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『リミット』

なんとも言えない気持ちになったのは久しぶりだった。


映画を観たとして、どれくらい内容とタイトルが一致して記憶されているのだろうか。

感動する映画は観ている当時や観終わった直後は、ものすごくよい気持ちになり、僕も頑張ろうというやる気がみなぎってくる。

しかし、時間が経つにつれてその当時の感動、思い、熱量は薄れていくのではないだろうか。「ピークエンドの法則」があるように、内容の一番盛り上がったところと、最後しか覚えていないことがしばしばある。


しかしながら、少し気味が悪く、後味の悪い映画を観た後は、内容が鮮明に記憶されている。


1年ほど前に『リミット』という映画を観た。

その映画では終始箱の中で繰り広げられる奮闘が収められているのだが、自分がその場にいると考えるだけで気味が悪かったのを覚えている。

ラストシーンも衝撃すぎるもので、主人公に同情するのも申し訳ないほど恐ろしいものであった。


それほどのインパクトと気味の悪さを与えてくれた映画に出会えることは珍しい。

今でもふとした瞬間にその映画のことが脳裏に浮かぶ。おもしろい。


”Peace begins with a smile."

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