見出し画像

付き添い入院レポ@順天堂医院

2024年4月、3歳の息子が川崎病で入院した。
御茶ノ水は順天堂医院の小児病棟にて、
5泊6日ほど付き添い入院をした記録。
※2024年4月時点の情報です。

入院までの時系列

4月8日(月)AM @かかりつけ医
かかりつけ医にて「おそらく川崎病。入院になるだろう」との診断。
どこか知ってる大きい病院はあるか、と聞かれ、
別の症状でかかったこともある順天堂を挙げる。
先生から順天堂に繋いでくださり、11時までに受付すれば午前中の診察に間に合うとのこと。
この時点でもうすぐ10時半。
タクシー乗り場まで息子を担いでダッシュ、大慌てで順天堂に向かう。

11時
順天堂医院に到着。滑り込みで受付成功。
診察の結果、川崎病で間違いないでしょうとなる。
検査やら入院の手続きやら色々。
採血、点滴、レントゲン、心電図etc…

14時
熱が下がるまで入院の付き添いは不可とのことで、
小児科病棟の入り口で息子と別れる。
看護師さんに連れられ、息子は病室へ。

別室にて病状と治療方針についての説明を受ける。
付き添い入院を希望するかも聞かれ、希望と答える。解熱したら先生から電話いただけるとのこと。
この日は私1人で帰宅。

4月9日(火)
入院中の荷物だけ渡しに病棟へ。
面会不可。

4月10日(水)
息子の熱が下がって点滴も取れる。
付き添い入院のため院内のPCR検査へ。
(ここのPCR検査は唾液を筒に溜めるタイプ)

検査後、ナースステーションから窓越しの面会は可能だった…が、息子まさかの拒否で面会できず。

PCR検査に問題がなければ、翌日昼~夕方くらいに付き添い入院開始できそう。
帰りに付き添い用の買い物を色々。

4月11日(木)
PCR検査の結果の連絡を待つ。
12時
病棟から電話、PCRの検査でなく主治医の先生からの子の経過報告だった。PCR検査結果はまだ出てない、結果出たら連絡しますとのこと。

16時
待てど暮らせど来ぬ電話。
こちらから電話すると結果が出ていた!
問題なかったので大急ぎで入院準備をし、病院へ。

17時すぎ
手続き諸々済ませ、ようやく息子と再会。

<中略>

4月16日(火)
退院!

病棟内のこと

★入院の手引き

「入院のご案内」という、付き添い入院生活についてまとめた黄色いファイルが存在する。
私はこれを付き添い4日目に渡された。
(それまで手探りで色々やっていた。笑)
普通は病室に置いてあるもののようなので、
付き添い初日に病室に見つからなければ看護師さんに聞こう!!!


部屋

部屋は個室でトレインビュー。
中央線や総武線がよく見えた。
小児用ベッドは転落防止の高めの柵がついているもの。

個室内には洋式トイレ、冷蔵庫、洗面台あり。
テレビもあるが、視聴にはテレビカード(有料)が必要となる。
ベッドサイドに椅子が一脚。

院内のWi-Fiにも接続可能。
個室では電話やネット等特に制限なし。
病院貸し出しの子供用タブレットでは、アンパンマンやトーマスなどが見られるようになっていた。

貸し出しの子供用タブレット。
トーマスの「くだものれっしゃ」を延々繰り返し見ていた
親は1日のほとんどをこの椅子で過ごす


ベッド

小児用ベッドでの添い寝は基本的に無しで、
消灯前に親用の簡易ベッドが運ばれてくる。

1セット(アルミベッド・敷布団・掛け布団・毛布・枕)で770円/1日

折り畳みで当然寝心地はそんなに良くないので、一晩寝れば全身バキバキになる。

が、親のベッドがない(強制添い寝とか)病院もあると聞くので、それに比べたら格段にマシな部類か。

寝具の交換は1週間に1度とのこと。

こんな感じで小児用ベッドの横に寝る


シャワー

付き添い者のシャワーは16時半~20時まで、
1回30分。
シャワールームは予約制。
ナースステーションに置いてある予約表をみて、
希望時間の枠に名前を記入する。早い者勝ち。
記入した時間の前に、看護師さんがタオルを持ってきてくれる。
バスタオル1、フェイスタオル1。
(たまに忘れられることもあるので、
その場合はナースステーションへ)
使用後は脱衣所のカゴに入れればOK。ありがたい。
バスマットは脱衣所に置いてある。

ちなみに
シャワールーム小・シャワールーム大・浴室がある。(+沐浴室も)

シャワールーム小」はめちゃくちゃ狭くて、本当に必要最低限の1人用シャワールームという感じ。

シャワールーム大」は逆にめちゃくちゃ広い。普通の家庭の浴室より広い。小の6倍くらいあって、シャワー2台、洗面台もついている。椅子も1つ。
車椅子とか介助が必要な人用かも?あと子供と2人で入るとか?(使用条件はないので私は何度か利用した)

浴室は湯舟がある。
覗いてないので広さはわからないが、短期の付き添い入院で浴室を利用するタイミングはなさそう。
また、いずれも石鹸やアメニティ類は置いてないので持参必須。


売店

順天堂医院はB1Fにナチュラルローソンが入っている。
https://www.lawson.co.jp/company/branch/case/hl_cases/detail/case_017.html

