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朝活72日目*サンタと餅つきは、「ネバナラナイ」を柔らかくします。

ここ2、3日で冬になった。
そんな冬に思い出すのは、餅とサンタである。


小学生になるかならないかの時期に「日曜学校」と呼ばれる、工作教室なのか遊びの教室なのか、異年齢交流の教室に通っていた。


強烈に覚えてるのは、牛乳パックを利用してペン立てを作ったこと。鉛筆の頭が出てくるくらいの高さになった牛乳パックに、小さく切った新聞紙や半紙のようなものをペタペタ貼って、畳のヘリに使うようなしっかりした布地を貼って完成させた。


私は不器用で、力もなく、だんだんと嫌気がさして、ボンドを手に塗りたくる作業に夢中になった。


それに対して誰も咎めることなく、やりたい放題させてもらった。乾いたボンドをペリペリはがすのが楽しかった。隣にいた友人も、その前の子も、同じ作業をしていた。


それでもボランティアのお姉さんだったか、お兄さんが手伝ってくれて、きれいなペン立てが出来上がったのでしばらく使っていた。


そんな日曜学校で、この時期にクリスマスイベントが催された。サンタの格好をした「先生」と呼んでいた男性の、おそらく「日曜学校」の主宰の方が、会を盛り上げていた。


そのイベントの一番の盛り上がりは、サンタが餅つきをして、みんなに餅を振る舞うというものだった。


シュールな光景に失笑。
まあ、サンタという人の格好をすると忙しいのだねえ…と後ろから眺めていたと思う。思い出の映像は、賑やかな子どもたちが前方で騒いでいるからだ。


その日、全然違うことをしていてそれに夢中になっていたのだろう。ボランティアのお姉さんが、気を利かせてその場所に、私を連れていってくれたんだっけなあ。


先生がサンタになってる意味もわからんし、餅にも興味がないので、作業に戻りたかったが、まあせっかく連れてきてもらったし・・・大人と子どものちょうど間あたりで後ろ手に眺めていた子ども。かわいくないな、でもそれが私。


早々に作業途中のテーブルに戻り、続きをしていたところにお米の甘い香りが漂ってきた。子どもたちが白いカップを持って、もっちもっち食べている。


小腹も減ったことだし、と受け取りにいくけれどだいぶ出遅れたため、小さな餅がちょこんと入ったお皿を手渡された。


大きさは、子どもの私の一口サイズ。ボランティアの人が「ごめんね〜」と申し訳なさそうに言っていたけれど、餅に恐怖心をもつ私は、助かったと胸を撫でおろしていた。


クリスマスソングを聴きながら餅を食べる。
よくわかんないけど楽しいから、まあいいかなんとかなったしな、ごちゃ混ぜ感満載のイベントは、気楽で楽しかった。


そんなことを思い出したら、四角四面の「ねばならない」人間になっていた私の力が、つきたてのお餅のようにふんにゃりやわらかになってきた。


もっと「まあいいか(なんとかなるし)」でいいかもね。そんな風に思えた朝でした。



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