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趣味色全開カフェ、Dix-Huit18(ディズウィット)

もやしが行って美味しいな、楽しいなと感じたお店を掲載する『もやしめし』の第三弾はまたもカフェランチです。
和歌山は手軽で美味しいところばかりで、書くのが追い付かないくらい迷ってしまいます。
とはいえ、それぞれ離れているので『行くぞ』という気合は必要ですが(笑

おしゃれなカフェを追い求め、検索に現れたおしゃれなお店に突撃をかますもやしの冒険心を止めるものなどないっ!
などとイキってたのは始めだけ。
人が前を歩けば速度を合わせ、対向車が現れる度に路肩に幅寄せしてやり過ごす完全な住宅街に迷い込んでいけば勢いも衰えるというものです。
駐車場があることは確認していましたが、本当かなと不安に感じるほどでした。いきなり開けるような雰囲気もなかったし……。

そうしてナビが左折を指示したT字路を曲がろうとハンドルを切ると、そこには向かってくる軽自動車が。
落ち着いて下がって寄せてと慌ただしく操作し、よし行くぞと曲がろうと気合を入れると、今度は中型トラックが……ッ!!
あるあるですね。けれど細い道で後続車もある状況での二連発。テンパるのは仕方ないと思いたい。
何とかやり過ごして進むと、生活道路のような雰囲気が……しかし後続車がついてきてしまって停車もままならない。戻れない。

逆に楽しくなってくるもやしの前にため池が現れ、中央にカエルが鎮座してる姿が見える。
冒険心をくすぐられていると、ナビが『目的地に到着しました』とアナウンスして沈黙。
いや、ないけど? これは近くまで来たから、あとは何とかしろってタイプのヤツ? 逆方向の入口じゃない場所で放置されるアレ?
だってそれらしい雰囲気の場所なんて――

「あったっ!」

もやしがため池に夢中になっている間に連れが看板を見つけたらしく、すぐのところに『dix_huit.18(ディズウイット)』の看板が。
なるほど、ここ、か……?
というのも、蔵って説明した方が腑に落ちる感じの古い倉庫でした。
疑問を抱えながらも駐車して入口らしき方向へ……すると――
しかしフリガナがないと未だに読めない……これが英語力ゼロの底力かっ!

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階段の隣にはスロープがあって、ベビーカーや車椅子でも苦労なく入れそう。
というかおしゃれ過ぎないっ!? 今はちょっと寒くて季節じゃないけど、テラス席まであるじゃんか!
あまりの戦闘力の高さにテンション爆上げ。跳ねるように上り扉を開ける。

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完成度がやばい。なんだこれ。もやしの中二心に突き刺さる。
あっちもこっちも趣向が凝らされてて、アンティーク調でありながら押し付けてない感じとでも言うべきか。
小物をいちいち撮りたい衝動を何とか抑え、きょろきょろす……あ、全然抑えられてないですね。
これだけで創作意欲が沸くよね。喫茶店で始まる話書いてやろうかしら。

違う違う。小説の話はまた今度です。今日はご飯食べに来たんだった。
メニューを取り出しチェック。

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もやしは一番上の『月替りランチ』を目指して来てたので悩むことはありません。
パンを指名してセットドリンクをもやし的定番のミックスジュース、連れはタコライスとカフェラテのホットをオーダーしてターンエンドッ!

そして入店時に気になっていた入口付近のショーケースへ向かう。
シャインマスカットのタルト美味そう……と口元をじゅるりするのに忙しくて写真撮ってませんでした。
しかもランチの分量がさっぱりなので、別腹で格納できるなら追加することにして陳列されているものを見渡していく。
販売されているのは主に茶葉で、ちなみにメニューにあったムレスナティはスリランカの高級茶葉のようです。
今度プレゼント用に買ってもいいかもしれない。

ひとしきはしゃいで落ち着きを取り戻して着席してすぐ。
もしかして様子をうかがっていたのか、という絶妙のタイミングで配膳が始まります。
まずは連れのタコライス。

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そうそう、こんな感じ。
ご飯の上に味付けされたミンチ肉。それを隠すように葉っぱメインの野菜が乗り、最後に目玉焼きのトッピング。
上品な見た目ながら、食べ方はザクザクと混ぜながら食べるという豪快などんぶり的な料理です!
少し味見させてもらいましたが、濃い味付けのミンチが食欲を湧かせて手を進める反面、あっさり葉っぱがまぁまぁとクールダウンを促してくれます。
もやし的にはもう少し濃くてもいいかな、って優しい味。
ちなみに自分が注文してたらがっついて一瞬でなくなるヤツ! と確信するタイプでした。

さぁ、そして本日のメインですよ!

