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ひとり症例発表会


症例発表会を聞いて


先日、分子栄養講座で年に一度の症例発表会があった。
栄養療法をもちいて治療したことで、あるいは、治療に栄養療法を取り入れたことで、良い結果が得られた症例が発表される。

私が症例発表会を聞いたのは2度目。
今回はどれもとても心に響いた。
前回と何が違ったんだろう。
私の受け止め方が変わったのかな。

強く感じたのは、栄養療法でしっかり結果を出すには、患者さんの背景を知ること、または、患者自身が自分の背景を理解することなしにはありえないということ。
逆に言えば、背景を知ればこっちのもんというか。

症例発表会。
なんとなく医師をはじめ、実際にお仕事で患者さん、クライアントさんのケアにあたっている方が発表する場所と思っていたけれど、今回は患者さん自身が自分のことを発表していらした。
もしかして前回もそうだったのかもしれないけど、覚えてない。
やっぱり私の受け止め方が変わったのかも。


話は変わるが、私はそもそも全くイメージの人だ。
何かを考える時も答えを出すときも言葉にするときも、何を話しても全体的にフワッとしていると思われる。

それが、何ということでしょう。
分子栄養学は、イメージと真逆の世界。
分子とか化学反応とかエビデンスとか、考える方法も答えの出し方も話のもって行き方も固有名詞山盛りの論理の世界なのだ。

最初の頃は、そういう論理的なものが詰まっている講義に頭がパンパンになったものだ。
講義だけじゃないな、なんていうか講義を受ける教室に論理的なものがギュッと詰まっていて空間の圧が高くなっている感じだった(←イメージ笑)。
けれど、だんだん根拠に基づいて順序立てて考えるという方法に慣れてくると、なかなか使い勝手がいい考え方だと思うようになった。
ブレが少ないし、迷わないのでストレスが少ない。
新しいことを学ぶのは、思ってもいないことが起きて面白い。


話は戻って。
症例発表会では、症例ごとに患者さんの背景、治療の方法、その結果を発表し、最後に考察で締めくくってあった。
どの症例も(すごーい!)と感動したのだけど、特に患者さん自身の発表は発表されている本人がとても力強くて、ちょっと衝撃だった。

私も自分の背景、治療の方法と結果は理解しているし、考察に当たる部分も大体ある。
が、それを実際の言葉でまとめてみたことはない。
そう思ったら、まとめてみたくなった。
まとめてみたら、私もあんなふうに力強くなれるかもしれない。
まだ課題も残っていて治療卒業とは言えないけれど、それでも何をしていけば卒業できるかはわかっているつもりだし。

ということで、どうせならnoteでひとり症例発表会だ!ってことで、やってみます。


背景


幼少期
知らない人、場所、事に対して臆病、匂いに敏感
家族は昭和の両親と妹、家庭は安心安全な場所
7歳 扁桃腺手術

学生時代
総じて元気、疲れとは無縁
まじめ、頑張り屋

社会人
どっぷり仕事(職人系)
23歳 卵巣嚢腫(皮様嚢腫) 左卵巣手術

30歳 結婚
31〜40歳 不妊治療
職場で人間関係ストレス

42歳 夫転勤で関西から東京へ引越し、引越しウツ
43歳 夫が大阪へ単身赴任、食事の乱れ
46歳 夫が仙台へ単身赴任、食事の乱れ
48歳 原発性アルドステロン症 右副腎手術
術後、重症の副腎疲労に倒れる



方法と結果


2014年(48歳)

原発性アルドステロン症 右副腎手術
・術後に体調悪化、ほぼ寝たきり

2015年

1月栄養療法クリニック初診
・自力で通院できず車椅子で通院
血液検査、便総合検査、毛髪検査、コルチゾール検査にて副腎疲労と診断

腸内環境改善
アマルガム除去
ミサトール点鼻で上咽頭炎治療(→改善なし)
カンジダ除去
根管治療メタルフリー
9月重金属デトックス①(→はっきり体調改善)
・初めてひとりで公共交通機関を使いクリニック受診
・スーパーに買い物

2016年

1月重金属デトックス②(→はっきり体調改善)
・1年4ヶ月ぶりに湯船に浸かれた
・6月夫入院(1ヶ月)諸々対応
口内メタルフリー
・毎日散歩
・微熱、関節痛
鍼灸院Aにてホルモン調整その他(体調に合わせて3年ほど通院)

2017年

マイコプラズマ陽性、ミノマイシン開始(202103終了)
Bスポット治療で上咽頭炎治療(→改善)
メディカルアロマで副鼻腔炎治療(→改善なし)
血糖値ケア(継続中、完全改善までもう少し)

