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セビージャひるね暮らし(最終回)

※2021年の記録です。

10.14 木 晴れ España旅行第29日目最終日 Madrid

 5時台に覚める。cama内でしばしゴロゴロ。ゆるりと活動開始。

 まずはイベリア航空のサイトにアクセスし、ターミナルを確認する。4S。オケー。

 次に在スペイン日本大使館のサイトで、帰国時の手続き確認。帰国後にMySOSなるアプリのインストとそれ使ってのアレコレが必要だというのでインストする。も一つ、評判の悪いCocoaも。こっちは「利用規約」の確認で弾かれる。国外からのアクセスだからだろう。入国後にSIM入れ替えて、あらためて、であるな。

 その際にAPN設定のやり直しが想定されるので、LINEモバイルのサイトにアクセスして要点をメモする。

 しっかしまあ、スマホをAQUOS4に代えといて良かった、ちうかDIGNOGじゃ不可能だった。さらに言えば、自分の場合、FMV持参で大正解。ネットでのあれこれは、PCのほうが圧倒的に便利。

 そんなこんなではや6時40分。活動開始! トレーニング。完了! これでスペイン滞在中の毎朝達成したことになる。ちょっとした「偉業」として、自分を褒めてやりたい。よくやった、感動した(笑)

 8時過ぎにチェックアウト。ゴンサロ、フロントにいた。追加で電話代1.29払う。何と自分と嫁さんにとお土産をくれた。Muchas gracias por todo!(全部ありがとう)でアディオス。

 で、空港辿り着いてイベリア航空にチェックインしようとしたところでトラブル。イギリストランジットの際にコロナ絡みのQRコード要るんだと。その場で取れるというのでチャレンジ。ところが、途中で電話番号に送ったコードを入力しろ、と来た。東京の家電じゃ無理じゃん。一計を案じ、嫁さんのスマホに送って、嫁さんからLINEで教えてもらおうと。で、再度チャレンジしたら、一度入れたメアドは使い回せない。しょうがないので別メアドで再々チャレンジ。嫁さんにコード行ったか? 来てない、と。何度試してもダメ。

 イベリアのねいちゃんに電話番号の無いスマホなんだ、と話したら、空港内の「コルテ・イングレス」(老舗デパート)に行け、と。行くと旅行代理店の出店があったので、そこのおっさんに相談する。紙書類の作成に40エウロスかかるんだと。頼むしかなかろう。おっさんが、ノートパソコンであれこれやって、QRコード入りの書類をプリントアウトしてくれた。それ持って再度チェックイン行列へ。早目に動いていて良かった、と実感。

 ワクチン証明と、PCR証明と、イギリス用の書類と、日本用の書類見せて、やうやつとのチェックイン。で、そっから先はいつもの旅行と一緒。セキュリティ通って、イミグレへ。イミグレであんちゃんに「おまいは他にパスポート持ってんのか?」と訊かれる。「これ一つよ」と。ヘルシンキのイミグレで押した判子が最終ページだったので分からんかったらしい。「いつ来たんか?」ちうから「9月16日に入国して」と「今年の?」ちうから「今年で、28日間いた」と説明。こんくらいの会話は十分にできるようになってる。そんでもっぺんパスポートパラパラみて、「あ、これか」と。判子ついてオケー。

 乗客はスペイン人とイギリス人が半々ぐらい? 乗機前にQRコード見せろとか言われるかと思って準備してたが、搭乗券のコード読むだけだった。機内へ。乗客はキャパの半分くらいだと思う。13時42分に無事離陸。機内でスモデナランハを飲む。

 嫁さんにコードが届かなかったのは、嫁iPhoneが「海外からのSNSを受けとらない」モードになっていたからと判明。しっかし、送信されてきたコードを入れたからといって何とかなったとはとても思えん。コルテのおっさんがプリントアウトした書式には、住所やら何やらあれこれ記入されていてA4用紙2枚になっていた。スペインのものよか倍以上の盛り沢山(笑)

 いやー、イギリスなめてた。PCR書類作って日本厚労省クリアしてオケーと思いこんでいた。これは自分の取材不足。でも、仮にオテルでコードゲットしようとしたら、どうしたんだろう? 電話番号が必要なのは同様だろうし。結局、コルテかどっか行って作ってもらうことになったように思う。

 こういうのは解決法があるのだろうか? 通話可能な電話番号付きのSIMだったら何とかなったのか? amazonで見た限りは、ヨーロッパ用はデータ専用ばっかだったように記憶する。違うのもあるのか確認してみよう。

 いやしかし、最終的にgmailにコードが来るのだとしたら、最初のアカウント作成に失敗して、gmailを使えなくなった時点でアウトだったんだ。これは相当に難問つか難関かも。

