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22.7.2020 なくなってほしい呪いの言葉

ライターの倉田直子さんのツイートで彼女のnoteが流れてきて、思ったこと。

日本で生まれ育った女性で、人生で一度も「ブス」って言われたことのない人っているんだろうか?
私はいないんじゃないかなって思う。
これってなんか、すごいことじゃない?(褒めていません)
そしてこれがふつうだと思ってたのもすごい気がする。(褒めていません)

幼少期から始まり大人になってからも何度言われたかすらわからないぐらい言われた言葉。
一応、大人になると相手を見て言ったりもするらしい。
「冗談が通じなそうなあの子にはとても言えないけど、君なら大丈夫そう。」ネタだって笑ってくれそうだから。
とよく言われるタイプだった。
なんと「誉めてるんだよ~」という体でも使われる。
「愛嬌のあるブス」「ちょうどいいブス」「ブスだけどエロさでカバー」「惜しい」などなど。

そして私はと言えば言われても笑っていた。
いわゆる日本のお笑い的な「イジリ」をおもしろいと思ってたから、おもしろかった。
今はもうそういう芸風の芸人さんは見る気にもならない。

ブスって言われるのにも慣れてたし、まぁ合ってるしな?安室奈美恵ちゃんよりブスだしな?と思ったし。
自己愛が強めなので傷ついたことはない。
酷いことを言われると、傷つくよりも「え、そんなことを他人に面と向かって言えるのすごい」とか「性格が悪くてかわいそう」と思ってしまってそれで笑っちゃったりもする。
でも今思えば、私が笑って済ませていたことで他の誰かが傷ついてたのかもしれない。
言ってもよいのだと肯定して、加担してしまっていた。
お前に言われたくないし、と笑って言い返したりもしてた。同じ土俵に乗っていた。

そういうの良くないよって言えばよかった。
そう思ったのは母になってそういう容姿イジリからは解放された後だったので直接言い返すチャンスはなかったけど。
なんだかやたらと褒められるタイに来てからはより一層思うようになった。他人の容姿をイジって笑うのは最高にださいし、最低だ。
自分のことをババアとかブスって卑下するのもやめた。
友だちが言ったらそんなことないしやめなよって言う。
そういう発信してる人にいいねはしないし、そういう言葉で共感を集めようとしているような作品は避ける。
それから、もし我が子がそんな言葉を口にしたらみっちりお説教すると思う。

日本ではすみませんとなぜか謝ってしまっていたすっぴんで、今は堂々と街を歩いてる。
そんで、お店の人や会社のスタッフに見た目や服や持ち物や髪型や爪を綺麗だって言われたりするのが日常だ。(先進国では褒めるのもあまりよくはないんだろうけど)

日本もブスって言われない国になるといいのにな。
呪いの言葉で傷つく子が減るといいのに。

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