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有料メルマガライブラリから(499)「株で稼いだ資金で事業を始めている若い投資家、経営者」

 有料メルマガ・石川臨太郎の「生涯パートナー銘柄の研究」の過去配信ライブラリ「銘柄研究」「コラム」のうち、コラムの一部を掲載いたします。
 自立した投資家、石川臨太郎のコンテンツをお楽しみ下さい。
 なお、内容は執筆当時の背景に基づいており、現在の状況と必ずしも一致しないことを予めご了承下さい。


=コラム「株で稼いだ資金で事業を始めている若い投資家、経営者」=
 (有料メルマガ第334回・2015/6/16配信号)

※注 2015年6月現在の内容ですので留意下さい。


【前略】


 夫婦で若いころから望んでいたことは、時間とお金の両方に余裕ができたら、日本の自然が美しい景勝地や世界の景勝地を旅行しようということでした。

 サラリーマン時代には時間が許さず、51歳にサラリーマンを卒業してからは安定収入が減ったことと世界経済に何度も危機が訪れたことから老後を生きるためのお金に安心感を持つことが出来ませんでした。

 長く生き過ぎて、準備したお金が底をついて、人生の最後に生活費に苦しむような事態になることを恐れたために、60歳を乗り越えて、準備してきた年金が安定的に入ってくるまでは、大掛かりな海外旅行などは行わないでおきたいと考えていたからです。

 親の介護もあったこともあり、この選択を行って実行したことに、後悔はありません。妥当な選択だったと評価しています。

 51歳から60歳になるまでには、リーマン・ショックや東日本大震災と原発事故のような世界的な人災や天災も襲ってきたので、結婚したときから生活信条としていた節約生活を続けてきて、本当に良かったと感じています。

 私たちが結婚した時は、実家の住宅ローンを引き受けて払っていたために、手取りの20万円くらいのサラリーで生活していかなければなりませんでした。

 そのころ読んで大きく影響を受けていた「お金儲けの株様」といわれていた邱永漢氏の教えである『ケチケチ(ケチの二倍ではなく二乗)3年、ケチ8年』を実行しました。

 つまり徹底的に節約しまくり無駄を排除しケチを貫き3年間を生き抜けば、あとはケチのタガを緩めてもケチが身についているので、あまり無理をしなくても節約生活をつづけることができてお金が貯まるという教えを、自分たちなりのアイデアも加えて実行してきました。

 我が家の1年は世間とは違って12か月ではなく11か月しかありません。1か月は毎月33日と決まっています。我が家の生活歴は1年間11か月とお正月2日でできています。すなわち33日×11か月=363+お正月2日で、世の中の西暦の1年365日と一致することになります。

 ガスや電気、水道料など公共料金は1年間に12回支払いがあるので、この分は11回に減らすことは出来ませんが、他の食費などは33日でワンサイクルで計算して使います。

 西暦の1か月は28日から31日まで、異なっています。一般的な家庭でも、きちんとした主婦は31日の1か月も与えられた予算内でやりくりが出来ているはずです。1か月の生活費を31日で使うことができる主婦なら、たった2日分を節約して1か月を33日にして生活することも可能なはずです。実際にやってみると、ちゃんと生活することができました。お正月はどの家庭でも別予算が組まれるはずですから、我が家でもお正月くらいは、ゆとりの予算を組みました。

 我が家では30年間以上も1年を11か月とお正月2日で暮らしています。つまり1年間に1か月分の公共料金を除いた生活費が残り、貯蓄が可能になります。

 このような節約生活を続けてきたことと、株式投資などの運用で老後資金を蓄えてきたこともあり、更に生涯設計をして厚生年金、企業年金、私設年金などいくつかの年金を準備してきたので、これから毎年安定的に入ってくるキャッシュ・フローを使うだけでサラリーマン時代に一番お給料をもらっていた時よりも、可処分所得が増えることになります。

 サラリーマン時代に収入が一番大きかった時代には、自宅の住宅ローンや、賃貸不動産のローンの支払いや、年金の積み立てなど、多くの出費もありました。

 60歳を過ぎた現在では自宅の住宅ローンも賃貸不動産のローンも年金の積み立てもありません。毎月30万円程度も経費が減るわけです。年間360万円の経費減少はかなり大きいです。その上に所得税や地方税が大きく減ります。そして将来に備えた貯蓄を年間200万円くらい行っていたので、その分を消費に回すことができることになります。従って可処分所得はサラリーマン時代よりずっと大きくなります。

