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取材・イベントレポート

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「当たり前を問い直すこと」を探求するため、法人経営と大学講師をしながら大学院へ――bond place代表理事の小笠原祐司さんに学ぶ、自分との向き合い方

小笠原さんに初めてお会いしたときの光景は、今でも鮮明に覚えている。 大学生のころ運営していたブログで、おきてがみのメンバーでもある金田が「小笠原さんに取材したい」ということで、撮影係として取材に同席した。 編集者という職業を選択しているにも関わらず、私は昔から極度の人見知りだ。今よりもその性質が強かった大学生のときの私だが、小笠原さんと初めてお会いしたときに、うまく表せない安心感のような気持ちを抱いた。 そんな小笠原(祐司)さんが代表理事を務めるNPO法人bond pl

縁もゆかりもなかった場所で、文房具屋を立ち上げた女性に聞く「ローカルの魅力」

僕が「おでぃさん」(小田奈生子さん)に初めて会ったのは、約5年前だ。卒業論文を書くためのフィールドワークとして徳島県神山町に訪れたとき、何のつてもなかった私に、自然豊かな雨乞の滝や山の上で梅干しを育てるおじいちゃんなど、町の魅力を紹介してくれた。 徳島県の出身でなかったが、その人柄から町の人々に愛されていたように感じたのを記憶に残っている。当時、地域おこし協力隊としてNPO法人「里山みらい」で活動していたおでぃさん。話を聞いてみると、「いずれは文房具屋を作りたい」と笑顔で語

国分寺市の農家と飲食店をつなげる、奥田大介さんからの「おきてがみ」―今までの人生がつながり、思いが現実になった瞬間

東京の「重心」と呼ばれるように、東京の中心にある東京都国分寺市。新宿まで30分足らずと、都心へのアクセスが容易なこの場所で、数多くの農家があるのはご存知ですか。 国分寺の農家と飲食店をつなげるプロジェクト「こくベジ」発起人の一人に、奥田大介(おくだ だいすけ)さんがいます。農家と飲食店をつなぐという新たな関係性を生み出しつつ、国分寺市内の様々なプロジェクトにも参画している奥田さん。 私が奥田さんに出会ったのは、5年ほど前。国分寺在住の方からは、奥田さんについて「国分寺