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わたしたちが目指すDXと、モノづくり精神

いつもOkuchyのnoteを読んでくださっている皆様、明けましておめでとうございます。今年は、昨年よりもさらにこのnoteや、他のメディアでもわたしたちOkuchyの活動をお伝えできたらと思っています!

さて、早速ですが今日は「Arab Health 2024」の話をしていきたいと思います。Arab Healthへの参加はわたしたちOkuchyにとって、2024年最初の、そして大きなアクションのひとつと言えます。

Arab Healthは、ドバイで開催される世界最大級の医療機器の見本市であり、76ヶ国・3,358社が一同に介するイベントです。毎年11月にドイツで行われる世界最大医療機器見本市「メディカ(MEDICA)」と並び、医療機器分野においては世界の2大展示会に位置付けられており、業界内におけるネットワークづくりはもちろんのこと、最新機器のデモンストレーションや、ライブセッションが開催されるこのイベントは、日本国内だけでは得ることのできない情報や、トレンド、ネットワークを獲得する機会と考えています。

今回、わたしたちはJETROが本イベント会場内に設ける「ジャパンパビリオン」のエリアのうち、「デジタルヘルススタートアップ」の1社として参加します。この「デジタルヘルススタートアップ」の枠は今回から新たに追加された枠であり、私たちがビジネスとして重要だと考える「デジタル」についても、しっかりPRできる機会・場になるのではないかと感じています。

なぜ、徹底してDXを目指すのか

これまでこのnoteでは、日本国内での実験の様子やイベント企画について話してきましたが、なぜスマートフォンで誰もが使えるアプリの開発にこだわるのかなど、DX(デジタルトランスフォーメーション)を常に考え続けるオクチィのマインドにはあまり触れてこなかったかもしれません。
先に、答えをお伝えするとしたら、時間や場所、知識やスキルの制約なく、全ての人に「口から始まるWell-Being」を享受してほしいという思いに他なりません。

そもそも、オクチィの始まりは「口に興味ない?」という会長・小林が、社長・畑にかけたひとことがきっかけでした。

実はこの話をもう少し掘り下げると、口と関連した健康の状態を測る装置の開発や、健康な状態を保つためのケアを提供する店舗展開を考えてはどうか、といった構想が小林の中にはあったそうで…。

しかしそれを受けた畑の返答は

「口の健康が大事なのはよくわかりました。であれば、私は、それを時間や場所に拘束されずに、多くの人が口の健康を手に入れられるものにしたい。例えば、スマホで口の状態を測って、ケアもできるような…そんな世界って作れませんかね?」

というものでした。(この畑の発想には、実は畑の過去の経験が背景にありますが、それはまたどこかで触れることにします。)

「スマホを使ってどうやって口の健康を測るのか?そもそも口の健康はどのような判断軸を持って数値化したり、可視化するのか?」

畑自身、ITやAI、データサイエンスなどのバックグラウンドなく、思いついたこの構想。(もちろん、畑に限らず他メンバーにもそのような専門はもちろんありません…)

その当初の構想から紆余曲折を経て、気軽に誰でも、という想いを具現化した最初のアプリが「ZzzMeter」というわけです。

ご想像の通りとても時間がかかりました(苦笑)。この構想を実現しようと試行錯誤した時間は約3年。ようやくできたのが、私たちの大事にしている口の3つの機能であるEAT、BREATH、SPEAKのうちの“BREATH(呼吸)”、それも睡眠時の呼吸に焦点を置いたスマートフォンアプリ、『ZzzMeter』です。

ZzzMeterは、スマートフォンで録音された睡眠時の呼吸音から、音のしない無音区間を選定し、そのうち呼吸していないと思われる区間を特定して、その回数や長さをカウントします。

「その人の隣で寝ていれば、息が止まったことは分かるだろうから、その回数のカウントや秒数の記録も簡単なのでは?」という声が聞こえてきそうですが…確かに、カウントすることや呼吸が止まっていると思われる秒数をカウントすること自体は物理的には可能です。とはいえ、その方が寝ている間、あなたがその横でずっと起きたまま回数や秒数を正確にカウントすることは可能でしょうか?そうイメージすると、なかなか難しいことだということが想像いただけるのではないかと思います。

私たちのZzzMeterは、これをスマートフォンで行うことができるアプリです。

つかえる、つかいたくなるプロダクトづくりに向けて

今やオンラインでなんでも調べれば答えがあり、生成系AIを使えば誰でも一定のクオリティの文章やイラストなどを生み出せるようになりました。でも、私たちのZzzMeterはただ効率的に作られたプロダクトではありません。何百人という方にご協力いただき、睡眠中の呼吸音を集め、8時間なら8時間のデータを1つづつ洗って、ようやく見えてくる特徴点を捉える。そうやって独自のアルゴリズムを紡ぐように作り上げてきました。それは、とてもアナログな作業の積み重ねだと思います。

私たちは『モノ(有体物)』を作っているわけではありませんが、プロセス自体は地道な『モノづくり』。こうして出来上がったアルゴリズムをデジタルにのせ、社会にすでに浸透しているスマートフォンで使えるよう実装する。自分のスマートフォンで使うことができれば、離島にいても、夜中でも早朝でも、自分の好きな時間、好きな場所で簡単にオクチィのサービスを使うことができます。

わたしたちの考えている真のDXは、スマートに使えるものを目指すために一段前の開発やプランニングの部分で、いかに『モノづくり』精神を発揮できるか?だと考えています。最終的にはアプリを使うのもわたしたち人間です。使う側の人間が徹底的に考えること、これが社会に実装される真のDXを生むと信じています。

だからこそ、わたしたちのプロダクト“ZzzMeter”は、偏りのないデータを大量に収集して正確なアルゴリズムを構築すること、どのようなユーザーに向けても等しく使いやすいアプリにするために工夫を重ねてきたし、これからも重ねていきます。

冒頭で触れたArab Health には、このZzzMeterをメインプロダクトとして出展予定です。新たに触れるトレンドや獲得するネットワークから、このZzzMeterの新たな展開や、全く別の事業開発につながる種を見つけるのが、いまからとても楽しみです。

最後に、英語版になりますがArab Healthへの出展用として会社紹介ビデオを作成しました。ぜひ、こちらもご覧ください!


▼睡眠時の呼吸音を測定するアプリ「ZzzMeter」

▼Okuchy オクチィ コーポレートサイト

お問合せはこちら ▷ https://okuchy.co.jp/#contact

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