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投資判断

 非常事態宣言から2か月近くが経ち、ようやく自粛の緩和が始まりましたが、まだ誰もが自粛?委縮?している雰囲気です。

 政府からは(相変わらずの)場当たり的な対応や支援の逐次投入などのリリースが続いていますが、今まで危機管理への準備が「本当に!」足りなかった、あったにしても古いままの昭和の決め事を踏襲していただけなんだなぁ~と、やはりと言うか、流石に呆れている方も多いのではないでしょうか(苦笑)


 余談ですが、2000年代前半のこと、転職する際に念のため(向学のためにも)就職事情を見ておこうと何度かハローワークへ通ったことがありますが、そこで分かったことは、順番を待つ求職者は真剣ですし人数も多いのに、あちらこちらで職員が談笑しているなどハローワーク内には緊張感が感じられず、求人案件も大半が単純作業などのローカルなものしか無いことでした。
 21世紀になってさえ人材流動化(有効利用)への対処がこの程度でしか無かったことに驚いた記憶があります。

 行政手続きのデジタル化やシステム化(つまり効率化)の遅れ、非常時のマニュアル化などが進展していないと言った批判が多くみられますが、元を正せば全ての原因が縦割り行政(利権維持)の悪質性にあると分かります。


 色々なことが鮮明になった2か月間でした。

 雇用調整助成金などは所謂お役所仕事の典型です。先週からはオンライン申請が出来るようになったらしいですが、今までは面倒、かつ「上から目線」の条件付きでしたから、結果として労多い割に見返りが少ないため大半の経営者が申請を諦めていました。
 その原資は我々が収めた雇用保険の積立金なのに、何故か?上から目線(呆)

 不勉強な首相は役人に言われたままに「こんなに立派な制度があるんだ!」と寝ボケたことを言わされる羽目になりました(苦笑)。そんな実態すら知らずに古い法令を放置していた(立法府に居ることを忘れた)ゴキブリ自身の責任なのですが・・・。

 その弛み切った連中(首相を含む)が公選法違反で告発されました。政権を忖度するメンバーが増えている東京地検が受理するのか否か(笑)


 さて、先日の炎のファンドマネジャーさん(執筆者の一人)のメルマガを読んでいて10年ほど前の市場環境を思い出しました。

 リーマンショックの翌年春頃に「オリックスが30億円の運転資金を調達出来ずに倒産しそうだ」と言う噂を聞いた時です。状況が状況ですから「さもありなん」とも感じましたが、とは言え1兆円もの売上がある会社が高々30億円の手当てが出来ずに倒産するなんてあり得るのか?と考えて、同社を良く知る友人に聞いたところ「梁瀬社長も宮内会長も妙に賢いからなぁ~」との回答に得心しました。
 同時期にラオックスを買収した中国人社長の紹介欄を見ていて「やり手だなぁ~」と感心するとともに、この買収ニュースで同社株が動意づいていました。
 それまで両社とも信じられない株価にまで売り込まれていましたが、彼ら(トップ)なら危機を打開できるのでは?と考えて購入しました。結果は数か月以内に数倍以上で売却出来て投資は成功しました。
 もっとも、その後も持ち続けていればもっと儲かったのでしょうが、短期間で急上昇しましたし、景気の先行きへの不安もありましたので、悪くなかったかなと考えています。

 やはり投資における最後の拠り所は組織トップの能力次第かなと当時考えました。


 今年はこれからまだまだ何が起こるか分かりません。
 日経平均は3月の安値から2か月強で3割も戻しましたが、香港情勢も緊迫化しています。一言でいえば、軍事独裁政権の暴力による民主主義への侵略行為です。
 狂産党を筆頭に、軍事独裁国家の経済力と軍事力が増大することにより世界の秩序が侵され始めています。投資にも慎重にならざるを得ません。


 5月中旬からの株式市場は想定外に強いです。
 NYダウも昨日までの9営業日で2,300ドル(約10%)も上げて…、誰が買っていたのでしょうね?


(街のコンサルタント)


(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。また、当該情報は執筆時点での取材及び調査に基づいております。配信時点と状況が変化している可能性があります。)


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