 後、これは自分自身の課題なのだが、スマホをもっと使えるようになっておくこと。映画のチケでも何でも、イマドキは「スマホ画面に表示したQRコード」が大半であるようだ。劇場の機械にネットで取った予約番号入れたり、クレカ入れたりして「紙チケット」を出すというのは、もう時代後れなのだ。そうだよな。スマホで予約して金払って、スマホに送られてきたコードを入口でかざす、ってのが一番手間かからんわけだし。スペインじゃ鉄道や長距離バスのビジェテもそうなってて、駅の窓口で紙キップ買ってるのは年寄りばっかだったかも。

 何にしてもスキル足りなさ過ぎ。帰国後の重要課題としたい。あ、Netflixの語学修業もね。で、スマホを使いこなすには、使い込む必要があるわけで、ギガのエキストラチャージも視野に入れて、まずはしっかりと使ってみることよ。帰国後2週間の「禁足」期間は、そこらへんに活用しよう。

 ああそうか。この禁足期間の「監視」にスマホが大活躍するんだ(笑) 位置情報通知でちゃんと家にいるか見張られたり。ビデオチャットみたいなことを要求されたり。これはこれで楽しみであるな。いや実際。いい経験になると思う。全部ブログに暴露してやる。

 無事ヒースロー着。で、一つ間違える。「トランジット」と書いた電車があったので、トランジットかと思って乗ったら、ゲート間を結ぶ電車だった。スッチーっぽいかっこいい黒人のねいちゃんに訊いたら教えてくれた。戻って、言われたとおりに「フライトコネクション」と書かれた紫の案内に従って、バス乗ってターミナル3に行く。けっこう離れてる。

※これ、ホントに間違いやすいので、イギリス行くかたはご注意ください。てか、世界的に「トランジット」が標準なのに、勝手に別の名前つけてんじゃねいですよ。

 建物入ったところにJALの女性がいて、日本用のPCR書類を検分された。久しぶりに日本人と日本語喋ったかも。家族とのとのLINE会話以外。「メールでお知らせしたんですが」と言われたが、見てない。どこに送ったんだろ? イベリアはGmailだけど、JALは嫁さんがマイルがらみで、もうとうに使ってないメアドにしてたかも。これも帰国後要チェックである。

 で、エゲレス弁が何言ってるか分からんセキュリティ通って待合スペースでまたーりしている16時ちょい前。フライトは19時20分。40分前乗機として、後3時間弱である。

 日本人の爺が日本語で大声で電話しとるよ。流石ロンドンだ(笑)

 けっこう腹減ってるが、イギリスの、それも空港でなんざ食う気はせん。まずいたっかいに決まっとるから。JAL飯に期待したいところ。

 ちなみにSIMはイギリスでもちゃんと使えてる。で、今見たら6G中514Mしか使ってない。自分の使い方じゃせいせい「こんなもん」なんだよな。なーんも考えなくても1G行くか行かないかくらい。日本でもしばらくそんな感じでやってみようか。

 そうだ、ケソあったじゃん、と食い残し持ってきたカマンベールを食う。うまー。エゲレスには無かろうモン(笑)

 で、さらにアホくさいのはイギリス着いてここまでで、あんだけ苦労して金も払って作ったQRコードのチェックが一度も無いのだよ。イベリアのカウンターと「コルテ・イングレス」が組んで年寄りからボッてやろうってことだったかも? いやいや今回は「たまたま」で、サンプリング的にやったりやらなかったりなんだろう、と好意的に解釈しとく。

 無事離陸して、水平飛行に近くなった19時52分。後は一瀉千里の11時間近くであろう。羽田での「検疫」がどんなものなのか、鬱陶しくもあれば興味深くもある。嫁さん運転のクルマでドライブ帰宅。で、2週間引きこもってりゃいいんだろ? 簡単なんだよ。その間に旅行中に書き進めたラノベその他を完成させよう。

 機内でコロナ検疫関係の書類が配布されたので、記入する。ついでに税関への申告書も。まとめてパッと出すだけでつるりと抜けられたらいいのだが、それなりに時間が取られるのかねえ。

 おお、やうやつとの飯である。しっかり食うぞ。飲むぞ(笑) 残ったケソ一欠けもリュックから出しといた。赤ビノのつまみとしよう。

 …がっつり食っちまった。機内食こんなにしっかり食ったの初めてかもしんない。「持ち込み」のケソも合わせてお腹一杯。いやこれは自分が爺になって、食が細くなっているのかも。ゴンサロと晩飯食った時も、二人でピンチョ1個にクロケタで十分だった。彼はスペイン人の風上におけんほど飲食淡白だが、自分も健啖の真逆だ。

