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KDPで自作小説のペーパーバックを作る 其の壱 「校正刷りしてみる」編

※この記事は2024年5月17日時点での各サービス内容に基づいています。

Kindleダイレクト・パブリッシング、略してKDP。Amazonでコストをかけずに出版できる便利サービスです。

最終目標はペーパーバックでの出版として、まずは「校正刷り」というお試し製本サービスを使い自作小説をペーパーバックにしてみようと思います。

其の壱としては、KDPのアカウント取得はすでに済ませた状態で、ペーパーバック校正刷りを注文するまでの画面操作の備忘録とします。

あ、其の壱で使う小説の本文PDFデータはpixivFACTORYからダウンロードしました。下の記事の最序盤に本文データのダウンロード方法を記載しています。

実はそのデータだとペーパーバックのサイズにうまく対応できないのですが、今回は校正刷り注文までの操作備忘録なのでヨシ!

あと、表紙のPDFデータはCanvaの無料アカウントにて作成しました。そのあと使いたい機能の為に有料アカウントへ移行するのですが、Canvaの操作説明は其の参で書きますッ。

……さて、始めましょう。

まずは設定済みKDPアカウントにログインします。KDPのアカウント初期設定については、ググるといっぱい情報が出てくるので困ることもないでしょう。

KDPログイン後の新規作成画面

「紙書籍」をポチッとします。

画面遷移したら、それほど詳細でもない詳細情報を入力していきます。

本のタイトルを入力
著者名を入力
内容紹介も一応入力
対象年齢と主なマーケットプレイス、カテゴリーを設定
「出版日と発売日は同じです」「本を今すぐ販売する」
「保存して続行」をポチッ

詳細情報は上記の通り、一瞬で終わります。
コンテンツ設定も、表紙PDFと本文PDFのデータが問題ない状態で用意できていればすぐ終わります。

「ISBNを取得」をポチッ。Amazonのみで通用するISBNが取得できる
小説なら本文(白黒)で良いらしい
文庫本サイズの設定ができないのと、余白の関係で、大きなサイズしか選べませんでした

判型について。
通常のいわゆる文庫本サイズは105mm×148mmです。「他の判型を選択」でカスタムサイズを入力しても、高さの下限が152mmなので弾かれます。

最終的に105×152.4mmで作成することになりました。それにはOfficeソフト等できちんと余白設定してPDFデータの作成をする必要があります。これは其の弐で説明しています。

今回はとりあえず、最初から設定されている148mm×210mmにします。
これならプレビューでエラーが出ませんでした。

なんとなく「光沢あり」。ページを読む方向は縦書き小説なら、右から左ですね

表紙PDFについて。
下記KDPサイトにてサイズ等々入力すると、テンプレート画像をダウンロードできます。

https://kdp.amazon.co.jp/cover-calculator

iOSの標準機能やPDFアプリなど色々試した結果、「Canva」であればサイズ指定して表紙用のPDFデータを作成できました。Canvaは、Googleアカウント等でログインすることで使用が可能なオンライン画像作成・編集ツールです。無料の機能だけでも表紙PDFを作成することが可能です。

はみ出ているけれど、売りモンじゃないのでヨシ!
スゴイ余白は仕方なし。今回は操作の練習だからヨシッ! 「承認」をポチッ
出版地域「すべての地域」マーケットプレイス「Amazon.co.jp」を設定
適当に最小金額を入力
「校正刷りを依頼」をポチッ
注文数、マーケットプレイスを選択。「校正刷りの依頼を送信」をポチッ

……で、この記事を書いている間にメールが届きました。今回は1時間くらいでメールが来ましたけど、毎回そのくらいかどうかは分かりません。

ここから先は便宜上パソコンで操作します。メールを取得できる環境ならiPadだけですべての操作が可能です。

「レジに進む」をクリック
再販禁止の帯を含むプレビューが確認できます
ご利用可能ポイント少なすぎぃ! 「レジに進む」をクリック
配送方法の5/20は選択できず。「注文を確定」をクリック
Congratulations!

はい、それでは5/21まで待つとしましょう。

届いたら追記するぜよ~。

◇ 2024/5/19 追記 ◇

予定より2日早く届きました。
ということは、5/17に注文して5/18に印刷・発送されている……?
動きが迅速というか、全自動なのかも。

薄い段ボールパックで来た
本にビニールはかけられていない。つまり濡れたら濡れるということ
再販禁止の帯が半透明で印刷されていて面白い
左下はバーコード。遠目で見ると発色は悪くない
文庫本サイズ用のPDFを使ったので、もちろん余白がスンゴイ。それでも文字は綺麗
最終ページが追加されてAmazonによる3行アリ。カスタマーの連絡先は記載されない
文庫本サイズは105mm×148mm。こちらはA5サイズで148㎜×210mm

KDPで製本できるペーパーバックについて。
今回はサイズを適当に決めて、とにかくササッと注文してみました。次はきちんとOfficeソフトを使ってPDFを作り、表紙のPDFもピッタリサイズで作ろうと思います。

以下、気付いたことなど。
・表紙は「光沢あり」がイイ。「光沢なし」は安っぽくなると思われる
・表紙は若干、色があせる。RGBだから? 次回コントラスト強めにしてどうか
・グラデーションはオススメできない
・本文の字は、小さなサイズでもかなり綺麗に印刷される
・金曜日の夜に注文して、日曜日に届くのはスゴイ

まぁ、お値段なりの物かなって思います。680円ですから。

次回は時短せず、文庫本サイズに近いものをちゃんと作ってみましょうか。だから其の弐は本文しっかり作る編、其の参は表紙をしっかり作る編になるはずです。

思い立ってから2日で本が出来上がってくるのは、なかなか面白い。
色んなことが便利になったなぁと、そんな気持ちになりました。

◇其の弐はこちら◇

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