 このことを踏まえて、いままで時間とお金に余裕がなかったからできなかった、本当にやりたかったことを実行するお金という経済的な基盤は整いました。

 このことを確認したうえで、夫婦で自分たちに残されている時間についても考えてみました。またお金儲けをして自分たちのためだけに使うというのも何か味気ない感じだということも感じていました。

 しかし、安定的に入ってくる資金だけでは、現状の経済環境で自分たちが不安なく暮らして行ける資金を確保できているだけにしかすぎません。

 もし、親戚や周りの親しい人々にも喜んでいただける事業などをスタートするためにはもっと大きな資金が必要になります。


【中略】


 しかし株式投資は相場です。何度もコラムで書いてきたことですが、新しい購読者の皆さんもおられるので、繰り返して書きたいと思います。


 株式に投資するということは、相場を張るということでもあります。相場は投資家が知恵とお金を賭けた勝負です。

 株式投資は誰でも参加できる相場商品です。特に短期のトレードというのは、基本的に自分が想定していたこととは大きく違う、緊急事態が起きた時にいかに対処するかで勝負が決まります。その短期トレードの決着がついて利益(=成果)が決まるものだと考えています。

 しかし短期勝負は忙しいです。一瞬たりとも気が抜けません。常に株式市場が開いているときは、相場の動きをウォッチしており、緊急事態に対処することが必要となってきます。ちょっと外出する用事ができて出かける必要があったので、30分ほど出かけたら、ここ一年の年初来高値よりかなり上に設定した売値を460円も飛び越すような値段が30分の間に発生しました。

 これが投機資金が集まって来た時の株価変動の激しさです。

 しかし緊急事態で激しく乱高下した株価も、しばらくすると一時的な乱高下でつけた異常値を修正して、何事もなかったように緊急事態が起きる前の株価に復帰することも良く起こります。逆にそこからさらに2倍以上に上昇していくことも起こります。

 だから配当や優待などを増加させてくる株主還元を重視する企業への投資は中長期のスタンスで行って、緊急事態によって売り買いするような、忙しい投資対象とは別の方針で投資していても良いのではないかと思っています。


 株式投資などの相場では株価はサイクルを描いて動いていきます。その短いサイクルの変動から利益をくみ出すのか、長い変動のサイクルから利益をくみ出すのか。小さいサイクルの変動は小さく、長いサイクルの変動が大きいかどうかは相場環境次第ですが、普通なら長いサイクルの変動の幅の方が大きいです。

 そして配当の権利や優待の権利を確保できる時期も、株価のサイクルに大きな影響を与えます。そのサイクルを利用してキャピタル・ゲインを取ることを狙うのがイベント投資家の投資方法です。

 1年に一回だけ配当のある企業、1年に一回だけ配当を行うと同時に優待も出す企業。インカム・ゲインがもらえるチャンスが年に1回しかない企業の株価は、その1回しかないチャンスに向かって上げていき、その権利を取った翌日には大きく下げることが良くおこります。

 もし、業績が大きく変わらない場合は、このような年1回型の企業の株価のサイクルは年2回配当をだす企業、年2回配当をだすと共に年2回優待を出す企業の株価の変動より大きくなることが多いです。

 見方を変えると、年2回配当をだす企業、年2回配当をだすと共に年2回優待を出す企業のほうが配当や優待の権利を取った翌日に株価が大きく下落しても、半年後には次の配当と優待を取るために株価が早く戻してくることになるということになります。

 配当や優待というインカム・ゲインを狙った投資の場合にも、当初からしっかりと過去の株価サイクルの動きを研究して、投資の時間軸を決定してから投資行動に移りたいものだと考えています。しかし過去の動きからは想像もできない上昇を続ける銘柄も出てきます。


【中略】


 最近は高くなりすぎた数年来の投資銘柄を利喰いして、本当に業績が良いのに株価がなかなか上がらない銘柄にも投資したいと考えてポートフォリオの組み替えをしています。

 私たち夫婦には子供がいないので、自分たちで作った資産を自分たちで全て消費するような目標は、すでに捨てました。甥っ子たちの中にもしっかりとした人生設計を持って仕事に頑張っている頼もしい子がいるので、彼が独立を目指すなら、応援したいという気持ちも出てきています。

 彼が起業するなら、資本金で支援することもできるように、しっかりと投資をしたい。彼が独立するまでには十分に時間があるので、今はまだ業績が悪く、やっと赤字を脱した時期にあるけれど、世界に受け入れてもらえる技術を持っている有望な低位株にも投資してみたいと考えるようになりました。


【後略】


経済的独立ワクワク!サポーター 石川臨太郎


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