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上海電力問題 - ジョリーさんに関するあれこれ② 『エア資料』はふざけてます

この記事は

上海電力問題 - ジョリーさんに関するあれこれ①ステルス主張はみっともない

の続きです


ジョリーさんの記事はこちらです


ジョリーさんに関するあれこれ①ステルス主張はみっともない
で検証したのはこの部分まででした

重要なのは、平松市政よりあらゆる場面において夢洲・咲洲が重点的な環境政策エリアであるとガチガチに固められてきたという点でしょう。
ここまでが環境局です。

今回はこの後の緑地計画について

副市長会議の直前の市会の議事録

を引用した解説について検証します

ジョリーさんは結論として次のように述べています

ここから、港湾局は財政難もあり、当該土地の緑地化が思うように進んでいなかったことが読み取れます。

本当にそのように読み取れるかどうか確認します

大阪市 平成23年度決算特別委員会(公営・準公営企業)平成24年9月 09月28日-02号
https://ssp.kaigiroku.net/tenant/cityosaka/SpMinuteView.html?power_user=false&tenant_id=357&council_id=1355&schedule_id=4&view_years=2012

ジョリーさんの引用をそのままコピーします

平成24年9月28日 平成23年度決算特別委員会(公営・準公営企業)

◆片山一歩委員 (略) 次に、なにわの海の時空館周辺の未利用地についてお伺いします。  時空館の西側に、コスモスクエア海浜緑地の計画地といたしまして約5ヘクタールの広大な空き地があります。財政状況が厳しい中、当面、緑地としての整備は難しいということをお聞きしております。  しかし、このまま何年間も空き地のまま放置するとなると、コスモスクエア地区のまちづくりにとってもイメージダウンになるのではないかと思います。  この土地は、将来的には緑地として整備するにしても、当面は賃貸して有効活用するなどの方法を考えるべきではないか。これについて港湾局のお考えをお聞きいたします。


◎松井港湾局営業推進室開発調整担当課長兼計画調整局夢洲・咲洲地区調整担当課長 
お答えいたします。
 本市では、市域の温室効果ガス排出量の削減並びに分散型電源の確保に向けて再生可能エネルギーである太陽光発電の導入拡大を図ることとし、平成32年度までに市域の太陽光発電の導入量18万キロワットを目指しております。
 国際戦略総合特区の指定エリアである夢洲・咲洲地区におきましては、再生可能エネルギーの積極的な導入やスマートコミュニティ実証事業の推進などにより環境・エネルギー関連産業の集積と拠点形成を目指し、その先導プロジェクトとして夢洲1区のメガソーラープロジェクトが来年夏の運用開始を目指して動き始めております。
 このため、コスモスクエア海浜緑地の計画地につきましても、環境局と相談をしながら、咲洲スマートコミュニティ実証事業との連携も視野に入れた太陽光発電事業で当該用地を活用できないか検討を行っているところ
でございます。

まず片山委員の質問

◆片山一歩委員 (略) 次に、なにわの海の時空館周辺の未利用地についてお伺いします。  時空館の西側に、コスモスクエア海浜緑地の計画地といたしまして約5ヘクタールの広大な空き地があります。財政状況が厳しい中、当面、緑地としての整備は難しいということをお聞きしております。  しかし、このまま何年間も空き地のまま放置するとなると、コスモスクエア地区のまちづくりにとってもイメージダウンになるのではないかと思います。  この土地は、将来的には緑地として整備するにしても、当面は賃貸して有効活用するなどの方法を考えるべきではないか。これについて港湾局のお考えをお聞きいたします。

確かに質問では『財政難』ではないかとの趣旨で質問されています
また『賃貸して有効活用』にも言及しています

次に松井港湾局営業推進室開発調整担当課長兼計画調整局夢洲・咲洲地区調整担当課長の回答です

この回答が港湾局の見解になります

◎松井港湾局営業推進室開発調整担当課長兼計画調整局夢洲・咲洲地区調整担当課長 
お答えいたします。

ここから回答が始まります

 本市では、市域の温室効果ガス排出量の削減並びに分散型電源の確保に向けて再生可能エネルギーである太陽光発電の導入拡大を図ることとし、平成32年度までに市域の太陽光発電の導入量18万キロワットを目指しております。

ここまで『財政難』賃貸して有効活用の言及はありません

 国際戦略総合特区の指定エリアである夢洲・咲洲地区におきましては、再生可能エネルギーの積極的な導入やスマートコミュニティ実証事業の推進などにより環境・エネルギー関連産業の集積と拠点形成を目指し、その先導プロジェクトとして夢洲1区のメガソーラープロジェクトが来年夏の運用開始を目指して動き始めております。

