で惚れっぽい

当時に生きていたなら絶対に友達にはならなかったように思う

そんなベートーベンのことをたまに考える
読んだことのある幾つかの伝記からベートーベンが楽しげに生きていたようには全く伝わってこない

そうなのだろうか
人間なのだから笑うこともあったろうに
なぜかベートーベンが笑っているところが全く想像できない
いや、そもそも会ったこともないのだから想像なんてできないのだけれど

モーツアルトなんてのはなんだか楽しげだったような感じはする
その他の音楽家も
バッハはなんとなく厳格な感じはあるが音楽といい子沢山んなところといい
結構楽しげに生きていたのでないかと思ったりする

ベートーベンは全くもってそういう感じがしない
勉強不足なだけで資料を色々と読めばわかるのかもしれないが、今ある知識だけだとそんな印象しかない

先にも書いたが惚れっぽかったらしい
「あの女のことは引きずった。半年ほど好きだった」
というような話が確かあったと思う

移り気激しすぎるべさ、、
と思うが、それくらいじゃないといけない気もする

音楽に全てを捧げて生きた

そんな人間が耳が聞こえなくる恐怖
不安で怖かったに違いない

自分だったらそれでも音楽を続けることができるのか?
たぶん無理だろう
耳に頼った作曲しかしていない僕は諦めてしまうだろう

耳が聞こえなくなる以前からさみしい人であったと思う
さみしくてさみしくて、不安で不安でしかたなかったんだろう

何度も引越しを繰り返したり、時折発狂したように叫んだり暴れたり
普通であれば捨ててしまうような小さなメモ書きのフレーズも作曲したあとも捨てずに大切に取っていたらしい

何人たりとも寄せ付けぬ狂気すらあったに違いない
しかし、それも全部不安とさみしさからだったのであろう

そうした様々な環境があの偉大な音楽を作り上げたのかと思う
しかし、正直ちょっと聴くのに疲れるのも事実なのだが、、

すげーグイグイ来るじゃん、ベートーベンの音楽ってどれも
バイオリンソナタ5番とか大好きなんだけどさ
すごい爽やかに見せかけて、めっちゃグイグイくるよね

音楽の向こうになんだか人柄が見えるような気がする
それもまた音楽の良いところ

ベートーベンのそんなどうでもいいことを時折考えたりしている

不滅の恋人ベートーベーンが観たくなったな

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