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42日目*似ている親子。

「マスクをしてると似てますね〜」


親子で馴染みの美容院に行ってきた。

こちらの美容室は、家族でお世話になっている。
担当さんは男性で、お子さんもだいたい同年代、家族の趣味も似通っているため、共通の話題が多い。奥さまもそこの美容室の一角でまつげパーマだったか、ネイリストをされている。


犬飼いどうしだし、キャンパーどうし。美容師さんご一家の方がキャンプ歴が長いから師匠か…。穴場キャンプ場からキャンプ道具(ギアと言います)、犬と一緒に行ける場所など、いろんなことを教えてくれる。


インスタも繋がってることもあって、あそこ行ったんだ、ここ行ったんだね。なんてことを話しつつ髪を整えてもらう。


そんな彼の開口一番が、娘と私の顔をまじまじと見て「マスクをしてると似てますね〜」だった。続けて「よく言われるでしょ?」。


ええ、言われますとも。
「似てる〜」なんて何度も!


娘が赤ちゃんだったころ、電車に乗っていた時だ。私の使う電車は、田舎の単線で30分に1本、田んぼの中をひた走る。乗客数も少なくて、朝のラッシュ時でさえ座れる。座れないことは年に数回くらいののんびり電車だ。



その日は、平日のラッシュも過ぎてますますのんびりとした空気をまとった時間だ。娘はごきげんで何かを見ていたし、私も流れる景色をなんとなしに眺めていた時だ。


停車駅で電車が止まり、ご年配のご婦人が乗ってきた。私と娘は、偶然にも乗ってこられた彼女を見上げた時だ、彼女が破顔した。おまけに上品な声をあげて笑ったのだ。


「双子かと思った〜〜」


無理があるだろう!?
赤子と三十路女だぞ?なんて思いつつ、田舎特有の距離感で、降車駅まで私の娘の足をぷにぷにっとしながらお話しをしてくれた。


こんなこともある。
自転車で支援センターまで通っていた時だ。横断歩道を渡っているときに反対側から来た、別のご年配のご婦人に通り過ぎさまに


「そっくり!!」


と言われたのだ。彼女とはそれ以降、「そっくり親子」と認識されて、どこで会っても挨拶し合う仲になった。今はどうしてるだろう。時間帯が合わなくなってしまったし、親子で近所を出歩くことも少なくなったので会っても気づかないのだろうか…。


極め付けに衝撃的だったこと。私の幼少期の写真を見た夫が、嬉しそうに笑いながら「似すぎてる!!」と教えてくれたのだ。確かに顔もさることながら、寝ながら何かをする姿形が生き写しのようだったのだ。



こりゃ、どこにいても、迷子になってもすぐに発見してくれそうだ…。とはいえ、迷子になった瞬間に迷子になりましたと店員さんに助けを求める我が子なので、大事になったことはない。


そんなことがあったと、実家の母に話したら、「あなたもチラシを丸めて『おかあさーん、おとうさーん、どこですかー?わたしまいごでーす』って練り歩いてたわよ」だとか。


やることもそっくりだった!!

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