お米の神様

お米には一粒一粒に神様が住んでるから、一粒残さず食べんとあかんよ、と子供の頃何度も言われました。
3000年もの昔から今に至るまで、脈々と受け継がれてきたお米からは、不思議な力を感じます。
田んぼのある風景を見て懐かしさと美しさを感じ、お米を食べると、満たされ、元気になります。
そこにはお米の神様がいるのかもしれません。
自然の力と作り手によってお米に神様が宿ります。
小さくも偉大なお米の神様はすやすや眠る赤ちゃんに似ています。
もみに大切に包まれたお米はただ純粋に育つことだけを目ざいているのでしょう。
そして、はち切れそうにまるまる太ったお米は秋の日差しの力か、神様の力か黄金色に輝き、今年の実りを示します。
お米の神様は自然の恵みをその身に込めて、私たちに与えてくれます。
彼らが健やかに育ち、その精をいただくことで、私たちもまた、健やかに育つことができます。
私たちはお米の神様に生かされている。今日もおにぎりをひとつ包んで一粒残さず、いただきます。

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