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短歌30首 新作発表会 私事を短歌にしてみた

わたくしごと

嗅覚の鈍化によりて華麗加齢なる近づけて金木犀嗅ぐ

我一人冬至を祭る酒飲みて料理喰らいて夜長楽しむ

大雪の報せを聞くに伊勢の国小雪も降らず晴れわたる空

雪降りて白の世界を演出すこの一年のけがれ消しされ

白濁の露天硫黄の匂いして渓谷の湯に入れば雪降る

のぞく露天硫黄の匂いせり雪に降られて白濁湯入る

三重県連(SAM)チャレンジ技戦六十代希少な人種出場者三
「三重県連」は三重県スキー連盟
三重県連(SAM)チャレンジ技戦六十代一位告ぐれば妻は笑えり

花も葉も薫るハーブの風に酔いしばし気晴らしミントティー飲む

大寒の寒さ厳しきスキー場コブ固まりてエッジは噛まず

風呂に入り登りし三〇〇〇mさんぜん思いで事実なりやと我を疑う

風呂に入りし四十年思い出づ記憶し無くは我を失う

にわとりの鳴きて起こされ朝を知るしののめの空春の朝焼け

残雪の消えゆく惜しみ山に来て名残り楽しむ晴れし御岳

眠れぬ夜ノイズキャンセルイアフォンで無音の中に耳鳴りを聞く

論語読む範読ののち斉読す四高一年寺子屋模様

再再試再再再試できるまで勉強させき助動詞試験

助動詞の試験最後に残りし子合格の後「ありがとう先生」

助動詞の試験最後に残りし子難関大に合格しけり

弥生晴れ藪原高原スキー場ポジションは前ザラメを飛ばす

冬過ぎて春来たるらしスキー場ザラメの雪に板踏みかねつ

もの食えば栄養物を吸収し水分絞り糞と排出

おしっこが出ることにより体内の不要物出す仕組みの不思議

スキー場帰りの鈴鹿寒からず摂氏十五度快適気温

らい追わるるは我雪恋いて春待たぬ鬼弓もて追わる

春模様バレンタインは半袖でテニス仲間にチョコ配るひと

死ぬはずの命長らえ人並みの喜び知りぬこうしんれつの子

楽しみは風呂にはいりて身を清め暖まりては歌歌う時

あいみょんのテレビライブを夜に聞き妻に抱きつき幸せ感ず

放射線治療の妻と連日の治療ドライブ名四国道

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