バリュー&グロース銘柄発掘情報#7【バリュー】双日(2768) 2021/06/01
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バリュー&グロース銘柄発掘情報 第7号
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プロフェッショナルの執筆者を中心に、グロース銘柄&バリュー銘柄を毎回1銘柄発掘してレポートする内容です。
毎月第1第3火曜日配信、1回に1銘柄の深掘りレポートです。
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【目次】
■はじめに
■【バリュー】双日(2768) 客員アナリスト 水島寒月
※本メルマガの一部内容を、億の近道へ抜粋の上掲載することがございますので、あらかじめご了承下さい。
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■はじめに
【バリューグロース銘柄プロジェクトより】
当サービスは、金融のプロフェッショナルを中心とした執筆者が、その時々の注目銘柄の中からバリューもしくはグロースの企業をピックアップし、分析するものです。
スタンスは中長期投資です。
ぜひあなたの株式投資ライフにお役立てください。
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■【バリュー】双日(2768)
【会社概要】
◆沿革
同社は旧ニチメンと旧日商岩井の経営統合により誕生した総合商社です。
旧ニチメンは1892(明治25)年、日本綿花(株)として創立されました。綿花の輸入など繊維及びその関連事業を中心に業容を拡大。伝統的に繊維、合成樹脂などに強みを擁していました。商号は、日綿実業を経て、1982年にニチメンに改称しました。
旧日商岩井は1928(昭和3)年、神戸の鈴木商店が経営破綻した後の後継会社として、日商(株)の商号で設立されました。1968年、同じ総合商社の岩井産業と合併し、商号を日商岩井に変更。機械、金属、エネルギーなどの部門に強みを持っていました。
旧ニチメン、旧日商岩井は1990年代に、バブル崩壊の影響で経営難に陥りました。両社はともに旧三和銀行(現三菱UFJ銀行)を主力銀行としていた関係もあり、2000年以降、建設資材、情報産業、合成樹脂、化学品の部門統合を推進しました。
2003年4月には、抜本的なリストラによる財務状況の改善、収益力向上を目的に経営統合し、共同持ち株会社として、「双日ホールディングス」を設立。2004年4月には合併に踏み切り、その後、商号を双日(株)としました。
2004年9月には、3カ年の「新事業計画」を公表。財務体質強化のため3700億円の資本増強(優先株式3600億円、転換社債100億円を発行)を実施する一方、収益構造改革を推進し、07年3月期の経常利益750億円、ネット有利子負債1兆円水準、格付けBBB以上、を目指すとしました。
これらが奏功し、05/3期の連結業績は、経常利益が前期比20%増の
581億円と新事業計画の初年度目標(500億円)を超過達成。期間収益力の着実な向上を示しました。
純損益は、海外投融資を含む低採算事業の見直し、保有不動産の売却などを進め、事業構造改善損2241億円など特別損失4535億円を計上した結果、4125億円の純損失となりました。
以後、同社の財務リストラは順調に進み、同社の収益力は着実に回復します。
純損益は、06/3期に437億円の純利益となり、黒字に転換。08/3期に627億円まで拡大しました。
しかし、09/3期以降は、リーマンショックによる世界的な景気後退の影響で減益基調に転じ、12/3期は10億円の純損失に陥ります(会計基準は11/3期までは日本基準。12/3期以降は国際会計基準)。
ただ、13/3期以降は再び増益基調を回復。19/3期の純利益は704億円に達しました。
20/3期以降は、新型コロナの世界的感染拡大の影響を受け、20/3期の純利益は608億円と減少。続く21/3期は270億円と落ち込みました。
◆事業概要
21/3期の連結ベースの売上構成比(外部顧客へ収益)は、自動車12%、航空産業・交通プロジェクト2%、機械・医療インフラ7%、エネルギー・社会インフラ4%、金属・資源22%、化学25%、食料・アグリビジネス8%、リテール・生活産業18%、産業基盤・都市開発2%、その他1%となりました。
自動車、航空産業、石炭、肥料などの各事業に強みを持っています。
主な連結子会社には、プラマテルズ、日商エレクトロニクス、双日インフィニティなどがあります。
持分法適用会社には、さくらインターネット、フジ日本精糖、JALUX、メタルワン、トライステージ、ロイヤルホールディングスなどを擁しています。
【成長ドライバー】
◆会社側の「経営方針の転換」が収益・株価の成長ドライバー
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