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『貯金のはじめ方』や『お金の増やし方』を伝授する情報は結構ありますよね。

けれど『お金の使い方』って意外とないと思いません?

たとえば『収支』の言葉通り、お金の出入りの上限は収入になります。

だからそれよりも高額な欲しい物を手にするには、必死にお金を溜めたり稼いだりするわけですね。

個人的な範疇で考えれば健全なお財布事情ですが、現実はもっと利便性を求めます。

そこで登場したのが支払いを先延ばしにできる借金やローンの仕組みです。

要は欲しい物を我慢せずに手に入れられる仕組みですよね。

また、通貨も進化を遂げています。

元々は貝みたいなそこらで拾える物から鋳造した硬貨に変わり、そこから持ち運びに便利な紙幣になりました。

今ではカードやスマホがあれば、これらの物理的なお金を持つ必要性すらありません。

とにかく『消費者』にとってストレスフリーな環境が整備されているのです。

1:優先すべきお金の流れ

こうして考えると、収入分が……いいえ、それ以上に出費がかさむのも無理はありません。

この流れを断ち切るため、まずは貯蓄を促されます。

そう、みんなが嫌がる節約(出費に制限を掛けること)ですね。

節約生活……考えただけで嫌気がさしますよね。

だってこれだけ欲望を刺激して、しかも支出のハードルをこれでもかと下げて来ているんですよ。

それを我慢とか、どれだけの意志力があればいいんでしょうか。

しかし収入って実はそこまで安定的な物ではありません。

だって勤務している会社が倒産した。減給された。

病気を患って働けない。貸した金を返してもらえないなどなど。

これはすべて『誰かから受け取る物』だから仕方がありません。

お金って基本的には感謝を具現化したものです。

給料は労働力、配当金は株式保有の対価です。

誰かへの協力・働きかけの結果として受け取るもので、何処からか湧き出てくるわけではありません。

たとえその手段が詐欺であっても、騙される相手がいなくては収入になりえません。

対する支出はとても管理がしやすいものです。

それは外的要因は無視できないまでも、

『自分から出ていく物』だからです。

人を動かすのはとても難しい反面、自分をコントロールするのはめちゃくちゃ簡単です。

特に行動に関して言えば、決めて行動すれば絶対に実現します。

なので行うべきは支出の見直し。ついては優先順位を決めましょう。

2:優先順位の必要性

優先順位の本質は『満足度の高い出費を無理をせず少額に抑えること』にあります。

支出すること自体は前提で、問題はあくまで中身。

支出を気にして一時的に『節約期間』を設けるのはストレスが溜まるだけ。

いつか爆発して、せっかくの節約分を放出してしまいかねません。

だからずっと維持し続けられる『生活習慣』に落とし込む必要があります。

そしてどれだけの満足感を得られるかが重要なのです。

そもそも『あれもこれも欲しい』と感じていることが勘違いです。

だって考えてもみてくださいよ。

一日は誰にでも等しく24時間しかありません。

毎日懸命に生きている中に、新しく購入した物を利用する時間をねじ込めますか?

考えるまでもなく『できない』のです。

買ったはいいけど使わなくなった物って結構ありますよね?

たとえば健康は欲しいが、何もしたくない……そんな願望にお応えした、楽々運動不足解消グッズ、とか。

そうした埃まみれの健康グッズは、自分の中での優先順位がとても低かったのでしょう。

でなければ現役で稼働しているはずですからね。

逆に利用している人にとっては『有効な買い物』になり、優先順位が高かったと言えます。

もしくは今まで別のことに割いていた時間を割り当てたことになるので、優先順位が上がったのかもしれません。

いずれにしても『新しいもの・ことを導入する』には、どうしても『今までのもの・ことをやめる』必要があります。

これまでの『何かをやめる覚悟で購入する』と決めるだけでも、衝動買いの抑止効果が十分ありそうですね。

だからと言って、買い物のたびに毎回熟考するなんて現実的ではありません。

スーパーで材料一つ一つを買うかどうかなんて吟味していられませんよね。

そもそも、レシピ通りの分量で販売されてるわけでもありませんし。

これらはすべて『基準がないことが問題』なのです。

ここで身の回りにある物の利用頻度を考えてみてください。

ほとんどの物が使われずに眠っていませんか?

さすがに『使わない=不要品』とまでは言えませんが、少なくとも優先順位はとても低いと考えられます。

それらは大事な貯蓄を切り崩してまで買うべきものなのでしょうか?

支出に見合うだけの満足を得られるほど使い倒せそうですか?

