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31.7.2020 アンチ

先日cakesを更新して、またうれしい感想をたくさんもらった。
もらったっていうかもらったのもあるけどエゴサした。
こっそりエゴサしてはうれしい感想に「リプじゃないのにいいねしたら気持ち悪いかな!?話しかけたらこわいかな!?やっぱいいねだけしよう!あとでしよう!」とかやってます。趣味みたいなものです。気持ち悪いですね!

でもみなさんほんとうによいことばかり言ってくれるんだもの。うれしいし逆にこわくもなっちゃう。
見えないところで悪口とか言われてるんだろうか。見えなかったら別にいいけどできれば言われてない方がうれしいなー。

少しずつSNSのフォロワーさんが増えて、作品を読んでくれる人が増えて、在タイの友人知人に「有名人」とか言われるようになって。
有名人の定義はわからないけどすごく一部の世界(タイ・タイ好き界隈)だと知ってくれてる人はいるんだと思う。Twitterだと新規でフォローしてくれる人の半数かそれ以上がアカウント名に「タイ」とか「バンコク」とかタイの国旗がついている。

で、「あんまり人に知られるとアンチとかこわい」みたいな話をすると、
10人中10人くらいに「アンチとかいなそう」と言ってもらえる。
よくわからないけどそんなことってあるんだろうか。
万人に好かれる訳がないから「好きになってくれる」人と「興味ない」人しか現れないということかな。叩かれたくはないのでそうだったらうれしいけど。

もうずいぶん前、ノンカイというタイの東北部に住んでいた時。
移住してからのことを細々とブログに綴り、twitterでアホみたいなことを言っていただけの時。
出来心で自分のブログ名をぐぐったことがある。
そうしたらタイのブログをdisる掲示板みたいなのが出てきた。
読者もほとんどいない、全く有名でもない私のブログが掲示板に…?と恐る恐る開くと、見事にdisられていた。
要約すると「勢いだけで子連れ移住し現地人と再婚したバカ女、子どもがかわいそう」みたいな感じのことを書いている人がいた。

ちなみに有名どころのブロガーさんがメインで叩かれていたので私のブログに触れている人はほんの数人だったけれど、心臓がばくばくした。
子どもがかわいそうかどうかは本人次第だろうけど「勢いだけで子連れ移住し現地人と再婚したバカ女」のあたりはだいたい合ってるな?と思ったので、傷ついたとかではない。
顔も知らない人たちが知らないところで自分の悪口を言っているのを目の当たりにするのはなんだか気持ちが悪かった。
悪口を言うためにブログを読んでるだけで相当アレだけれども。

そんな中、ひとりだけちょっとテイストの違うことを言っている人がいた。
「でもなんだかんだなんとかなってて、見てておもしろいよね。」

別に褒められてる訳ではないであろうこの言葉がうれしかったのを覚えてる。
見てておもしろい。上等ではないか。
お金も先の見通しもなく子連れでタイの田舎に移住。そりゃおもしろいよね。
ふつうだったらしないよね。
頭大丈夫かな?ってなるわ。
そんな私を見ておもしろいと言ってくれる人がいるのがおもしろい、と思った。ちょっとわくわくした。

あれから早数年、人生を切り売りしながら生きている。
学もなければ勉強する高い意識もないので有益な情報なんてまったく発信できないけど、他の人があまり経験したことのないことを、私の目にうつった小さな世界を発信して、それを読んでくれる人が増えていって。
日本にいた時には感じたことのないこと、考えなかったことを共有したいと思うようになった。
タイに来て一番よかったと思うことが、そういう感度が上がったことだから。
世界が広がる、の世界は、「自分の視野」なのだと思ってる。

なにかを感じてくれたらいいなって思ってかいたものを読んでもらって、そして「考えるきっかけをもらった」なんて言われた日にはあなた。
人生は最高すぎるでしょ。
なんだろうこのやさしい世界ってなる。
この先アンチに出会うことがあっても、なんだか大丈夫な気すらするなぁ。

サポートしていただけたら腰を抜かすと思います。