前書き


 元々、性犯罪というものに対しては日本だけではなく世界的にも風当たりが強いということが多い。
 
 性犯罪者に対する監視体制や出所後の特別な罰則、厳罰化や適用範囲の拡大など。各国さまざまな体制が取られており、日本においてもその流れが加速度的にすすめられている。

 今まで性犯罪における事実とされてきたもの、信じられてきたものを批判してきたわけであるが、そういった批判を無視してますます性犯罪の厳罰化は拡大しており、進むことはあれど止まる気配がない。

 この流れをどこかで止めなければ、取り返しのつかないレベルで刑事原則や憲法上の規定すらも破壊する行為が進んでいき、現実的にも多大な悪影響を与えることになるだろう。起こってしまった後になっては、もはや改善をすることははなはだ困難である。

 あらがう姿勢がなければ、人類はこの愚かな流れを止められないだろう。しかし、何もない状態では人々は性犯罪の神話に対抗することができない。この流れを止めるために、改めて性犯罪に対する神話とその現実を改めてまとめていきたい。今まではバラバラだったものをここにまとめるとしよう。

 神話に対抗する知識を示し、なぜ神話がここまで積み重なってきたのか、批判し続けた先に何が残るのか、残ったものもはかした先には何が残るのか。 

 持てるものすべてをここに収めるとしよう。

「性犯罪は特別でなくてはならない」というイデオロギーは一度終わらせる必要がある。


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