見出し画像

love and deepspace

歌詞で一番に好きなところは

FREE FROM THE RULE OF DEATH NOW SEEM SO DULL
/死の支配から解き放たれた今は退屈で

LOVE AND DEEPSPACE
© 2023 Infoldgames, ALL RIGHTS RESERVED.

TIME GOES BY BUT MEMORIES REWIND
/時は流れるが記憶は巻き戻る

LOVE AND DEEPSPACE
© 2023 Infoldgames, ALL RIGHTS RESERVED.

この2行の詩は、わたしが、どうしても捨てることのできない幻想を持っているのだということを感覚的に教えてくれるものです。

わたしの幻想は、ふつうでありたい、ふつうである、ふつうはある、というfantasyです。ふつうとは、人と、誰かと、みんなと同じ速度で歩き、考えられることです。どうしてもいつまでも、その願いをわたしはあきらめることができません。普通は尊い。普通は理想。

考えているときに思い浮かぶ記憶はいつも、いつのものであっても鮮明で、それでも時に人と分かち合うと、途端に真逆の意味を持つものとなることもあります。それは、時間の経過とは関係なく起こり得るもので、森の中で深淵に落ちた後の世界のようです。

くりかえされる記憶は、考えている時に現れるもので、わたしを、記憶の時間に瞬時に送り込むものですが、それはわたしが選んで現れてくれるものではありません。

それでも、考えるということをやめたり諦めたりすることはできないので、せめてひとときでもやめるために、わたしは物語の世界に飛びこみます。

飛びこんだ物語の世界は、一度めはゆっくりと時間が進みます。けれども、二度目からは、物語の世界の時間は速度をあげます。くりかえされる物語は、速度を増してゆくので、わたしは次第に物語に浸りながら考えはじめてしまいます。それを止めるすべを今のところ持っていません。

わたしは、物語の設定は覚えられませんが、設計は一度見たら忘れないので、設計の蓄積はこれまでの人生の分だけ引き出しにしまってある可能性があります。設定が覚えられないので、引き出しの量や大きさについて考えてみたことはなかったのですが、そこだけ変な数値を叩きだしていそうな気配があります。

けれども設計を説明する難易度は高く、はるか彼方の星を、ただ発見しただけのようになってしまうので、その設計にたどり着くためには、時間と空間を超えるための理論が必要になります。引き出しの大きさや数を数値化する難易度を、わたしは計算することができていません。

わたしが考えているようなことを、誰もが考えているわけではないと諭されたときに、それでもわたしが見ている世界にわたしの考えているものは見えるので、その違いを理解できるようになりたいと思いました。
思いはしましたが、自分でそれを見つけることができていませんでした。

けれどもアプリを操作して、発見と感覚を得たことで、計算できない引き出しがわたしとふつうとに距離を作っているのであろうことに、たどりつくことができました。そして、わたしもその距離の計算をできるようになりたいという望みを持てるようになっています。
なぜなら、おそらく計算できた人がこの世界にいるからです。そうでなければ、アプリは、この形でこの場所にはなかっただろうと想像します。

ふつうとの距離を測ることをあきらめたくはありません。
自分がどこにいるのかを把握して、自分がふつうになるためにではなく、ただ世界を理解することに注力したいです。きっとそれはおもしろいので。


結果、何かの役に立つようなこともあれば、luckyなのだと思っています。

※ヘッダー画像
© 2023 Infoldgames, ALL RIGHTS RESERVED.

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?