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69冊目*世界の一流は「雑談」で何を話しているのか(ピョートル・フェリクス・グジバチ)

世界の一流は「雑談」で何を話しているのか

雑談という概念が変わる!?
そもそも雑談ってなんだろう…。

雑談とは一体なんだろう。


その時の相手と愉快に話せ、互いの緊張をほぐすような役目。自己紹介のと本題の間のクッションだと認識している。


ちなみに、ウィキペディアでは…

雑談(ざつだん)とは、特にテーマを定めないで気楽に会話すること。ただし「雑言(ぞうごん)」というと「罵詈雑言(ばりぞうごん)」のように、罵り・蔑称など益体無い言葉を投げ付けることを指す(→中傷)。

なお雑談の類義語として世間話(せけんばなし)ともいうが、こちらは元々口承形式で伝えられてきた民話の一形態で、雑談を指していうのは転用である。 また、鎌倉時代以降に、芸道の同好の士が寄合で交わした芸談を「雑談(ぞうたん)」という[1]。雑談のなかで語られた芸の秘訣や苦労話など、有用な談話を書き留めてまとめたものを聞書という。

ウィキペディア より

ということらしい。
気楽に会話すること。


日本人として、同調することで円滑に人間関係を育んできた。「わかる〜」が大事な魔法の言葉。わかる〜と言うべく、また言ってもらうため提示する雑談。中高生の頃から、「わかる〜」でなんとかやってこれたもんだ。



誰もが理解できる、誰も傷つかない、自分も傷つかない、少しだけ自分を低く見せる、そんな話題を提供した方が良いだろう。


選ぶ雑談といえば、天気の話、季節の話、最近の話題等だ。相手のプライベートには、変に踏み込まない方がいい。


学生の頃、長年大手企業にて秘書を経て、役員として取りまとめていた経験のあるという教授に、秘書としてのあり方を学んだことがある。



ある日の授業は、役員付きの秘書になりパーティー等に同行した場合を想定した内容だった。その際に提示されたのは、雑談のタブー。その数の多さに、一体何を話せばいいのか?想像したが答えが出せなかった。もちろん今もだ。


代表的なタブーは、病気、政治、宗教…などなど20項目以上あり確かその中に家族のことも入っていた記憶がある。


関係を築くために時間をかける傾向。少しずつお互いを知り確固たる絆を深める。丁寧に挨拶をし、行動していく。罠を仕掛けて獲物がかかるまで待つようなイメージだ。


本著は、その逆だ。先手必勝、一発勝負、相手のことを事細かくリサーチして心を掴んでいく。ハンターのようだ。


どちらが良いというのではない。
双方共に相手を思う行動だ。いや、日本の企業戦士たちが相手をリサーチしていないわけではないが、あえて出さないのか?世界がこんなにも近しくなった時代を生き抜くためには、武器はより多く持っていた方がいいだろう。


これは、一流の企業人としてのあり方を提唱しているものだ。では、主婦はどうだ?




相手のことは探らないようにしている。
察しないように、察する。時には忖度をすることもある。とにかく空気を読むのだ。



笑ってその時を済ませることもある。平和であることを選ぶとしたら、これが円滑だ。


しかし昨今、雑談を求められることも多くなってきた。おそらくこの地域に根付いたと認識されたのだろう。私たち家族は若手だ。両親と同年代以上のご近所との付き合いも「そこそこ」で良い。そんな風に思ってきたが、そういうわけにもいかない時も出てきた。


コロナ禍が明けて、集うことが増えた。
その場の雰囲気に笑い、わかります!と言い、質問に答える。この子はもう〇〇がダメで…なんて言う。実際は、娘は超天才で、アーティスティックな超絶美少女だと思っているがその場では口にはしない。


ご近所さんの隣人自慢が入れば、私そんなことできませんでした!すごい!〇〇なんてできません!そう返すのがやっと…。


つまり、古き良き日本に住まう主婦にとっての雑談は同調。


ん、待てよ?本著もある意味同調だったではないか。相手をリサーチし、得意を好きを知る。相手の懐に入り商談を獲得していく。


商談、つまり主婦にとっては、ご近所関係。
成功するには相手をまず知ることからだ。そういえば、隣人の奥さまの出身地・秋田県に訪れた話をしたことがある。


その年は、青森県と岩手県を中心に周り、最後に秋田県立美術館にレオナール・フジタを観に行った。立ち寄った形で勿体無いことをした、秋田県にまた行きたいと伝えたところ、すごく嬉しそうな顔をされた記憶がある。


その前から大変お世話になってる方だが、それを機に何かと声をかけてくださったり、お野菜などもわけていただくこともある。


そうか、我々日本の主婦は昔から一流企業人と同じことをしていたではないか!一流の主婦の雑談力。


一流を目指すべく、諸先輩方のその力を盗み取ろうではないか!!主婦もまだまだ負けてはいられない。





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