私の生き様(小説『仮面の告白 第二章』より)
私は、皆があっと驚くような馬鹿げたことしてみたかっただけなのだ。
世間が、どんなに頭をひねっても、理解することが出来ないことをしてみたかっただけなのだ。
様々な推測が、その時代の変わりようと共に違った解釈を生み出す。
そのたびに私は、祭り上げられる。
存在に関しては、永遠に記憶に留められるであろう。
私の死は、すべて織り込み済みであった。
私は、生まれた時からずっと、綿密なシナリオを描いてきた。
それを忠実に演じているだけなのだ。
そして、第一作は罵声と共に閉