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バリュー&グロース銘柄発掘情報【グロース】アルバック(6728) 2021/08/17


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---------------------------2021/08/17

       バリュー&グロース銘柄発掘情報 第12号

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 プロフェッショナルの執筆者を中心に、グロース銘柄&バリュー銘柄を毎回1銘柄発掘してレポートする内容です。
 毎月第1第3火曜日配信、1回に1銘柄の深掘りレポートです。


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               【目次】


■はじめに
■【グロース】アルバック(6728) 客員アナリスト 水島寒月


※本メルマガの一部内容を、億の近道へ抜粋の上掲載することがございますので、あらかじめご了承下さい。


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■はじめに


【バリューグロース銘柄プロジェクトより】

 当サービスは、金融のプロフェッショナルを中心とした執筆者が、その時々の注目銘柄の中からバリューもしくはグロースの企業をピックアップし、分析するものです。
 スタンスは中長期投資です。
 ぜひあなたの株式投資ライフにお役立てください。


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■【グロース】アルバック(6728)

【会社概要】

◆沿革


 同社は真空技術をコアとした液晶ディスプレイ、半導体、各種電子部品の製造装置メーカーです。
 1952年、各種真空装置の輸入販売を目的に、日本真空技術として創業しました。55年には大森工場を新設し、国産装置の製造を開始。68年に本社および横浜工場を茅ヶ崎市に移転しました。75年、全自動制御半導体装置を米IBMより受注。2001年に現社名のアルバックに商号変更しました。
 2004年4月に東証1部に株式を上場しています。


◆事業概要


 同社は6月決算企業です。21/6期の連結ベースの売上構成比(外部顧客への売上高)は、真空機器事業83%、真空応用事業17%。それぞれの内訳は、真空機器事業がFPD・PV(フラットパネルディスプレイ・太陽電池)製造装置25%、半導体・電子部品製造装置31%、コンポーネント15%、一般産業用装置12%。真空応用事業は材料8%、その他9%となりました。

 また、地域別の売上高は、日本36%、中国34%、韓国14%、その他16%でした。

 同社は液晶ディスプレイ用や半導体製造用のスパッタリング装置(真空薄膜成膜装置)に強みを有しています。
 スパッタリング装置の原理は、真空下で高電圧をかけ、膜材料のアルゴン原子をはじきとばして対象物の表面に成膜するというものです。高融点の金属や合金の成膜が可能であるため、用途が広く、近年は一段と拡大しています。
 同社は液晶用で高いシェアを誇りますが、半導体用は米国の半導体製造装置最大手のアプライドマテリアルズ(AMAT)が94%を握り、同社のシェアは6%程度にとどまります。
 ただ、同社が開発したメタルハードマスク技術(膜密度の均一性、ストレスの制御、低バーティクルなどの特徴を持つ)の評価が高く、メモリメーカーだけでなく、ロジックメーカーから先端EUV(極端紫外線)プロセスの受注が増加しており、今後もさらなる拡大が見込まれます。


◆中期経営計画


 同社は現在、21/6期を初年度、23/6期を最終年度とする3カ年中期経営計画を推進しています。

 基本方針としては、

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