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バリュー&グロース銘柄発掘情報 【グロース】ヤオコー(8279) 2022/01/18


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---------------------------2022/01/18

       バリュー&グロース銘柄発掘情報 第22号

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 プロフェッショナルの執筆者を中心に、グロース銘柄&バリュー銘柄を毎回1銘柄発掘してレポートする内容です。
 毎月第1第3火曜日配信、1回に1銘柄の深掘りレポートです。


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               【目次】


■はじめに
■【グロース】ヤオコー(8279) 客員アナリスト 水島寒月


※本メルマガの一部内容を、億の近道へ抜粋の上掲載することがございますので、あらかじめご了承下さい。


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■はじめに


【バリューグロース銘柄プロジェクトより】


 あけましておめでとうございます。
 本年もよろしくお願いいたします。

 当サービスは、金融のプロフェッショナルを中心とした執筆者が、その時々の注目銘柄の中からバリューもしくはグロースの企業をピックアップし、分析するものです。
 スタンスは中長期投資です。
 ぜひあなたの株式投資ライフにお役立てください。


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■【グロース】ヤオコー(8279)

【会社概要】

◆沿革


 同社は埼玉県を中心に食品スーパー「ヤオコー」を展開しています。
 1890(明治23)年、川野幸太郎が埼玉県武州小川町に「八百幸商店」を創業したことに始まります。

 1957年、川野清三が有限会社八百幸商店を設立。
 58年、セルフサービス方式の販売形態を導入したスーパーマーケットに業態転換。
 72年、チェーン展開の実質的な第一号店となる小川SC(ショッピングセンター)を開設。
 74年、(有)八百幸商店を株式会社に改組し、株式会社ヤオコーを設立。
 86年、本部を小川SCから川越市に移転。
 88年2月、日本証券業協会店頭登録銘柄(東京地区)として株式公開。
 93年11月、東京証券取引所市場第二部に上場。
 96年9月、本部ビルを川越駅西口前に竣工し、10月より営業開始。
 97年9月、東京証券取引所市場第一部に指定替え。
 98年6月、本社所在地を川越市に移転。
 2015年、総菜子会社三昧を経営統合。
 17年4月、神奈川県を中心にディスカウント型食品スーパー「エイビイ」(21年9月末時点で12店舗)を展開するエイヴイを完全子会社としました。


◆事業概要


 同社は自らを「食品提案型スーパーマーケット」と称し、ミールソリューション(献立の提案や料理アドバイスなど食事に関するサポート)を意識した提案型の商品政策や売場レイアウトを展開しています。総菜売場の充実、キッチンサポートコーナーの設置により、毎日の献立メニューの実演を行うなどにより、他社との差別化を図っています。

 21年9月末現在の店舗数(同社単体ベース)は175店舗(埼玉県94店、千葉県32店、群馬県16店、東京都12店、神奈川県9店、茨城県7店、栃木県5店)。このほか、上記の通り、神奈川県を地盤とする子会社エイヴイが12店舗を展開しています。
 出店形態としては、ドラッグストアなど他の小売業態とともに、NSC(近隣型商業集積)を形成し、核テナントとなるケースが増えています。

 現在は、22/3期より3カ年の「第10次中期経営計画」を推進しています。定量面では、最終年度の24/3期に連結ベースの売上高5156億円(21/3期実績は4871億円)、経常利益238億円(同238億円)を目指すほか、ROAで5.1%(同5.4%)、ROEで11.8%(同13.2%)を目標として掲げています。

 定性的には、中計期間の3年間で、同業他社との競争から抜け出したいとの想いから、「『2割強い店づくり』の実現」をメインテーマに、
(1)価格対応
(2)個店の販売力強化
(3)独自の商品開発・開拓
(4)生産性の向上
を挙げています。
 川野澄人社長は、「価格対応を強化しながら利益を確保する収益構造への転換が必要」と強調しています。
 新規出店は3年間で23店舗を予定しており、前中計期間の3年間の16店舗から4割増を想定。新規出店に伴う設備投資は総額400億円を見込んでいます(前中計の実績は303億円)。
 また、出店の拡大とともに、商品の供給体制を強化すべく、埼玉県熊谷市にデリカ・生鮮センターを立ち上げ、PB(プライベートブランド)の生産や精肉加工を増強しました。

【成長ドライバー】

◆着実な商品戦略、出店戦略が高い収益成長を支える見込み

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