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詐欺メール

 最近は詐欺メールがやたらと増えました。

 一般的なメールに限らず、ショートメッセージでも自動生成された見覚えの無い宛名から「お金がもらえる」「配達の再確認」といったメッセージが1時間に1本程度の頻度で定期的に一日に20通以上も送られてきます。
 最近は正式な企業を装った「電力料金やガス料金の未収入」「カードの不正利用の確認」と言った詐欺メールが頻繁に届きます。
 メール認証や発信アドレスを確認すれば直ぐに(フィッシングなどの)詐欺メールと分かりますが、画像や文面は本物そっくりですから誤認される方も多いのでしょう。何でもかんでも不注意を利用して金儲けしようと、配信コストの安いSNSを使った詐欺が横行しています。海外サーバーからの発信が大半でしょうが、この倫理観の無さ(犯罪者に倫理観は無いか、笑)には呆れるばかりです。

 最近話題の過大な効能を謳う健康食品も増えており、農水や厚労行政の杜撰さを露にしています。献金や天下りの見返りとして緩い管理態勢になっている故ですが、機能性食品や加工食品の表示でも様々な場面で欧米に比べ周回遅れの実態を目にすることが増えました。政治とともに行政への国民の不信感も増幅していることでしょう。

 国会議員が血税を(マネロンして)ネコババし、地方議会も結託して私腹を肥やすことばかりしているのですから、民間企業でも詐欺師でも見習いますわね(汗)。


 先日は今まで投資など全く興味を示さなかった娘から、今度NISAなどでの投資を教えてもらいた。友達も知りたがっているので講義して欲しい…ってLINEが来ました(汗)。
 投資を始めるなら、まずはNISAやイデコの使い方から勉強せねばいけませんが、老若男女と問わず、誰もが投資に前のめりになっているのだと感じた次第です。
 確かに、ネットでも書店でも呆れるほどに投資の話題や広告で溢れています。

 そんな中で、多数の方が有名人を名乗る投資詐欺に引っかかっているようです。
 そもそも数週間で5割も儲かったなんて疑うべきなのに、会ったことも無い相手のネット画面を信用して資金を追加してしまうほどですから驚きです。

 何処かの記事で読みましたが、
「儲かっていない人が、大儲けしている人をみて、慌てて投資する状況をバブルと言う」
とありましたが、本質を突いていると感心しました。


 3月7日のメルマガにも書きましたが、これらに煽られ、慌てて計画性も無く投資を始めてはいけません。今の市場環境なら「取りあえず株を買ったら儲かった」という事もありますが思い付きで投資していては長続きはしないと思います。

 慣れていない方は個別株やニッチな投資商品への投資は難しいはずで、直ぐに始めて良いのは、完全な余裕資金の範囲でオルカンなりTOPIXなどの投信を使った積み立て投資です。ドルコスト平均法を使った積み立てなら数年以上も続ければ損をする可能性を極力減らした上で資産形成に繋がります。

 娘からのメールには「1カ月くらいでどのくらい儲かる?」とあり、思わず笑ってしまいました。こんな認識で投資を始めたら儲かるどころか損する可能性が圧倒的に高くなります(笑)。余裕資金を使い、最低でも数年は必要だと答えておきました。

 投資は投資先の案件が時間をかけて成長することにより利益が出るものです。金利物なら時間をかけて複利効果を待つ投資になります。

 これらの観点からも一昨年にトラブルとなった(1年以内に10数%と謳っていた)EB債は詐欺に近い訳です。大手金融機関がこんな悪質な商品を堂々と販売して荒稼ぎしていたのですから呆れます。

 今まで上がっていたとか、目先の値動きをみて「上がりそうだ」なんて投資は投資ではありません。単なる博打です(笑)。
 投資詐欺は大半が短期で儲かる、直ぐにお金を得られる、と言ったものばかりです。これらに該当すれば詐欺であると認識していれば騙されることは無いはずですね。


 足元の決算発表状況ですが、円安の追い風を受け、昨年大幅増益となった輸出企業の期初予想は想定通り減益予想が目立ちます。特にJTC(レガシー企業)に多く、為替想定を145円前後にして、中国景気が低迷することと資源価格が高止まりするなどの前提で予想を出しているようです。

 とは言え、今の市場環境が続くなら期中の何処かで上方修正する可能性が高いと考えられます。以前より株主還元策を発表する企業が増えていたことで期待もしていましたが、保守的な横並び意識もまだ多分に残っていると感じた次第です。


 金利や為替のトレンドも出辛く、暫くは(6月中旬の日銀政策決定会合近くまで)日本株は一進一退が続くのかなと考えています。


(街のコンサルタント)


(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。)

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