 とまれ、空港で余計な飲食せずに大正解である。ろくな店無かったし。変な寿司屋みたいなのとか、「Wagamama」とか言う怪しい日本料理屋?とかさ。

 今回の旅の成果は、自分自身のことが良く分かったちうことかも。一人でどんな風に暮らすのか。ずーっと一人でも暮らせるのか、と。スペイン時間に合わせて暮らす、だ。で、多分ずーっと一人で暮らせる。執筆しながら、なら。

 セビージャという都会のサイズが身の丈にぴったりだったちうのは「発見」。歩いて回れるのが一番。マドリは無理。建物でかすぎ。道が広すぎ。また、アパルタメントの暮らしが「これだ」に限りなく近かった。夏に1か月から3か月暮らすとしたら、ベストチョイスだと思う。つか、そんなに長いことオテルで暮らしたら破産してしまう。アパルタメントなら、月10万ちょいで借りられると思う。それが「暮らし」の身の丈。

 物価が安く、生活が「楽」なのに加えて、意外と重要なのが、水道の水が飲めること。これはパリじゃ無理。港区もダメ(笑) 家のリフォーム中、芝公園の仮居マンションでの1か月、毎日水買うのはけっこうな労苦だったっけ。

 朝食が出た。しっかり食う。夕食にも付いてた味噌汁がありがたい。弱いなあ、人として。嫁さんに「インスタント味噌汁を持ってけば?」と言われたのを、それじゃスペインで暮らす意味が無いと断ったのに。結局は「東海城」に3回行ったし、カップ麺の類を3個も食っちまった。「食」は人間の基本であり、そこで「嘘」はつけんのよね。

 飛行マップをオートプレイで流しているのだが、イギリスもスペインもユーラシア大陸を挟んだ反対側にあるんだよな。大陸自体が左右に反転してりゃ、どっちもチナコレアくらいの距離で行けて便利なのに、とアホなことを考えたりする。チナコレアはともかく、インドとか中東とか自分的に行きたいとは思わない諸国を「省略」しちまえば、その分ヨーロッパが近くなるかなーとかさ。

 後、前から思っているのだが、ジェット旅客機の速さが、技術革新でもって次第次第に増大する、というのは有り得ないのだろうか? 新幹線は開業当時より速くなってるし、リニアなんてもんも近未来には登場する。ああ、それにネットのおかげで海外情報が「ゼロ距離」で手に入るようになった。なのに相変わらずヨーロッパに行くには飛行機で10何時間かかってる。どうにかならんか?と。解決法も分かってる。長期滞在だ。一週間ずつ年に4回行くのと、年に1回1か月行くのとじゃ、滞在期間が一緒で、飛行時間は4分の1になる。

 書き忘れていたが、飛行機の乗客は50人程度だと思う。ガラガラだ。マドリ→ロンドン便が半分以上は埋まっていたのと対照的だ。ヨーロッパ諸国間の往来は大きく復活しつつあるが、ヨーロッパ/アジアは血が止まった状態が続いている、ということ。だからセビージャにいるチノがおいら一人だけだったりしたわけだ。

 羽田に無事到着。そっから検疫。超めんどくさ。まずQRコード生成させられる。書類持っていくつもブース回らされる。5個所ぐらい。そのたびにパスポート確認。さらに唾液検査。こんなん今やるなら72時間以内のPCRなんて要らんじゃんよ。で、アプリの何ちゃらをスマホに入れさせられ、やうやつと全部終わって、唾液検査の結果待ちの15時44分。着陸から30分程度という「早さ」は評価できるかも。しっかし、こんなめんどくさいことやってるの日本だけじゃね? スペインはQRピ!で終わりだったし、イギリスはそれすら無かった。事実上コロナ収束してる今、日本人の海外からの帰国者をいじめる口実にしてる。高齢者のご安心のためなのでしょう。ホント馬鹿の国。

 ようやく自分の番号が出て窓口へ。「陰性」って、あったり前じゃん。これでようやくイミグレへ。イミグレは顔認証で通過。で、税関でスーツケース開けられる。初体験かも。この時期わざわざ一人で海外行こうなんて奴は調べるわけだ。お仕事ご苦労さんです。

 で、フツーならサクっと京急乗るところを、待ち合わせスペースで嫁さんの到着を待っている16時29分。疲れた。

※ご愛読、ありがとうございました。明日、2年ぶりのスペインに旅立ちます。嫁さんと二人でスペインからフランスを、3週間ほど旅する予定です。「note」更新は帰国後に。

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