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7月2日「あなたの脇役として生まれてきた私」

2021年7月2日の日記。

●今日の喜怒哀楽
喜:美容院に行った。髪をバッサリ切る予定が、怖気づいてしまい10センチだけ切った。スルリ。滑り台のようなマントを纏った肩から床に髪の束が落ちる。栄養と水分が行き渡らずパサついてしまった10センチの毛束が私を空虚に見つめている。そういえば末端冷え性だったことを思い出した。髪の束は凍てついた指にも、ふさぎ込んで床に突っ伏す自分の後ろ姿にも見えた。居てもいられずパチパチと瞬きする。何度かの瞬きがさよならというメッセージにならないかなと考えたのである。モールス信号みたいな。ドライアイに優しいモールス信号は、毛束に届いたのだろうか。一瞬、生気の褪せた毛束が艶を取り戻し、ちかちかと輝いた気がした。さ・よ・な・らのサインだろうか。気持ちが昂り肺が膨らむ。その時ふと、自分はモールス信号を解読できないことを思い出した。ブレーキランプ5回点滅が愛してるのサインなことしか知らなかった。落ち込んだ矢先視線を感じて顔をあげる。鏡越しに美容師さんと目が合う。軽い前傾姿勢になっていたから、続きを切れなかったんだろう。すみませんと言いかけた私に、ウインクの練習ですか?と尋ねてくれたあの美容師さんはきっといい人だなと思った。
怒:長いよ↑
哀:喜のストライクゾーン広すぎて泣いた。そんなの全部喜じゃん。
楽:マスカラ初披露嬉しい~!!


・「ひろゆきが『男も育児参加すべきか?』の議論に強い違和感を覚えるワケ」SPA!「僕が親ならこうするね」2021年07月1日

子育てに主体性を持つのが大切とのこと。子どもみたいな親もいるもんね。親に「次男か!」って言っちゃいそうになるタイミングがある方もいるのではないのでしょうか。


・「ビリー・アイリッシュ、過去のアジア人差別を謝罪。『無知さや年齢は人を傷つけてしまった事実の言い訳にならない』。」VOGUE 2021年6月23日

彼女を責めるほど、過去の自分も清廉潔白ではないなと反省した。



・「命がけのグルメ番組を作る男が「岡崎に捧ぐ」を読んでグハグハ笑って、チョロっと泣いた“神回たち”」上出遼平 文春オンライン 2020年5月9日

上出さんの文章が本当に素晴らしい。作品に散らばった「世の残酷さ」を感じるべく我々はインターネットカフェへ直行した。


●その他
暗くて明るい話していいだろうか。
「死にたい」って言葉聞く度もう死んでるかもよと言いたくなる。自分が生きているなんてどこにも証拠がないし、本当はどこかであなたは倒れていてこの世界は虚像かもしれない。今死んで次なる世界で目覚めてしまえば更なる苦しみが待っているかもしれない。地獄って階層がありそうな気がしてるからこの社会がB10だったら次なる地獄はB3000とかかもしれないね。地獄の底知れなさを舐めてはならない。という訳でここは明るい地獄かもしれないと思うとまた気持ちが変わらないだろうか。変わらない?えー。

あと「自分に価値がないから死にたい」ってひと謙虚だよね。この世界は私が生きる価値があるか基準で考えちゃうよ。あるから生きてるんですけど。
でも死にたいと言う人に限って長生きするよね。世の理不尽だと思うわ。口に出さない方が強い思いとして天に届くのかもしれない。人間皆死を忌諱し魅せられながらギリギリのところで踏みとどまってるのかもしれないね。

死にたいの言語化をフォロワーありきのSNSでする方。私に優しくしてくださいという意味だろうか。婉曲すぎるわ。解読できんわ。不幸自慢のタイムラインを見る度循環が滞っているような気がして、美しくないなと思う。見ている側が誰も死に触れたことないと思っているのかな?大切な人が亡くなった経験がないと思っているのだろうか。すごいなそりゃあ幸せだ。

死にたいと喘ぐ人にドナー登録して、あなたの身体を有効活用してもらえば?と聞くとそれはなんだか嫌だとのたうち回る。自分の望む死に方死に場所最後の挨拶も決まってないのに死にたいのお気持ちだけ公表するとは何者だよ。早とちりちゃんと呼ぶよ。死に急いでいるのか。死は逃げないから急がんでいいよと思うのだけど。

でも死生観は人それぞれだからなんとも言えんのですけどね。はい。暗くなってしまった。ぴょんぴょんうさぴょ~~~ん!

まあ死にたいと書き込む前に美味しいアイス食べようぜ!


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