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5冊目*手放す練習 ムダに消耗しない取捨選択(ミニマリストしぶ)


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出会ってしまった!
「物」たちとの向き合い方を学べる本


「STAY HOME」と頻繁に騒がれていた昨年、我が家も…というか私自身が、家の中の惨状に驚愕した。とは言え、夫婦二人共々幸いなことに仕事を失うこともなく通常運転。

片目を瞑りつつも「物を減らしたい」欲が高まっていた。しかし、掃除が下手くその極み。

ある日突然、鬼の形相で物を捨て、そして必要なものまで失っているという始末。

ミニマリストと名乗る人が「練習」と題した参考書のような物を出版されてると来たもんだから読まないわけにはいかない…。

これは「物」たちとの向き合い方を学べる本だ。ミニマリストというのだから減らすことばかり書いてあるのだろうと予測していた。

今の人生において、何を手元におき手放すべきか。一度手放してしまった物でも「その時」必要になればまた戻しても良いという。

もちろん物を減らしていくことも前提だ。
矛盾しているようだが、辻褄が合ってしまった。

そもそも、ミニマリストってなに!?


ミニマリストの語源はミニマリズムからだそうだ。このミニマリズム

ミニマリズムは、1950年代後期〜60年代前半に出現し、美術、デザイン、音楽の領域で、非本質的なフォルム、特徴、概念を排して、欠くことのできない本質的なものを表現する傾向である。音楽では、フィリップ・グラス、スティーヴ・ライヒや、振付のイヴォンヌ・レイナーなどが挙げられる。ただしミニマリズムは、どの分野でも、共通して定義されたものではなく、近似の表現傾向と考えられる。

美術手帖HPより


つまり、余白を楽しむことこそアートということだと読み取れる。この一節を読んだ時、昨年末に読んだ「たゆたえども沈まず(原田マハ 著)」を思い出した。

この小説に登場するのは、パリ万博時代に渡仏した日本人画商2人とオランダ人の兄弟。この4人の男たちにより展開していく。このオランダ人の兄が、フィンセント・ファン・ゴッホだ。

原田マハさんはキュレーターでもあるため、細やかな描写は生々しい。彼女の作品については、また読んだときに書きたいと思う。

さて、そんなゴッホが絵の具鞄とキャンバスのみでアルルへと向かうシーンがある。彼にとっての必要な物のみで勝負に挑んでいくシーンが印象的で電光が走るような気がしたのだ。

小さな鞄ひとつ、身ひとつ。
まさに強調された美なのではないだろうか。

秒刻みで生活しているような気がしてならない日々、そこから一旦脱却してもいいのだと読み進めていくうちに思うようになった。

「こうしなければならない」という物差しは、おそらく捨てても良い第一候補かもしれない。

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読書管理ビブリア

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