『山椒大夫』子供の頃のトラウマ映画

母は映画が好きで、よく金ローをVHSに撮り溜めたり、好きな俳優が出演した作品のDVDを買えるだけ買ったりなどしてた。
BSで流れてる映画を一緒に見たりもした。当時5歳くらいだったから話の内容は全然分からないけど、ぽつぽつと覚えてるシーンがあったりする。『山椒大夫』もその中の一つ。

👇以下、激端折りのあらすじ
平安時代、国守の子供だった安寿(あんじゅ)と厨子王(ずしおう)は母親の故郷へ行く途中で人買いに騙されて山椒大夫という地主に売られてしまう。
なんやかんやで厨子王は逃げ延びて(安寿は亡くなっちゃう…)違う場所に売られた母と再会して終わる。


売られた先で、逃げ出そうとした人間は罰として顔に焼印を押されるシーンがあるんだよね
めちゃくちゃ怖かった
白黒映画でまだ良かったかもしれない、あれカラーでやられたら漏らすと思う。
あと、母親も逃げ出そうとして失敗、両アキレス腱を切られて歩けなくされるシーンも怖すぎた。
直接切るところを映してるわけじゃないんだけど、母親の叫び声が今も耳に残ってる。

…。
子供と一緒に見るもんじゃないよね?と、子持ちの自分は思う。
でも好きな映画を見たい母の気持ちも分かるから、母を責める気は全くない。
むしろこの思い出のおかげで出会えた絵本がある。

先日、自分の子供と図書館に出かけたら山椒大夫の原典『安寿と厨子王』の絵本を発見した。
怖いシーンだけ覚えていて話の内容をすっかり忘れていた私にとっては凄く嬉しくて、即座に借りて帰った。なぜか見つけやすい位置に置かれていたので、運命的な出会いにすら思えて叫びそうだった(図書館だから我慢したよ)
絵本の方では、厨子王達を騙した人買いや山椒大夫が打首になっていてスカッとJAPANしてた。
(映画にはそういうの無かったから尚更モヤモヤして記憶に残ったのかも)

そして安寿と厨子王を元に森鴎外が書いたのが山椒大夫らしい。
森鴎外、高校の教科書で高瀬舟読んだわ。懐かしい。実は子供のころ既に森鴎外作品に触れてたんだなと思うと面白い。
でももう山椒大夫は見ようと思わない、怖すぎるから😂

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