短編小説『あの時の感動はどこに行ってしまったのだろう』
やっと一日が終わった。
帰りの地下鉄御堂筋線は、混み合う。
特に淀屋橋から梅田方面に行こうとすると、京阪からの乗り換えがあるので降りる人より、乗り込む人の方が圧倒的に多い。
だから、そこから乗る人は充分に混んでいる車両のところに、無理やり入り込まなくてはいけない。
たまに、座れそうな席がある車両が来るが、それは、中津行きか新大阪行きである。
降りる駅はその先である。乗り換えが面倒なのでそれには乗らない。
いつも、先頭から2両目の2番目の出入り口に乗るようにしている