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29.6.2020

タイあるあるのひとつ、『おつりがない』。
タクシーやその辺の屋台で500バーツ札や1,000バーツ札を出すと、「おつりがない」と言われることがしばしばある。
タイに来たことがある人や住んでいる人にはたぶん一般常識である。

屋台で何か買おうと思って財布を見たら1,000バーツ札しかない、みたいな状況だとうわー最悪だと思うし、近くにコンビニやスーパー、いわゆるレジのあるお店があれば、タクシーに乗るためや屋台で買い物をするために何かを買ってくずしたりする。
もちろん試しに「おつりはありますか?」と1,000バーツを出してみてもよい。あればおつりをくれるし、なければないと言われるだけだ。
屋台なんかだとお金は次の時でいいよと言われることもある。次来るかもわからないのにすごいなと思う。逆にすぐ行くけどね。

タクシーに関して言えば、1~5バーツのおつりは繰り上げられるのが暗黙の了解となっている。
運賃が43バーツとかなら45バーツになるし、56バーツだったら60バーツかな。55にしてくれる運転手さんもいそうだけど。
運転手が勝手に四捨五入することがほとんとで、中には律義にきっちりおつりをくれようとする人もいるけど、「要らないよ」って言う。のが在住者の普通だ、と私は思っている。

もちろん私が勝手に思っているだけなので違う人もいる。
私のボスがそうだ。
彼は「腹が立つ」と言う。「ぼったくりだ」そうだ。
「ぼったくられないために」常に小銭をたくさん持ち歩いているという話を聞いた時は椅子から転げ落ちそうになった。

コロナでタクシーの運転手さんが大変そうだったので、最近私は前よりも少しだけ多めに払うようになった。
45バーツだったら60バーツ払っておつりを断ったり。多めにと言ったって日本円にしたらたかだか数十円。
屋台でおつりがないと言われても、細かいお金を用意していなかった自分を悔いるだけで、腹が立ったことなど一度もない。「そういうものだ」と思ってるし、タクシーの運転手や屋台の人が常に大量のおつりを用意しておくのだって大変だろうし。
ボスの言うような「感じの悪い接客」ってあまり受けた記憶がなくって、どちらかと言えば良くしてもらうことの方が多いんだけど、もしかしたら私は良かったことばかり記憶しているのかも。

ほんと相性ってあるなぁと思う。
私はタイがだいすきで、こんなとこが最高なのー!って言うと「イヤ知らないだけでこんなに酷いんだ!」「悪いところだってある!」という人が現れたりするけど、悪い面を知らないから好きな訳ではないし、知っていることと発信しようと思うかどうかは同列じゃないんだよね。
善人しかいない国で私が配偶者から昼逃げする訳ないじゃない。

おんなじ景色を見たって同じように感じる訳ではなくて、私が素敵だと思っても全然良くないと思う人もいて。
そんなの当たり前なんだけど。

そんなことで?ってことでイライラする人は大変そうだし、人生があんまり楽しくなさそうだなぁって思っちゃう。(あれ上から目線になっちゃった)

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