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食べたいものを食べることについて

食形態UPが良いとかあかんとか良いとか言われてますが、僕のスタンスはあくまで食べる本人がどうかということ。

その本人の思いを叶えるために知識をつけ、多職種と協働し、出来る限り望むものを食べられるように取り組む。

これが一番大切と考えてます。

でもそこにリスクはついて回る。

家族さんとの合意形成が出来ず進めることによる訴訟のリスク。

本人が誤嚥したりするリスク。

そこで大切なのは家族さんとの関係性。
この場合本人の想いがあっても、家族さんが知らないところで進めて後から知ることになると怒りをかうこととなる。

家族さんとの関係性の元、本人さんの想いをどれだけ叶えられるか?が大切。

僕たちはそれを叶えたい仲間の集まりやからみんなが同じ方向を向いて進みやすい。

そのことで充実感を感じて仕事をしてくれている人たちが沢山います。

そして僕たち中間管理職以上の立場の人間はそれを叶えたいから民事訴訟にも備える。

きっとそういったことに取り組んでいる施設は(訴えられないための)リスク管理をかなりしていると思う。

何故かというと、訴えられようものなら一緒に働く仲間は当然ながら、その施設の入居者さん、さらには自分の今や将来にも危険だから…

今いる施設が本人の思いを叶えようとしていて、それが嫌であれば安全に着目した取り組みをする施設に移ることもひとつの選択肢かと思います。

でも家族さんが怒る(訴訟の第一歩の)理由って、正しい食形態でも『大きなスプーンで大盛を口に入れてて誤嚥性肺炎になったり』『素早い速度で食事介助での誤嚥性肺炎やったり』『食べたくないのに無理やり全量摂取を目指して誤嚥性肺炎になったりすること』やと思う。

そう大切なのは基本の介護技術の部分。

食形態を上げていく時の介護はかなり丁寧に行うことになる。

ペースト食を流れ作業で食べてもらうのとは訳が違うのです。

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リスクが付きまとうから丁寧に行う
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そして前向きに取り組む施設ほど家族さんとの関係性をより深く考えている。

ペーストで安全な食事形態にして入居者との大切なひと時を確実に記録に残すために沢山の時間を使って訴訟に備えるのとは訳が違うのです。

『入居者さんの想いを叶えたい』と思う『職員の想い』『叶えたいと行動する』上司には相当の覚悟と勇気が必要な訳です。

当然入居者さん本人のリスク管理無しに『食べたいものやでOK』ではあかんと思う。

そこは丁寧にリスク管理をして進める必要があると思う。


そして嚥下機能は条件によって異なる。
その条件をどこまで整えられるかをみんなで考え行動するのがプロの多職種連携です。


そういった人々に向けられる、色んな人が言ってる『訴えられる』って誰が誰を訴えることを言うてるんでしょう?

民事のこと刑事のこと?

そしてそれは過去に起こった介護事故の何%の話をしてる?

整理が必要なのかもしれません…

そして匿名で誰かを叩くのはちょっと…

その人にも背景もあるとは思いますが…

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