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森高千里この街ツアー2020-22 秋田 湯沢文化会館大ホール昼・夜公演レポート

初参戦があまりにも強烈だったため、セラピーも兼ねて湯沢昼夜公演レポします。15年間の空白を補って余りあるXデーでした。

僕は1993年の『Lucky 7 Live』原理主義者なのですが、毎回々々長ったらしいので略して原理主義者にします。

そもそも今回の湯沢文化会館公演はコ○ナ禍がなければ2021年9月18日に行われていたものでした。それが振替公演として2022年6月18日に移動してきたのです。偶然にも僕の第2次森高ブームが始まった矢先にデジタルジュリアPremiumでの先行予約があることを知り、速攻でDJP(デジジュリPreの略)に加入して予約申し込み。抽選の結果、昼の部9列・夜の部10列の良席をゲットできたのです(厳密にはチケット当選が先で、席種の判明は6月4日)。

最寄りの北東北公演は6/18(土)秋田県湯沢市と6/19(日)岩手県北上市の2公演ありましたが、何故湯沢市を選んだか?というと土曜日だったからです。土日休みの社畜には日曜の夜に北上市から自宅までの百鬼夜行帰宅はどうしても不安が残りました。

初参戦当日は朝4時頃に自然と目覚め、6時には出発。コンサートではパンフレットを必ず買う習性があり、昼公演の物販集合時間の12時20分に遅れたくないので早めの出発です。高速道路は眠くなるので基本的に使いません。余裕で1時間前に着いたので近くのすき家でランチ。

無事にパンフをゲットしてからは時間があるので湯沢文化会館の周りを散歩。道路を挟んでツルハがありますがかなりグレートな田舎です。そりゃあ駐車場も無料だわ。

あとこの日の湯沢市は真夏日。会場内の空調はどうなってるのか?と服装に悩みます。ジーンズからハーフパンツに着替えた方がいいのか?

昼夜完売ですが、開場後席に着くとソーシャルディスタンス公演なので2部制だった、と思い出しました。要は客と客の間の席が空席になるのです。昼夜とも半分ほどに人数制限してるので、大ホールの席数1203を単純に2で割ると600弱×2公演でしょうか。

1日1公演なら120分、1日2公演なら90分×2です。森高さんの負担は増します。でもザ・シングルスは通しで180分超えを演ってたライブの鬼なので大丈夫みたいです。全盛期のレッド・ツェッペリンみたい。凄い体力ですね。原曲キーで歌い続けるために体力作りしている努力が伺えます。
1日1公演なら曲目数も増え、楽器披露もあります。そこは残念っちゃ残念。

以下セットリストです。昼夜で違う時期もあったようですが、湯沢公演は昼夜同じでした。あとMCの文字起こしは録音できる訳ねえし、メモってもいねえのでニュアンスです。ブログで詳細に文字起こししてる人、逆に凄いわ。録ってるだろ。

①ファイト!!
MC
②SWEET CANDY
③海まで5分
④夏の日
MC
⑤雨(ロックバージョン)
⑥二人は恋人
⑦17才
⑧私がオバさんになっても
MC
⑨渡良瀬橋
⑩I LOVE YOU
⑪ザルで水くむ恋心
MC(以降スタンディングOK)
⑫気分爽快
⑬私の夏
⑭この街
ENCORE
⑮テリヤキバーガー
MC
⑯コンサートの夜

まず昼公演

バンドメンバーが①の演奏を始めるとステージ下手から森高千里様が登場。どう見てもお人形さんです。あー猛烈にかわええ。あんた何歳だよ?「ファーイト」で右手の握り拳を作ります。
MCでの御挨拶を挟んで②アビーロードドラム(今日は本人叩いてないけど)
③にフリがあったのは知りませんでした。後期ソングには割りと無知だったりする。
④はBPM的に手拍子がむずい。ギターの鈴木さんのタンバリンに合わせます。
MCで湯沢市この街ネタ。予想以上にさっぱり分からない。
⑤ロックバージョンで「やったー!」良くこっち演ってくれた!ピアノ弾き語りじゃないならロックバージョンが良き。古今東西ツアーを思い出すなぁ(行ってない)。
⑥でうるうるするとは思わなんだ。かなりベタで聴きなれた曲ですが、改めてこんなにいい曲だったのね。
⑦イントロで「17才だ!」となり自然と涙腺崩壊、森高さんフリフリスカートをつけてのフリも後期ライブより完璧です(行ってない)。

