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有料メルマガライブラリから(523)「大型株が調整し、中小型株が急速に上昇する現実を念頭に」

 有料メルマガ・石川臨太郎の「生涯パートナー銘柄の研究」の過去配信ライブラリ「銘柄研究」「コラム」のうち、コラムの一部を掲載いたします。
 自立した投資家、石川臨太郎のコンテンツをお楽しみ下さい。
 なお、内容は執筆当時の背景に基づいており、現在の状況と必ずしも一致しないことを予めご了承下さい。


=コラム「大型株が調整し、中小型株が急速に上昇する現実を念頭に」=
 (有料メルマガ第170回・2012/4/3配信号)

※注 2012年4月現在の内容ですので留意下さい。


【前略】


 3月の後半から、急速に個人投資家が主力のプレーヤーとなる中小型株の低PER銘柄の株価上昇が目に付くようになりました。

 更に、マネー雑誌の多くが株主優待特集を行なうことで、低PERの優待株の株価上昇にも目を見張るものがあります。

 株式投資の経験年数が15年を超えるような個人投資家は、1999年のITバブル期の株価の上昇を思い出して、その再現を期待しているからかもしれません。

 2012年に入ってから、TOPIXは17.26%上昇しました。私自身の株式投資の運用成績を確認しても、TOPIXと同程度の成績についていくことが出来ています。分散しすぎたり、優待欲しさに失敗したりしてきたにしては、無難な成績となっています。

 1999年のITバブルの1~3月のTOPIX上昇率を調べると、16.5%程度だったようで、すでに今年の成績はITバブルを抜いている状況です。そして1999年においては、TOPIXは年間で58.4%も上昇しました。

 1998年にはロシアがデフォルトしました。またノーベル賞科学者が指導する大手ヘッジファンドのLTCMが破綻して市場が震撼しました。まるでリーマンショックやギリシャの破綻危機は当時の危機を拡大したリメイクバージョンを見ているような感じです。

 1999年の危機の状況よりも更に危機が深刻で大きいいために、米国やユーロ諸国や日本など、先進国の中央銀行などが市場に供給している過剰流動性資金の額も桁違いに大きいので、世界中の投資家が景気の回復や株価の上昇に懐疑の目を向けながら、慎重に投資を進めているうちは安心感があります。

 しかし、当時の株価の急上昇を意識している投資家は、私ばかりではなく沢山いると思います。そうなると一時的に株価が大きく上昇しても、いずれその咎から株価が急落し、また上昇するという大きなうねりが起きそうな気配がします。

 うまく立ち回れた投資家は、大きな成果を得られますが、欲に駆られて自分の経済的実力以上の投資を行うと、一時的には大きく資産を増やせても、その後の株価の乱高下で、全てを失う投資家も出てきます。

 このように株価の上昇が顕著になってきても、3月末時点においては、まだ機関投資家などが主力プレーヤーである大型株が足踏みしているような状況下なので、まだ大丈夫だと思っています。しかし、機関投資家までもが4月に入って「持たざるリスク」を感じて、走り始めたら、大型株からは少しずつ撤退する準備を始めたほうが良いのではないか、そのように感じているのが私の今の心境です。

 そのために、3月のコラムで書いてきたように、今年に入って稼いだ利益の半分を利喰いして現金にして証券会社の外に出す。そんな計画も描いています。

 大きく儲かるときには、持っている資金力を全て株式投資にまわして全力で株式投資を行うほうが、一時的には資産の増加額は早く大きいと思っています。過去においての経験でも、そのようなことを体験してきました。しかし、乱高下が大きくなった相場の最後には、従来の運用額以上に大きくなった資金のコントロール力を失って、大きく損をする可能性も増えてきます。自分でも経験し、他の投資家の失敗も見てきました。

 利益の一部を現金化して、株式市場から退避させても、残りの資金だけでも従来以上に大きく資産が増やすことが出来るなら、欲張ることはありません。ここではもう一度、自分が株式投資をする目的を、しっかりと確認しておくことが大事だと考えます。

 そして、これからしばらくは、個人投資家がメインプレーヤーの中小型の、特に低PERの銘柄の株価上昇が大きくなりそうな気配が、すでに見えています。


【後略】


経済的独立ワクワク!サポーター 石川臨太郎


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