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シーザーサラダ、アボカドとサーモン(たぶんスモーク)の和え物、キッシュ、トマトスープ、主食のパン(おそらくハーブ入り)にメインのタンシチュー!
これですこれっ! もやしが追い求めていたヤツ! というか明らかにグレードが高い!
環境と料理にテンション爆上げのもやし。あと一歩で冷静を欠いて手を付けるところでした……あぶねぇ。

ベジファーストを心掛けているもやしはまずはサラダから。
実はシーザーサラダは鼻に来るパルメザンチーズが得意ではないのですが何故かくどくない。違うチーズ使ってる?
何か理由はありそうですが、美味しいので気にせず次はサーモンです。最初は何かわからずパクリ。
目を剥くくらい香りが高い。ぬぅん……スープカップくらいの量で出してくれないかな、って思うくらいもっと欲しい。
別皿で追加オーダーとか通るかな? 無理だろうなぁ……と断念。
スープはトマトと具材のだしとがしっとりと出ていて、これだけでパンを食べ進められそう。
定番の卵料理のキッシュはケチャップとの相性○。

さてついにメインに行っちゃいましょう。タンシチュー!
ゴロッと入っている野菜はどれも柔らかく舌で噛み切れそう。
表面にしっかりとシチューの味が染み、中心には野菜の甘さが残っている。

大きなサイコロ状の分厚いタンは三つも入っていて、どれも歯ごたえを残しつつもほろりと崩れる絶妙な食感。どれだけ煮込んでいるんでしょうね。
強めの味付けはどっしりしたパンによく合い、メインディッシュの風格を見せつけてきます。
気付けば野菜が、頑張って残していたタンも消え、最後は卑しくも器を削るようにパンをこすりつけてピカピカにしてしまいました。
うん、美味い。これに尽きる。

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腹を満たしてホクホクしていたところに運ばれてきたのがセットドリンクです。
もやしのミックスジュースはよく見るやつですね。そして――

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見てますか! 雪だるまですよ! いや、普通にカフェラテかと思ってたらまさかラテアート付とは!
ここにきてまだテンション上げに来るってやばくない!?
最後まで楽しませてくれるじゃないかっ! と何故か上から目線でパシャリ。
ちなみに連れが形を崩さぬように飲んでいたのを見て、もやしは「かき混ぜないとただのコーヒーじゃない?」なんて笑ってました。

さて、デザートのケーキは……と、行きたいのですが、これ以上はフードファイトに突入しそうなので諦めました。
次はお茶しに来ようと決意してお会計に臨めば、アンティークな店内に似合わない電子の文字盤が灯る見慣れた光景。
そうタブレットです。うんうん、文明の利器は使ってこそだよね、とお金を出すと――チンッ!

何の音だ、と二度見するもやしは驚いた。
入口付近、カウンターに鎮座するタイプライターみたいなレトロなキャッシャーは現役でしたっ!
写真撮れなかったのが悔やまれ――いや、さすがにレジは防犯上ダメか。
ともあれ最後の最後まで楽しませてくれるところでした。

あ、ちなみにお会計は二人で三千円ちょっと。
映画一回分にも満たない金額でご飯食べれて楽しませてくれるってすごい場所だな、と感心してしまう。
うーむ……間違いなく迷惑だけど、こういうところで話を考える時間が取れればいろいろはかどりそうだ。
今度メモ帳でも広げてみようかな。


というわけで面白い、美味しいお話を共有していただければ幸いです。
少しでも行ってみたいと思われましたか?

参考までにお店の情報を掲載しておきます。
(※正確な情報が必要な場合は直接店舗にお問い合わせください)

dix_huit.18(ディズウイット18)
電話番号:073-488-8510
営業時間:11:00~22:00
定休日:火曜日、第1・第3月曜日(日曜営業)

公式SNS
https://www.instagram.com/dix_huit.18/

食べログ
https://tabelog.com/wakayama/A3001/A300101/30009816/

何かご要望やおすすめのお店がありましたら教えて下さいね!

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