●●会の記憶と親の圧力
幼稚園児にして、子供らしさを失っていた私は、●●会と名前がつくものはことごとく嫌いでした。
幼稚園のお遊戯会
町内会の運動会
ピアノ教室のクリスマス会
英語教室のバーベキュー大会
ガールスカウトのお誕生日会・・・
思い出しても少しも楽しくありません。
何がそんなに嫌かと言うと、●●会では
たくさんの親に見られる
人前で挨拶しなければならない
時には会の感想まで言わされる
といったことが多くあるからです。
まさにこれ。
私は人に注目されるとか、人前で発言することが、幼稚園生の時点ですでに超苦手でした。
母親が見ている時は、もはや処刑台に立っているような気分でした。
ピアノ教室のクリスマス会の時、「みなさんは家で何をして遊ぶのが好きですか~^^?」と先生と、楽しくお話をする時間がありました。
みんなは、あれが好きだ、これが好きだ、と次々に答えます。
ちょっと離れたところで、私はもらったお菓子を大事に持って静かに立っていたのですが、「おこちゃんは何が好きかな?」と、優しい先生はわざわざ私に話しかけてくれました。(ガーン)
・・・・・何をして遊ぶのが好きか?
私は考えましたが出てこず、そもそもそれを考えることよりも答えることが難しく、ついにひと言も発言しませんでした。
みんなは不思議そうに私のことを見ています。
なんだか、その光景が記憶にあります。
人前で自分の意見を言うことに大きな抵抗があったような気持ちもあります。
でも、それより何より、後ろで私を見ている母親の目が気になって仕方がありませんでした。
とにかく、母親に見ていてほしくないのです。
あの人がいると自分らしくふるまえないし、母親の前で自分の意見を言うことにかなりの抵抗がありました。
もちろん、●●会が終わって家に帰るといきなりぶん殴られ、畳の上をスライドするほど投げ飛ばされました。
「なんで答えなかった!?」
「先生があんなに優しく聞いてくれたのに、あ?なんだあの態度は!!!」
言いたいことは分からんでもありませんが、言えと言われて言えるなら、とっくの昔に言ってます。
何を言っても、また殴られるのではないかと思うので、思考停止状態。
なんでだと聞かれても、答えはあなただよ・・と。
教育熱心で色々と観察したり干渉したりするエネルギーがあるなら、娘が母親の前では常に緊張状態(もしくは無の状態)にある事実についても本気で観察し、向き合ってほしかったと思います。
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