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スパルタ教育(食)【父親育児日記】
「ママのごはんマズい、もういらない!」
ある日の夕飯、4歳の娘が大きな声を上げた。
子育てあるあるでしょう、ワガママや好き嫌い。
ただ、この日はちょっと違った。
「じゃぁ、来週はご飯作ってね」
父からのちょっと意地悪な言葉。
「え?」
きょとんとする娘を見ながら続ける。
「一緒にスーパー行って、お野菜買って」
「え?」
「頑張ってね♡」
そして翌週、約束通りに父娘でスーパーに買い出し。
案外ノリノリの娘、お菓子売り場も見ずに食材を物色している。
買う物は牛乳、キュウリ、レタス、トマト。
そして娘の好きなレトルトのハンバーグを買った。
帰り道、長い坂道を買い物袋を持って一生懸命に歩く。
以外にも「持って~」とは言わなかった。
家に帰ったらすぐに夕飯の準備を始める。
「え~テレビ見たい」
「ダメです、いつもママどうしてる?」
「は~い」
しぶしぶキッチンに来て、まずは手洗い。
「トマトとレタス、キュウリでサラダを作ります」
「は~い!」
そして
「できない!もう嫌!!」
キュウリとトマトが無残な姿で散乱している。
子ども用の包丁では、キレイに切れないか、、、
「次は、レタスは小さくちぎってね」
「これくらい?」
せっせと手でレタスをちぎる娘。
サラダをそれぞれのお皿に盛り付けさせて、
その隙にハンバーグやご飯などを食卓に並べる父。
それからママを呼んできて、得意げに
「さぁ召し上がれ!」
「お料理って大変だねぇ」
ニコニコしながらママに手順を説明していた。
あれから3年、今では焼きそばやチャーハン、
餃子やハンバーグ、、、毎週末の楽しみになり、5歳の誕生日にプレゼントした、刃のついた小さな包丁もすっかり傷だらけになりました。
食事を通して得られる物事は、本当に多いなと心から思います。
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