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入国したての留学生と技能実習生の日本語力はというと

留学生、技能実習生ともに日本に来る前におよそ150時間~180時間程度の日本語を勉強したうえで入国するという前提があるのはご存じでしょうか?
先にひらがな、カタカナを覚えるのも相当大変だろうな、という話をしただけにここはひとまず一生懸命勉強したけど覚えられなかったという事にしておくことにします。

では、同程度、最低限の時間数の日本語学習をしてくる留学生と技能実習生、どちらが日本語が上手な状態で入国するでしょうか。

国籍など違いはあるのであくまで私の感覚ですが、実習生の方が総合的に見ると上という印象です。

それはどうしてか?

もちろん本人たちはすぐに働かなければいけないから。
組合、送り出し機関ともに、送り出した実習生に対して責任を負うから。
必然的に入国前に最低限は叩き込まなければという意識が働き、
日本語はもとより、規律、日本人を敬う精神を嫌なほど刷り込まれているような気がします。

かたや留学生はというと、これは極端な例ですが、以前、「私が初めてひらがなに触れたのは日本に来る飛行機の中です。」なんて話をしていた留学生に会った事もあります。

あぁ、なんて嘘つきなんでしょう。彼は嘘を言っているに違いない。
だってそんな事は許されないのだから。あぁ彼はなんて嘘つきなんでしょう(棒読み)

・・・。

まぁモチベーションがどこまであるかは置いておいて、少なくとも日本に勉強をするために来ているというのがあるので学生にも「まぁ日本に来てから勉強すればなんとかなるでしょ感」があるでしょうし、送り出し機関も「日本に送っちゃえばあとはし~らない。学校がなんとかしてね感」を感じます。

そこには本人たちの覚悟と送り出しの責任感の差があるように感じます。

もちろん家族が借金を背負ってそのお金を学費にあてて留学生として日本に来ている方で、何が何でも両親に恩返しをしよう!という志の高い方達も数多くいます。ここではあくまで最低限の時間の学習者同士の比較、そしてあくまで私の主観ですのでお気を悪くされないようお願い致します。

そしてそんなクラスの担任を任される事が多い日本語教師生活でした。

嫌いじゃないけどね。むしろ優等生クラスより好きですけどね。

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