スカートが特徴的でお馴染みな『17才』。

17才から⑧わたオバへの流れは反則セトリです。強すぎて強いみたいな。リヴァイや五条悟のようです。
MCで「4曲も続けてお送りしました」の「も」がなんか面白い。
⑨リコーダー片手にみんな大好き渡良瀬橋。
⑩原理主義者の僕はここでもうるうるします。当然「トゥー」のフリも知ってます。声出せんけどこれ演るんだー喜び。
⑪ドラムを叩かないうなぎ。
MC、ここで事前情報どおり残り3曲からスタンディングの許可が森高さんから下され、下々は判決に従います。
⑫の観客のフリは左からだったんじゃないの?違ったようです。
⑬原理主義者的には絶対聴きたかった私の夏。「決・め・た」がやりたかったんだよ。声出せんけど。アイドル森高を象徴する名曲だと思いうるうる。
⑭このツアー必須のこの街。ちゃんと右手フリ以外のひょうたんフリも見れて感動。僕的には全部ひょうたんでいい。腰の振りがステキすぎて困る。
ENCOREも「ち・さ・と」に合わせての手拍子なのね。声出せない影響がここにも。
先に登場したバンドメンバーが⑮のイントロ、下手より衣装替えした森高さん登場。「関係ないわよ」で指ムーブ。
MCで「みなさんもコンサートの帰りにそう想ってくれたら、と思って作った」と言って⑯。参戦前から泣くと思ってたがやっぱり込み上げた。まだ夜の部あるんだけど泣いた。僕は原理主義者なんで『コンサートの夜』は特別な曲なんです。
終演。

僕は昼の部では全曲マスクの下で(口パクだけど)声を出さず一緒に歌ってました。終演後はマスク内がボロボロ。

今回のセトリで思ったことは、森高は必ず一見さんが知らなそうな曲を入れて来る人だということ。⑩⑪はややファンでも知らないだろうし、あとアンコールの⑮下手すりゃ⑯もシングルだが知らんかもしれん。でもファンなら知らない曲は無いようなセトリ。90分と短いけど。

ついに伝説の夜公演、、

17時30分の開場に合わせてぞろぞろ集まって来るが、一向に客が中に入っていかない。すると正面入り口に列を作って並んでくれ、と。会場スタッフが言うには、昼公演が終わって客出し終了後に機材トラブルで電源が落ちて復旧しなくなってしまい、地元の電気屋さん呼んで復旧させてるらしい。

やがて18時から30分押しで開場スタート。着席すると開演直前に舞台監督が出てきて事情説明、とりあえず開場前に会場スタッフが言ってた通りだが、原因は不明で客電落とすとステージ照明も消えてしまうので客電つけたまま演りますスミマセン、と。へー。客席を暗くしないと観客がステージに集中出来ないような気もするが、観客は無事に演るということに拍手。これだけ大きな機材トラブルというと、Lucky 7 Tourの京都公演で電源が落ちて30分ほど演奏が中断したのを思い出します(行ってない)。
夜の部はフリ以外は落ち着いて観ることに集中しました(何故か結果的にそうなった)。あとセトリが入れ替わるのか?はかなり気にしてました(同じだった)。

オレンジが基調のステージ衣装は森高的に珍しい。

①で下手より登場する森高さん、心なしか笑ってる。あと普段画面で見るより全体的に細い印象。夜の部は10列目で昼の部より1列下がったが、何席分か中央に寄ったおかげで森高さんのご尊顔は見やすくなって良かった。
MC、森高さん自身の口から押した事情を説明した後「お客さんが丸見えでフェスみたい」と楽しそう。機材トラブルに関しては「でもコンサート中じゃなくて本当良かった」この前向き思考はやっぱ森高だなと痛感。こうじゃなかったら、2年半もライブ活動を休止せざるを得なかった顎関節症は乗り越えられなかったんじゃないか?と思う。
③の海フリは覚えますた。
湯沢ネタMCタイム。客席が良く見えるおかげでアンケートで挙手を求めるのが楽しそうな森高さん可愛い。秋田方言ネタは、隣県もあんまり変わらないのでほぼ分かった。「へちゃかぶが面白い」そうです(膝小僧のこと)。昼夜両方観る勢に配慮してか、趣旨は同じでもMCの内容を変えてるあたりは流石ライブのプロです。
⑤のギターソロ、さすが鈴木さん上手い。でも基本的に僕は森高の表情しか見てなかったりする。
照明が落ちないので⑦のイントロでフリフリスカートをつけてる様子が良く見える。やっぱりフリが素晴らしくてうるうる。1/3ぐらいは一緒にやる。このあたりからどうしても美脚に視線がいくようになる。
⑧フリの多いわたオバで、森高さんは「ミニスカートはとても無理よ」と自分のミニを指差すが、あんたがミニ無理ならミニは国連決議で廃止だろ。
⑩やっぱり『I LOVE YOU』のストーリーテリングは素敵すぎる。マジで「トゥー」の声出ししたかった。僕「」好きだ、という意味だからね。
⑪うなぎのさばき方と食べ方の歌だよな、これ。
MC、秋田県でのコンサートが29年振りらしく「29年前来てた方いますか?」の問いかけに挙手が極少で「ちょっとショック。きっとどこかで何かしてるんでしょう」でウケる。スタンディングの決済が下りる。他のフェスなどでは騒ぐようになって来てると森高自身が言及なさった。
⑫やっぱフリは立ってる方がやりやすいな。
⑬何度も言うけど、森高のアイドルっぽさを象徴するイメージソングだと思うので冬でもセトリにはマストにして欲しい。イントロ・アウトロでの足首タッチも見れて満足。
⑭これ演らないと何のツアーか分からなくなる。観客と一緒の右手フリか、ひょうたんフリかは森高に委ねられてるんだよな。僕的にはひょうたんフリが好きだし、森高さんの腰の振りが艶っぽくて好きなんだが。僕の母親でもおかしくない年齢なんだが、艶に品がありすぎて困る。
ENCORE、バラバラだった手拍子がまとまっていく様がいとおかし。
⑮衣装替え森高。衣装替えが一度しかないのは悲しい。そういや衣装脱ぎもないな。