2018年

3月重金属デトックス③(→はっきり改善)
8月重金属デトックス④(→はっきり改善)
BEGIスプレーで副鼻腔炎治療(→少し改善したが元に戻る)
・伯母の入院、施設入居の諸々対応
鍼灸院Bにて筋肉調整(体調に合わせて継続中)
漢方で副鼻腔炎治療(わずかに改善、継続中)

2019年

・五十肩
・引越し(疲れたが体調悪化するほどでなく)、腰痛
・伯母の不動産売却に関する諸々対応

2020年

・膝痛(治療継続中)
・京都へ帰省


考察 原因


まず、土台にHSP。
その上に、長期間の悪い腸内環境と水銀暴露、慢性副鼻腔炎があった。

敏感、刺激を受けやすい、ストレスを感じやすい生まれつきの性質(HSP)。
社会人になった頃から便秘があり、腸内環境が悪かった。
歯にアマルガムが入っていた。
30代終わり頃から慢性副鼻腔炎があった。

不妊治療と職場のストレスで副腎疲労に。
関西から東京への引越しが引き金となりバーンアウト(1度目)した。

30代、不妊治療と職場のストレスで消耗。
40歳頃から経血が増え貧血に(閉経で劇的に改善)。
引越し1ヶ月後に引越しウツに。
服薬と休息で半年ほどで改善。

当時、ウツは引越しに伴うストレスの結果だと捉えていたが、本質は長期のストレスからくる副腎疲労が引越しで表面化しただけで、体からの警告だったと思う。

体からの警告を無視し、アドレナリン生活を続けた。
夫の単身赴任で栄養不足がさらに進み、手術が引き金となり2度目本気のバーンアウトに至った。

体調が回復したのをいいことに、体からの警告を無視し全力で東京での新しい生活を構築。
新しい場所、新しい人間関係、新しい勉強、新しい仕事をアドレナリン全開で楽しむ。
夫の単身赴任で食生活が乱れさらに栄養不足に。
手術をきっかけに、重症の副腎疲労でほぼ寝たきりに。
扁桃腺、卵巣、副腎の疾患から考えてホルモン系が弱いのかと。


考察 改善+α


治療の流れ

腸内環境改善、食事の見直し
アマルガム除去、根管治療、口内メタルフリー
カンジダ除去
重金属デトックス①②
ピロール症ケア(継続中)
マイコプラズマ治療
上咽頭炎治療
血糖値ケア
重金属デトックス③④
慢性副鼻腔炎(治療継続中)
メンタル(HSP対応試行錯誤中)
運動(膝痛治療中)


腸内環境、口内、重金属、感染、炎症、メンタル、、、
副腎疲労の原因オンパレード(汗)

治療の流れとしては、栄養療法プロトコールとおり。

2015年頃はまだ血糖値ケアの指導はなく、血糖値ケアを始めたのは治療を始めてから2〜3年たってからだった。
なので、当初は血糖値乱高下に振り回されていた。
今では血糖値ケアなくして栄養療法は考えられないのに。
栄養療法の世界では、次々と新しい発見やアプローチがあるということなのねぇ。

重金属デトックスが顕著に効いた。

デトックス以外の治療は、(振り返ってみれば数ヶ月前よりは改善している)という感じだったけれど、重金属デトックスは4回ともまるで体調改善の階段を上がったかのようにはっきりと改善した。
ミトコンドリアの働きの改善が疲労感の軽減に直結していると実感。
今後もミトコンドリアの働き改善、特にデトックスアプローチは続けていきたい。

今後の課題としては。

なかなか改善しない副鼻腔炎。
それからメンタルコントロール。
メンタルコントロールについては若い頃から様々トライしてきているが、ここへきてHSPという切り口に出会ったので、具体的に工夫してみたい。

+α。

個人的には更年期の影響はどんなもんだったのだろうと考えている。
治療期間がまるまる更年期だし。
自覚している更年期症状としてはホットフラッシュ、数値ではALP上昇くらいだけど。
これから肝臓の数値とかも変わってくるのかな。

運動器の不具合の改善に四苦八苦しているのも年齢を重ねているからだろう。
体調が良くなってきて、さあ!と運動量を増やし始めたとたん運動器の不具合でブレーキをかけられるのは悔しい。
とはいえ、なんとかできるのは自分だけなんだし、絶対なんとかすると思っている。
やりたいことはいっぱいあるのだ。


以上、ひとり症例発表会でした!

栄養療法を実践してきて思うのは
「体は、正しく(気持ちいいように)働きかければ、ちゃんと応えてくれる」
ということ。
そのことを忘れずに、私らしく進んでいこう。


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