見出し画像

73冊目【本のはなし】もしもタイムマシンがあったなら…/朝活51日目

過去に行くのか、未来に行くのか、
あなたはどっちに行きますか!?


断然、過去に行きたい。
過去に戻って「不貞腐れるな!」って言いに行きたい。これ一択で答えていた。


しかし、変えに行ったところで、さらに悪化してしまうだろうと考えられる。なんてったって、打たれ弱いくせに強がりな拗らせ10代。厄介の極みだ。


でも、タイムマシンって、夢がある。
タイムマシンで思い出すのは、藤子F不二雄作品。キテレツ大百科が好きだった。漫画全般禁止家庭にいたものの、小学校中学年にもなれば止めることもできなかろう…。


漫画は、持つことはできなかったが、アニメは見ることが出来た。弟が小学校入学してしばらくした後、母がパートタイマーで働くことになったからだ。不在をいいことにコソコソ見ていた。

弟と協力して観ていたあの日。


もちろんすぐに母が知ることになるものの、なあなあになった。結局、再放送の時間帯のみ堂々と見ることが出来たのだ。


再放送の定番作品の中にキテレツ大百科があった。ドラえもんは、ちょっと暴力的だと感じたので苦手だった。キテレツは平和だ。キャラクターの姿形などはドラえもんに似てるけれど、殴る描写はほとんどない。


キテレツの発明品でみんな楽しく遊んでいる様に感じたし、小学生にも関わらず、古書を頼りに作り出すキテレツがカッコよく見えたのだ。


余談だが、私は眼鏡をかけられると100倍イケメンに見えるフィルターの持ち主だ。mixiというSNSの場が大流行りした当時、オフ会というものに初めて参加した。グループ名は「眼鏡部」眼鏡をかけた、平均年齢2,30代の男女が、新宿歌舞伎町に集まった。眼鏡だらけの景色は圧巻だった。

つまり、メガネキャラも100倍イケメンフィルターの私には、キテレツもかっこよく見えるのだ。そもそもカッコいいんだけど…みよちゃんがいるしな〜。

これは純粋にイケメン枠のキャラクターだな。


かっこいいキテレツが、タイムマシンの様なものを作りご先祖様に会いに行き、助けを求める。


未来や過去を変えに行くのではなくて、助言をしてもらいにいくという清さもまた、私を惹きつけた。己の私利私欲でタイムマシンは使ってはならない…。そう言われていたのではと気づき、反省中だ。


そうだ、mixiと言えば…

私は、邦ロックと言われるバンドたちが好きだ。20代の頃は、数は多くはないけれどライブにも行っていた。


音楽関連のオフ会にも、数回参加したことがある。その一つが、20代のライブに行く人たちが集うオフ会だった。これまた大人数の集まりで、1人で参加したことを後悔した。


しかし、その会で友人ができた。私よりも3才年下の男の子で、眼鏡だった。物静かな話し方なのに、企画好き。結婚後タイに行ったかと思ったら数年後、鎌倉へ移住したという謎の行動力。その彼を中心に何人もの友人と繋がった。実はその中には、夫もいたという奇妙な縁だ。


知り合った友人の中に、お芝居が好きだという子と出会った。私も芝居は好きで、新しい舞台について知りたかった。その子も3つ年下の男の子。多趣味で今はアイドルの追っかけをしているらしい。


その子から紹介された劇団「ヨーロッパ企画」彼の家で映像を見せてもらった。見事なシチュエーションコメディ。風呂敷を広げに広げて、ジェットコースターの様に回収していく。巧妙な技を見せられて、DVDなのに拍手をしていた。


出会えてよかった、ありがとう!ありがとう!
感謝したが、ヨーロッパ企画を生で見ることは叶わなかった。なんでだったっけ?


その年だっただろうか、その時観た作品の映画をやると聞き、観に行った。小劇場の舞台のようにごちゃっとした感じはなくて、少し物足りなさがあった。

小劇場の舞台は、ほとんど舞台セットを使用した場面転換をしない。したとしても、簡略された小道具や役者の動き、セリフで今いる場所などを説明する。それを頼りに観客は想像をする。

なのでこの映画は、DVDで観ていた舞台作品のたぶんこうだろうな、と想像していた箇所を映像で説明してくれるので、当時の想像していた場面の答え合わせとなった気がした。


無性にコーラが飲みたくなる作品だ。

シュワっとした飲み物でも可。
でもコーラだなあ。


ちなみに映画のタイトルは、
「サマータイムマシンブルース」


この映画が、森見登美彦氏の四畳半シリーズの登場人物とミックスして書籍として出ていた。
(※四畳半シリーズとは、森見氏の代表作。京都の大学に通う男子学生の恋と変な友情と不毛な時間を独特のタッチで描かれた物語だ。ちなみに主人公は眼鏡である。「四畳半神話大系」)


最初、全く気づかなかったため疑問符を浮かばせていたものの、原作者・上田誠氏の名前で合点がいった。


思考がタイムマシンに乗って、20代のあの頃へとタイムリープした。ただもう「不貞腐れるな!」なんて言わなくてもいいやと思っている。


若かったなーて俯瞰してみるだけだろう…いや、言いたくなっちゃうんだろうなあ。我が娘におせっかいおばさんって言われたばっかりだからな〜。


四畳半タイムマシンブルース/四畳半シリーズ (森見 登美彦 原作:上田誠)

よろしければサポートお願いします!いただいたサポートはクリエイターの活動費として使用いたします。