アンコールの衣装はスペーシーですね。

MCで「一生忘れられないコンサートになった」と話す森高。貴重なライブを観れてラッキー(マイ・アニバーサリー)。昼の部だけ観た人は残念でした。
あー、⑯前のMC「コンサートの夜を歌って終わりたいと思います」を聞いて、イントロ前からこみ上げるように泣いてしまう。1度見て泣いた映画をまた見て泣いてる感覚。昼の部にはなかったこれで本当の本当に終わるんだという感覚。人生の祭りが終わる感覚とでも言えばいいのか、、癒し効果がデカい分だけ終演後の喪失感も物凄くデカい。
終演

順々に客出しされ会館駐車場で自分の車に乗り込んだけれど、呆然自失しており、中々帰ろうという気が起きなかった。結局僕は懸命にセットリストをメモしたり、諸々ツイートしてた。

Xデー前は湯沢公演のセトリのプレイリストを作って、聴きながら帰ろうと目論んでたが、自分のメンタルが心配でとても森高の歌声を聴ける状態じゃない。
結局Slipknotをシャッフル再生しながら帰ることに、、でもコリィがクソ社会に対して「Fuck!」とシャウトするさまに僕のメンタルはかなり救われたと思います。でも道中のなか卯でこんな意味不明なツイートをするくらいには病んでました。

さて。ぶっちゃけ参戦前は懸念もあった。観客が声を出せないことによって盛り上がりに欠けるんじゃないか。僕が原理主義者なので当時と比較して諸々ガッカリするんじゃないか。踊らないんじゃないか、声や歌唱力や美貌が劣化してるんじゃないか。特にSNSで「森高さん変わらない」「今の森高さんの方が昔よりいい」とか見かけると、原理主義者の僕はそんなことある訳がないと思っていました。超絶な美人だがもう53才です(誤解されたくないんですが、森高を下げたいのではなく過剰なファンの意見には反論したくなるので)。

しかし全部杞憂でした。森高千里は本当に素敵な女性だったし、ありえないほど可愛いし、パフォーマンスは最高に素晴らしかった。今の森高さんはマジで驚異的だと思います。年齢はバグってるし、人間的な包容力に溢れていました。20代後半の後期森高より今の森高の方が断然好きですし、圧倒的に魅力的でした。手のひらを返すようですが、今の森高さんの方が昔よりステキです。
声出しは出来ないけど、森高と観客でコール&レスポンス出来ていました。

特に夜公演は客電がついてるので森高さんから観客のフリと表情が良く見えるらしく、昼公演よりも森高さんに笑顔が多く、10列目という良席だったこともあり肝心の表情が見えて最高に幸せでした。そう、僕は森高の表情が見たくて10代の第1次森高ブームの時に森高のライブ動画をアホみたいに見まくってたんだ。

夜の部MCでも「ライブのためなら嫌なことでも我慢出来る」と凄いことをサラリと言ってましたが、やっぱりこの人は生粋のライブアーティストなのです。幕下付け出しで芸能界デビューしたけど、暗中模索。そんな中でライブハウスを演って「楽しい」と思えて「これをやっていこう」と決めた時から、根本的にスタンスは変わっていないんじゃん。

開演前SEでかかっていた『夜の煙突』や『ゲッスマ』『Memories』など僕が生で聴きたい森高の曲はまだまだ沢山ありますし、声出しもしたかったです。「この街ツアー2020-2022も残すところ北上、宮崎で終わりますが、その後もきっとまたコンサートで近くまで来ますから、その時はみなさんまた来て下さいね」という森高千里の言葉を実践するために、正直しんどいですが、まだまだ生き続けようと思いました。

湯沢公演の写真。残念ながら僕は写っていません。

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