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安全志向の人のための投資とは


金融危機から10年


「銀行や郵便局の預貯金だけでなく、投資をしたほうがいい」という記事が気になったのは2008年末だった。株と外貨預金で損をした経験があり投資はしていなかったので金融危機による被害はなかった。チャンスかもしれないとも考えたが、米国の大手金融機関を政府が支援するニュースが思いとどまらせた。思い切って投資していれば、利益は大きかっただろう。世界経済が低迷する時期に、投資を始めることには不安があった。大きなリスクをとって投資すれば、リターンは大きくなる。しかし安心安全な生活を好む人には向かない。投資は、特別な人だけがすべきことだと思った。


10年後の今では、安全志向の投資をしている。大きなリスクをとらない投資があることを知り、投資について考えを変えた。恐る恐る投資を始めた。投資の考えかたを知り、徐々にお金にかんする習慣がかわった。10年前、勤めていた企業が事業を売却したため失業した。たっぷり考える時間ができた。資産運用、リスクマネジメント、税金、年金、相続に関する勉強は役立った。投資とお金に関する、良い習慣ができたことだ。

 私の体験をもとに、お金の悩みを抱える人が、どのように考え行動すればすいいのか。役立つ読み物とするために、ファイナンシャルプランナーなど、個人の資産形成に関する知識を得てまとめた。

ノウハウは習慣になるまでつづけるべきだ。スマートフォンで検索すれば簡単にわかることも、実際にやってみて気づくことがある。知識は実践して知恵となり価値を生む。投資をはじめてからの道程には、紆余曲折があった。その過程で、すこしずつお金の習慣が培われた。

 株やFXなどで儲ける話ではない。デイトレードを仕事にして儲ける世界に生きる人々とは、求めるものが違う。安全志向の人は、そういう方法を好まない。投資のことは忘れ、他の仕事で生活を充実させることを大切にする人、安全志向の生活者のための話である。「投資は危険だ」、「ギャンブルと投資は同類だ」、10年前までは、そう考えていた。失敗した経験から、投資について考えることを排除し、遠ざけたいという心理が働いていた。生活に必要な投資があることを知るまでは、預貯金でよいと考えていた。自らにそう言い聞かせていた。投資とお金の管理について知識をもち、自分の考え方や行動を分析できるようになった。

現在はフィナンシャルプランナー(FP)の有資格者になり、人のお金の悩みを聞くようになった。お金の悩みは尽きないが、解決方法は必ずある。
生活の邪魔にならない、働きながら、主婦やシニア生活者にもできる投資は解決策の一つである。普通の生活をするために適切な投資がある。安全志向の投資は、お金についての考え方と良い習慣を身につけることなのだ。

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