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仕事と聞いて何を思い浮かべますか?

ちなみにGoogleで検索すると『辞めたい』や『行きたくない』が上位にあります。
うんうん。好きなことをして遊んで暮らしたい。
今すぐにでも辞めてやるぜっ! なんて気力に満ち溢れているなら全力で同意したいと思います。

――けれどそれは本当にそうでしょうか?

何故こんなことを訊くかというと、仕事は人生に占める割合がかなり大きいからです。
知ってるわ、と突っ込みが入りそうですね。もう少しお待ちください。これからですから。

まずは仕事時間を考えてみましょう。
一日は二十四時間。睡眠時間として八時間除けば、起きて活動しているのは十六時間ですね。
フルタイム労働であれば八時間働いているので残り八時間。
昼休憩が一時間であれば残り七時間。
休憩は仕事じゃないだろう、と感じる方も居るかもしれませんが、地理的にも仕事道具や関係者がゼロの環境になるのは難しいですよね。
瞬間移動とかできれば別ですけど……まぁ、拘束時間というやつですね。
加えて、片道三十分の通勤であれば往復でさらに一時間掛かるので残り六時間。
毎日職場に足を運ぶだけで最低十時間も仕事に関わっていることになります。

ここまでは常識の範囲内。仕事に使ってる時間って結構多いな、と感じるのはまだまだ早い。
ざっくり計算した残り六時間の使い道は本当に仕事以外でしょうか?
だってプライベートで仕事の話を一切しないって無理ですよね。
仕事が楽しい人ならプライベートなんてあってないようなものだし、嫌なことがあれば愚痴や相談しますよね。
身体を壊して病院に駆け込んでいるかもしれませんし、転職を考えて情報集めや行動を進めているかもしれません。
こんな風に『仕事に関係する時間』を考えてみると恐ろしくなりますよね。

つまりそれだけ仕事とは、人生の大半を占めているわけです。
そんな時間がごっそり失われたら?
今まで毎日勝手に埋まっていた十時間以上もの予定に穴が開き続けるわけです。
ナチュラルに困惑します。時間に迷子になっちゃいます。

そこできっと皆さんは『「いつかやろう」と思っていたことを消化すればいいじゃない』と言うかと思います。
けれど『いつか』と先延ばしにできるようなことはきっと実現しません。情熱が全く足りないからです。

そもそも『やりたいこと』というのは、お金や時間や知識がなくともやるようなことなんです。
もしも本当にやりたいことであれば、知識をつけようと調べますし費用を貯めるはず。
たとえ仕事に追われていようとも予定をねじ込み、場合によってはそれこそ仕事でさえ辞めるでしょう。

一年ほど休職していた身からすると、現実に『暇であっても行動を起こさない』ことに気付かされます。
たとえば休日の予定も『また今度でいいか』と先延ばしにしたりしませんか?
これこそが『情熱の差』ですね。それなのに毎日が休みになったらどうなるか。

『いつでもできることをなぜ今する必要があるのか?』

こんなに大層な感じで考えているわけではありませんが、先延ばしにする傾向が高まります。
もしも自分で好き勝手に予定を組める方が楽しい人は時間の迷子になることはあり得ません。
実に有意義に時間を活用できるので、すぐにでも仕事を辞めてフリーランスに転向する準備をしてください!

このように大半の人にとって、巨大な予定の空白を埋めるのは結構な労力がかかります。
その点、仕事の強制力というのは凄まじく、情熱どころか嫌なことでさえも我慢してやってしまえるのです。
そして『我慢できる』のが最大のデメリットであるとも言えます。
もちろん仕事に限らず生活をしていれば嫌なことは出てきます。
人間関係なんてしがらみに囚われて身動きが取れなくなるのもよくわかります。
けれどそれが続いたら……? その結果が最初の検索予測、というわけなのでしょうね。

それではここで質問です。
Q1.仕事とは何ですか?
A1.お金を稼ぐためにしている労働

なるほどなるほど。
確かに『お金を稼ぐことは難しい』とか『仕事はつらいものだ』なんてこと言われたことがある人も多いかもしれません。
実際にもやしも言われたことがありますし、納得もしていました。
それほどお金というものは得難く、手を離れやすいものであると実感もありましたからね。
けれど現実には仕事を楽しんでしている人も居ませんか?
そうなんです。何事も常に順風満帆とはいかず、苦難や苦痛は確かにつきものです。
だからと言って仕事をする上で常に苦痛を伴うわけではありませんよね。

Q2.それではお金とは何でしょうか?
A2.価値の交換を仲介するもの

言わずもがな、って感じですよね。
本来必要なのは物やサービスですが、お互いに欲している物がマッチングしない限りは交換できません。
そこで間に『お金』を挟むことでやり取りをスムーズにさせています。
つまり簡単に言えばお金とは『ありがとうを見える化したもの』なのです。

最初に計算した通り、人生の大半を仕事が占めています。
これはお金を持っていても変わりません。働かなくていいのに働いている人ばかりではありませんか?
ですのでQ1の回答には『好きなところで、好きな人と、好きなことをして稼いでもいい』という意識が必要です。

また、Q2の答えのように考えれば『金儲け=人の役に立っている証明』です。
そして人は他人の役に立ちたい、という欲求が強いため、仕事は本来楽しいものなんです。
働かなくていいお金持ちが仕事をしているのはこのためですね。

ですから、もしも仕事に苦痛を感じ続けているのならすぐにでも辞めましょう。
自分が巨大な問題を抱えたままでは人から『ありがとう』を貰えるような仕事なんかできるはずがありません。
まず必要なのは当人の心の余裕です。完全に追い詰められる前にさっさと逃げるようにしましょう。
仕事の種類はいっぱいありますし、同じ仕事でも環境は変わります。少なくとも人間関係はリセットできますからね。

だからと逃げてばかりもいられないのが現実です。
資金が底をつけば物やサービスが手に入らなくなるので、いつかは収入を求めて仕事に取り組まないといけません。

けれどそこで仕事を嫌々するなんてもったいない。
どうせ人生の大半は仕事をしていますし、せっかく『勝手に予定を組んでくれてお金も得られる』という仕事のメリットを最大限活用しなくては。
そして自分が苦痛を感じる物事を減らし、同時に楽しく感じられることを増やす努力を続けましょう。

たとえば皿洗いが面倒だと感じるのなら、洗い物を減らすのが最も簡単な方法です。
他にもハウスキーパーを雇ったり、食器洗浄機を買ったり、そもそも洗わなくていいように紙皿に変えるのも考えられますね。
このように現在は代替手段が無数にあるので、嫌なことを避けることは十分に可能です。
また、洗い物を楽しむことであれば、人と一緒にしたり外食に出たりするのも良いですね。
料理を趣味にすることで洗い物を調整する技術を身に着けることもできそうです。

皿洗い一つを取り上げてみても、すぐにこれだけの解決策が出てきました。
組み合わせやバランスまで考えれば選択肢はまだまだ増えていくでしょう。
これは仕事でも同じで、苦痛よりも喜びが上回るような最良の手段を探す努力は必要です。
さらに関係者のことも考えればなおよしです。よりよい関係は一方の犠牲の上に成り立つことはありませんからね。

そんな風に仕事を捉えると、毎日淡々とこなしていただけの作業であっても、何かできるんじゃないかと思いませんか?
実際、人生を左右するとても壮大な話なんですから、もっと仕事を楽しみましょう!

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