まだ『財政難』賃貸して有効活用の言及はありません

 このため、コスモスクエア海浜緑地の計画地につきましても、環境局と相談をしながら、咲洲スマートコミュニティ実証事業との連携も視野に入れた太陽光発電事業で当該用地を活用できないか検討を行っているところでございます。

回答はここまでです

最後の部分で直接『財政難』には言及していませんが『活用』と表現されているので、財政難を間接的に表現している可能性があります

その点について、もう少し詳しく検証します


活用がどのような活用なのか、わかるように整理していきます

コスモスクエア海浜緑地の計画地につきましても
環境局と相談をしながら
咲洲スマートコミュニティ実証事業との連携も視野に入れた
太陽光発電事業で
当該用地を活用できないか
検討を行っているところでございます。

非常に長くて複雑な文章なので、さらに質問形式に分解します

コスモスクエア海浜緑地の計画地について
環境局と相談をしながら
検討を行っています

何を検討しているのか?

当該用地(コスモスクエア海浜緑地の計画地)を活用できないか?です

どうやって活用しようとしているのか?

太陽光発電事業です

その太陽光発電事業はどの様なものか?

咲洲スマートコミュニティ実証事業との連携も視野に入れています

要するに、松井課長は財政難には一切言及していません

ですから

平成24年9月28日 平成23年度決算特別委員会(公営・準公営企業)はジョリーさんの主張の裏付け資料としての価値は0です

ここから、港湾局は財政難もあり、当該土地の緑地化が思うように進んでいなかったことが読み取れます。

と言える回答は一切なく全くの『エア資料』です

ジョリーさんはこんな記事を書いて何をしたいのですか
もっとまじめに取り組むべきです


以下は私の私見です

緑地整備が中断した理由として

  1. 『なにわの海の時空館』の閉鎖が2012(H24)年6月20日決まった影響で『なにわの海の時空館』の計画(解体、別用途で再利用等)が決まるまで緑地の整備計画が決められなくなった

  2. 咲洲を大阪府庁の本庁とする計画が東日本大震災によって頓挫し、咲洲の整備計画全体を見直す必要に迫られた

などの理由が考えられます

府庁移転計画を牽引したのは橋下知事です

『なにわの海の時空館』の開館は2000(H12)年
『なにわの海の時空館』の担当部局は港湾局です

港湾局が『なにわの海の時空館』で大失敗して一帯の整備計画を混乱させたのです

そして懲りずに咲洲メガソーラーを始めたものの、開業日は大幅に遅れ、上海電力がステルス参入するなど、またもや大混乱を引き起こしています

現松井市長は『工事の遅れは普通にある事だ』と議会で必死にかばっていましたが、そこまでかばう理由が何なのか非常に興味があります

大阪市民に不可欠なものとして計画された緑地計画変更(メガソーラー化)の正当性を主張するなら、きちんとした客観的な資料を提示すべきです


補足です

ジョリーさんが資料として取り上げた市議会は

大阪市 平成23年度決算特別委員会(公営・準公営企業)平成24年9月09月28日-02号
質問者 片山一歩委員

咲洲メガソーラー入札前の副市長会議は
2012(H24)年10月10日

つまり

2012(H24)年9月9日 市議会質疑
2012(H24)年10月10日 副市長会議

この質疑は副市長会議に先駆けて行われています

片山一歩氏は 大阪維新の会所属の市会議員です

この時点で、大阪維新の会所属の片山市会議員

具体的に場所を指定し土地貸すべきだはないかとプッシュしています

咲洲メガソーラーについては橋下さんとか、港湾局しか念頭になかったのですが、大阪維新の会所属の片山市議会議員も積極的に動いていたのですね

大阪維新の会所属の議員が積極的に動いていた事が判明した訳で、別の意味でこれは大変貴重な資料です

大阪維新の会の人たちが足並み揃えて上海電力問題の火消しに躍起になっている事と何か関係あるのかも知れません

あくまでも、一般論、仮定での話ですが

例えばどこかの自治体の議員が誰かから金品などを受け取り、議会等でその人に有利になるような質問をすれば収賄罪になる可能性があります

会議に出たとか出なかったとか、騒いでみても意味がありません

騒げば騒ぐほど『やっぱり、裏では何かあったのかなあ』と考えてしまい、色々と調べてみたくなります

時間があれば『ジョリーさんに関するあれこれ③』書きます

以上


咲洲での緑地計画について、この記事が参考になります


咲洲メガソーラーの違法性を追求していきましょう