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よいクラスにするのは誰?

外国語活動では、「Unit5 What do you like?」を勉強しています。友達の好きな色やスポーツなどを尋ねたり、答えたりすることができるようにします。

このUnitの最後の授業は、「何が好きかを尋ね合おう」という目標でした。色やスポーツだけではなく、好きな動物や野菜、四季、肉など、友達に聞いてみたいことを尋ねるインタビューゲームを行いました。僕はその様子を眺めていました。4月に比べると、いろいろな友達と交流をしていました。

しかし、あることが気になって仕方がありませんでした。それは、距離感です。ある男の子にはベタベタとくっつきながらインタビューゲームをしています。しかし、すれ違った女の子には見向きもせずに通り過ぎていきました。それが、あまりも顕著に表われていたので、インタビューゲーム後に、「それでいいのか?」と問いました。そして、以下のような話をしました。

「よいクラスにしたいと思いませんか。毎日が楽しいと思えるクラスにしたいと思いませんか」。これにうなずく子どもたち。「では、よいクラスにするのは誰ですか?」。「みんな」という声が聞こえてきました。「違うよ。よいクラスにするのは『君』だよ。仲のよいあの子でも、クラスを引っ張ってくれるリーダーでも、先生がするのではありません。君がよいクラスになるように頑張るのです。それをみんながした時に、初めてよいクラスになるのです」と。この後で、もう一度インタビューゲームを行いました。子どもたちの様子を眺めていると、ベタベタとくっつく人や、素通りする人はいませんでした。

この授業のふり返り。寡黙で自分から声をかけることができない男の子が「一回目は、自分から話しすることができなかったけど、二回目は自分からできた」と。特別支援の子は「自分から声をかけることができた」と書いてありました。また、ある女の子は「今日は、いつもと違って、男の子が話しかけてくれたからうれしかった」と。ある男の子は「ぼくは、インタビューゲームで男の子ばかり話ししていたけど、今は、女の子にも話せるようになれてうれしかったです」と、気持ちを書いてくれました。

よいクラスにするために頑張ったという人がいました。いつもとは違う人と交流できてうれしかったと思った人が多くいました。このことを大切にしたいと思い、書き残しておくことに決めました。

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