こんなことを毎回考えるのは大変です。

けれど優先順位さえ決めておけば、迷う機会も減らせます。

また、優先順位があればたとえ迷ったとしても比較対象が存在します。

そもそも『迷う時点でやめておく』と決めるのも有効的ですね。

3:優先順位の設定

さて、話を戻して優先順位のお話です。

そもそも豊かな生活に必要な物って本当に少なくなりました。

ほとんどの機能は集約され、パソコンやスマホが一台あれば事足ります。

電子決済も普及してきたので、様々なカードが満載の財布でさえ必要なくなる未来は間近に迫っています。

というか、名刺とか判子もまだ残ってるって考えると逆に逞しいな、と感心してしまうほどです。

ではその優先順位の決め方を考えていきましょう。

まずは自分が生活する上で必要な衣食住から。

また、多くの事柄はこの三つに何かしらの絡み方をしています。

一部完全に『娯楽』に分類されることもありますが、それはあくまで『余裕』で行うべきです。

生活が破綻していては、どれだけ娯楽を増やしても心からは楽しめませんからね。

たとえば服に興味がないもやしとしては大体が消去法。

季節に合っていて、似合わない物じゃなければとりあえずOKです。

それだけ意識が低いので、衣服にお金を掛けたくなさすぎて、逆に選別が厳しくなる弊害があったりします。

また、もやしの母親は「白ご飯があればそれでいい」というくらい、食に興味がありません。

もっと正確に言うなら、何でもおいしく食べてしまう人です。

なので、栄養価を度外視した場合、毎日卵かけご飯やふりかけご飯でも十分満足してしまいます。

彼女だけならば、馬鹿みたいに食費が安くなりそうですね。

住処がなくては大変だ……住宅ローンや家賃が必要だったのも、今となっては昔の話。

あらゆる地域に宿泊施設はあるし、サブスクも整備されてきています。

こうした人たちはアドレスホッパーと呼ばれているようですね。

明日にはそこに居ないかもしれませんから、突き詰めれば住所不定ですよね。

そういえばこの場合は住民税ってどこに支払うものなんでしょうね?

もちろん、ローン完済した持ち家や、田舎に引っ越して家賃ゼロ、なんてのもありえます。

おっと、住居の例えはこだわってるのかどうなのか微妙になってしまいましたね。

食費に糸目は付けない代わりに住居は寝れるだけでいいといったように、段階的な選択肢が存在します。

我慢をするにしても、自分でその我慢のランクを調整できますからね。

これを元にもやしが衣食住の重要度を10段階で評価すると『衣:2/食:7/住3』くらいでしょうか。

服に興味はなくとも破れてまで使わない。

過ごす時間も短いので、寝れて運動できれば十分です。

対して食べることは大好きなので、外食や食材をケチることはあまりありません。

こうしてできた基準で生活すれば、高い満足度を得られます。

また、満足度に直結しない支出を削れば、節約を意識しなくても貯蓄額が膨らんでいきます。

あくまで無理をしない範囲が望ましいのです。

だって元々そんなに思い入れのない物を買い集めていただけですからね。

4:優先順位の変化

それと同時に苦労して決めた優先順位も盤石ではありません。

むしろ仕事内容、関係者、所在地など、生活環境によって日々変わっていくものです。

状況・環境に合わせてメンテナンスが必要です。

しかし一度優先順位を構築した経験があれば、簡単に調整ができます。

今すぐ知りたいなら、物を半分にすると決めた断捨離がオススメです。

残す物を選ぶだけで、自分の価値観の変化を実感するための行動になります。

是非ともやってみてください。

また、貯蓄が多ければ多いほど選択肢が増えてきます。

特に『時間を買う』に等しい自走掃除機や食洗機はおすめです。

やはり人生で一番高い買い物は自分の時間ですからね。

したくないことを代行してもらう手段にお金を振り分けるのはとても有効です。

他にも、まとまったお金があるのなら投資を考えてもいいでしょう。

配当金や値上がりの利益が得られれば、収入額が増えますからね。

ただし「全財産をぶち込んでやんぜ!」なんて事にはならぬよう。

価格の変動が大きいので、泣くに泣けないことになりかねません。

5:まとめ

最後は少し稼ぎ方のお話にまでしてしまいましたね。

ただ総じて『支出はコントロールできる』と書いたつもりです。

少なくとも『自分にとって価値のないモノ』を買うことだけはやめましょう。

それによって得られる幸福は長く続きません。

すぐに別の何かが欲しくなり、次から次へと求める沼に落ち込みます。

世の中に無価値なものはないので、本人さえ満足していればいいんですけどね……。

それにしてもお金の使い方って本当に誰も教えてくれませんよね。

#貯蓄 #お金の使い方 #断捨離

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