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【カンブリア宮殿】スマイルズ編を観て

皆さんは、スープストックトーキョーをご存知でしょうか?

あまり近くに店がないため僕は1回しか行ったことがないのですが、種類豊富なオシャレなスープを味わうことができる大好きなお店です。

そんなスープストックトーキョーをはじめ様々な事業を展開しているのが、スマイルズです。

遠山さんの考え方

社長の遠山さんは自分のことを天邪鬼だといい、月1回新メニューを出しているというのに、シンプルなコーンスープは未だに出したことがないそうです。

また、スープ専門店を始めたきっかけも逆転の発想です。ファーストフードは早いだけでなく安さを競い合い、安かろう悪かろうの象徴のようになってしまった。
しっかり栄養も取れて心から満足できるファーストフードがあってもいいじゃないかと。

スタジオで村上龍さんが、『高回転×高単価は物凄く良いビジネスモデルですよね』とコメント。
実際はそんなに簡単ではないそうですが、確かにそんなビジネスモデルが作れたらとても強いです。

僕は到底及ばないですが、考え方に共感できるところが多く沢山の刺激を受けました。


斬新な企画書

遠山さんは、日常にスープストックトーキョーが溶け込んでいる様子を小説のような形で企画書にしたといいます。
その中には、'機内食になっている"など、数多くの具体的な情景が描かれているのですが、それをほとんど実現させてしまっているというから驚きです。


ファッション業界では、毎年のように今年はこれが流行ると言われますが、どうやって予想しているかずっと不思議でした。

しかし、多少予想の部分はあっても、それは流行りを当てているのではなく、業界側が自ら流行らせに行っているのだからその通りになるそうです。

思い描くことは誰にでもできますが、それを実現させられるかどうかが大事ですね。


自己満からの脱却

そんな話ばかり聞くとスープストックトーキョーはすごく順調そうに見えますが、実は苦難もあったそうです。

そんな窮地を救ったのが、カレー。
もともとカレーも他のスープのように提供していたのですが、全店的に売上が低迷している中、売上を上げている店舗では、カレーをスープとしてではなくカレーライスとして提供していたそうです。

社内では、それはスープ屋のやることではないと反対意見も強かったそうですが、全店でカレーライスの提供をはじめ、また他では味わえないようなこだわりのカレーを出すことで見事復活を果たしました。


テレビやスマホ業界で、各メーカーがこぞって薄さや軽さを競っていたのを覚えているでしょうか?

最初は喜んでいた消費者側も、ある程度薄く(軽く)なってくるとそれ以上の進化は望んでいません。
そうこうしているうちに、国内メーカーはiPhoneをはじめとする海外のメーカーに、他のスペックで圧倒的に差をつけられてしまったそうです。

自己満ではなくて、顧客が本当に喜ぶ選択をする。
これも大事なのです。


終わりに

こんな記事を書いていると、久しぶりにスープストックトーキョーに行きたくなってきました。
でも夏場にスープはちょっと…と思ったら、ヴィシソワーズなどの冷製スープもあるそうです。

家庭ではもちろん、他の飲食店でもなかなか味わえない料理に沢山出会えるのがスープストックトーキョーの魅力だと、改めて感じました。

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