音楽:「ビリー・アイリッシュ」の何がスゴいのか?~新時代の到来を告げたアイコン

皆さま、今、若者世代(所謂「Z世代」)にカリスマ的人気を誇る「ビリー・アイリッシュ」というアメリカのシンガーソングライターのことはご存知でしょうか?

知らないよ、という方のために、先に彼女の曲の中でもっとも知名度が高いと思われる曲をご紹介いたします。

●ビリー・アイリッシュ - 
バッド・ガイ(LIVE):


※MVは一部グロテスクと感じられるかもしれない表現があると思ったのでライブ映像にしました
※スゴい盛り上がりですが海外の人のシンガロング(一緒に歌う)スゴくないですか?うるさいくらい笑

どうでしょう?聴いたことありましたでしょうか?日本でもあるTVドラマに使われたりしたので、もしかしたらこの曲だけは知ってるよ、という方もいるかもしれません。

本題の、「ビリー・アイリッシュの何がスゴいのか?」について書いてみたいのですが、(比較的)客観的な指標として、アメリカの最も権威ある音楽賞とされる「グラミー賞」についてと、それに対する彼女の実績に軽く触れたいと思います。

グラミー賞には、ありとあらゆる音楽ジャンルに合わせて様々な賞があるのですが、その中でも「主要四部門」という音楽ジャンル横断的に選ばれる四つの部門でノミネートされること、そして受賞することは更なる名誉とされています。

そのグラミー賞の第62回(一年に一度なのでこの時点で62年目)の主要四部門を、史上2人目にして女性としては初、そして史上最年少で独占受賞したのが、ビリー・アイリッシュでした(他にもう一つ受賞したのでその年だけで5つ受賞)。


これだけでも、彼女がスゴい記録を持っている≒スゴい人ということがわかるのですが、ではなぜ彼女はこのような歴史的快挙を成し遂げられたのでしょうか?

ここからは、私の見聞きした情報と私個人の考察になるので、「そういうことを言ってる人がいた」程度にご認識いただきたいです。
結論を先に申しますと、
「簡素な設備およびPCと音楽制作ソフトさえあれば、従来の通り大金を費やさなくても、ハイクオリティな音楽を創造することが可能であることを証明した」
そして、
「従来は膨大な費用のかかる広報に代わり、SNSというそのサービス自体では費用のかからない方法で、リスナーにコミットすることに成功した」
という点が、彼女のスゴい主な理由であると個人的に考察しています。

ここから先は

5,957字 / 1画像
この記事のみ ¥ 200

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?