ただし付き添い者がここに行けるのは、
店内が混雑しない夜18時~翌朝7時の間のみ。
病棟に自動販売機がないため、日中の飲み物食べ物は夜のうちにここで調達。

そして付き添い入院開始後は、
付き添い者も病院外へ出ることはできない
ため
深夜のナチュロー通いがほぼ唯一の娯楽となる。

病院内のコンビニというだけあって、
食べ物・ドリンク・日用品・本や雑誌まで、
品ぞろえはなかなかのもの。
また、平日の曜日限定で11:10~11:25まで
病棟前にワゴン販売がくることも。
こちらはお菓子、飲み物などが購入できるよう。


食事

付き添い者の食事は、
有料の付き添い食を頼む
か、
深夜にナチュラルローソンで調達するかの二択。
付き添い食は805円/1食

割安感もないし、だったらコンビニで同じ値段の
好きなモン買って食べるのがよくな~い!?と、
最初の2日くらいはウキウキ買い出しに行っていた。

しかし、コンビニ調達食料には縛りがある。
「匂いが強いものは病室で食べるのを避ける」そうだが、具体的に何がダメかはわからない。

「(ラーメンとかカレーとか濃いめのパスタとか全部だめかも~!?)」

となり、そこを封じられると、
おにぎりとかヘルシーめな弁当か…くらいに選択肢が絞られる。狭い。

電子レンジやポットのお湯の使用も、
随時ナースステーションで看護師さんに許可をとる必要がある。めんどい。
(夜ならナチュローのレンジやお湯は使える)

同時に、毎日自分の食べるものを決めることに疲れ始める。

こうして3日目からは、退院まで付き添い食を食べ続けた。
(途中から付き添い食に切り替えたり、途中でやめるのもOK)

いわゆる病院食なので「めちゃ豪華でおいしい!」とはいかない。
でも、栄養バランスのとれた温かい定食が3食出てくる生活はなんだかんだ非常にありがたかった。


洗濯

2台ほどコインランドリーがある。
乾燥まですると300円/1回。
これが結構きれいに乾くので、数回課金した。

洗剤いらず!ありがたい

また、この洗濯機の横でテレビカードが売っていて、
テレビカードの残高で洗濯機を使うこともできる(?)。
入院中はずっとYouTube見てたので、テレビは必要なかったかな。

800分もテレビ見ないよね


プレイルーム

個室外に出てOKの指示が出ると、
子供もシャワーやプレイルームへ行くことができる。
プレイルームにちょっとしたおもちゃや絵本、漫画、
ぬりえなどが置いてある。
プレイルームの本は病室に持っていくことができるので、数冊借りて病室で読んだりした。

個人的にありがたかったのは漫画。
「はたらく細胞」を入院中に読破できた。うれしい。
ラインナップこそとても少ないものの、
鬼滅の刃など王道どころが少しだけ置いてあって、
付き添い親には嬉しいポイントかも。


服薬介助

地味に困ったのがこれ。
付き添い入院が始まると、子供の服薬やおむつ替え、入浴などは
付き添い親の仕事となる。

担当看護師さんは日々ころころ変わるため、
薬大嫌いな息子が、付き添い開始までどうやって薬を飲んでいたのかがわからず戸惑った。

同じ薬でも看護師さんによってあげかた、アドバイスが異なる。
飲ませるためのシロップや精製水やシリンジ、スプーン等の道具も、あったりなかったり。

薬と一緒に必要な道具を持ってきてくれる看護師さんもいれば、薬だけホイっと渡してくる看護師さんも。
それぞれがやりやすい方法で回しているようだ。

忙しいだろうし仕方ないと思いつつ、ここはどうにかならんかな~と。
普段決まった薬の飲ませ方がある人は、入院時に必要なものを持参しておくといいかも。


相部屋

退院日が確定し、一晩だけ相部屋に移動となった。
4床がカーテンで区切られた部屋。
テレビとロッカーは各ベッドにあるが、
トイレはなく、洗面台は入り口側の1床のすぐそばに1つだけ。
この洗面台は共用なのだろうが、正直使うのが気まずいので、洗顔や歯磨きはフロア共用のところまで出向くことに。
トイレもフロア共用のところ。
個室がいかに天国だったか思い知る。
同室内の仕切りはカーテンだけなので、もちろん会話などは筒抜け。


持って行ってよかったもの

入院自体慣れてない私が、人生初の付き添い入院。
いるものいらないものがわからず結構困って色々調べた。

特に持っていってよかったのは

・タブレット(とにかくYouTubeに頼る!)
・S字フック
(ベッドの柵に色々ひっかけられる。100均でOK)
・電源タップと延長コード
(コンセントの位置が高い)
の3点。

「付き添い応援団」なるサイトの掲示板も、準備の参考になった。


総括

付き添い入院が決まって、入院先の情報がほとんどないことに大変困ったし、入院生活の想像もつかず不安でした。

Twitter(X)では、付き添い入院の過酷さを伝えるポストをよく目にします。

どの病院でも付き添い入院が大変なことは間違いないですが、食事やベッドなど順天堂はまあマシな部類なのでは?とは思います。

これから順天堂やその他病院で付き添いをする方の助けに、少しでもなれば幸いです。

お子さんも親御さんも、どうかお大事に!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?